卒業を視野に入れる塾生が多くなってきたからか、唯でさえお話している時間が長い教室なのに輪をかけて話をする時間が増えています。合宿明け月曜も週末土曜も何故かマンツーマンで終始おはなし。整体の学校とはとても思えない我が手力整体塾ww。

整体の勉強をはじめるにしろ小さくとも開業して集客をはじめるにしろ、折角一歩踏み出す勇気を振り絞ったのに、思っている方向と踏み出す方向が違っていたら勿体無いわけで、例え施術の練習を差し置いてでも、ここは時間を掛けて見極めたほうが良いところなのです。

前の脚では方向を変えられません

前に出す脚をいくら行きたい方向けても方向は変わりません。推進力を生むのも方向転換をするのも後ろの脚なのです。

歩行の方向

後ろの脚がどっちに蹴っているか。それが肝心。

「脚が前に出ない」と訴えるお年寄りも、股関節の伸展可動域が減少して重心を押し出せないというのが本質。大切なことはやっぱり目に見えないところに隠れているものです。

方向転換したければ前の脚(未来)ではなく後ろの脚(過去)を知ること

先の事ばかり考えてもほとんど意味がないのはつまりそういうことです。

方向があっているなら前だけ見て根性で進むのもありですが、禅問答のようにグルグル周って現状から抜け出せないのなら、行こうとしている方向(未来)と蹴り出している方向(過去)の確認が必須。これを怠って未来を語るのは只の妄想、あんまり繰り返すと友達無くしますよww。

過去も変えられる

リストラされた、離婚した、死別した、虐待された、夜逃げした、逮捕された・・・・
胸が引き裂かれそうなほどつらい経験、墓場まで持っていきたい誰にも言えない経験を、蓋して目をつぶって無かったことにする・・・・・のは大変危険です!

頭では忘れたつもりでも魂は決して忘れていません。無視されることに堪りかねた魂がいつしか肉体へシグナル(症状)を送りだす。原因不明で慢性的な症状の多くは、意外とそんな状態にあるように思います。

思い出すだけで泣けてくる、苦々しく切なく恥ずかしい過去も、『今』が変わると意味が変わってきます。もちろん出来事自体は変えられませんが、無いものにしてきた出来事がありがたい事へと変化します。言い聞かせや思い込みでなく、今が本当に『良い』と思えるなら、過去の全ては『お陰さまで』って事になるわけです。目に見えないから『お陰様』。日本語って良く出来てますなぁ。

こんな映画も参考になりますよ。

今の連続が過去

結局のところ直接変えられるのは『今』です。今は一瞬で通り過ぎて過去になる。
今、蹴る方向の選択を変えれば進む方向が変わります。

平和なこの国に暮らしていると、何の根拠もなく明日も明後日も来年もやって来そうな気がしてしまいますが、現実は明日どころか1時間後に生きていられる保証すらどこにもありません。今すぐ巨大地震がきても北朝鮮のミサイルが何かの間違いで飛んできても不思議じゃないのです。

あと30年生きられるとしたって夏は30回しかない(と思うとちょっと焦る!)。前に出す脚(未来)ばかり見ずに、今まさに蹴り出す後ろの脚(直ぐに過去)を認識して、行きたい方向へ進んでいきたいものです。

ちなみに、後輪で方向を変えるフォークリフトとか船尾に舵がある船は方向転換が得意ですが真っ直ぐ走らせるのは難しくてすぐにヨタヨタします。
同様に、後ろ脚で方向を変えるとまっすぐ進むのは難しくなるわけですが、行きたい方へ向かっているなら真っ直ぐじゃなくたって別に良いのです。

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書いている人

パンチ伊藤
あっとう言う間に整体師歴19年。現役で施術する傍ら小さな整体塾を主宰しています。当たり前な解剖生理と簡単な物理を繋いだわかりやすい身体の話が得意。釣り/山/島/音楽/映画/生きもの/が好き。2020年から自然農の畑やってます。

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