授業の始まりはほとんど毎回『何かありませんか?』という伊藤の呼びかけから始まります。
基本的におとなしく座っているだけじゃ何もでないのが手力整体塾。一応整体を学ぶ場ですから身体に関する疑問や気付きなどが出てくればありがたいですが、自ら話題を振る、つまりサーブできる人になる練習も兼ねているので、今週あった面白い事でも何でも構わないからとにかくネタを持ってきて下さいとお願いしています。
『サービス業はサーブしてナンボ』
相手に対応・反応していたらサービス業とは言えません。反応させましょう。反応している方がずっと楽だけどね。楽はお客さんにさせないとね。

 

土曜の臨床では『子供が学校の歯科検診で噛み合わせと歯並びを注意された』と言う話題がでて、何かできる事はないか一緒に考えました。
昔の歯科検診に噛み合わせや歯並びなんて項目は無かったと思いますが、それだけこれらに問題を抱える子供が増えているという事なんでしょう。さて、いったい何が変わったのか。

  • 食べ物が全体的に柔らかくなった
  • つまりあまり噛まない
  • 食の欧米かにともない体格・骨格も欧米化してきている

などに対して、近頃では乳歯も闇雲に抜かず治療する傾向があるなど、顎の育成にとってプラスの要因もあるようです。
このまま顎がドンドン小さくなったらいつしか歯の数も減るのでしょうけれど、今は進化(退化?)の過程にあるので、噛み合わせや歯並びに問題のある子供が多い物と思われます。
使わなきゃ無くなっていく。
自然のサイクルの中で必要無いと判断されたものはいつしか無くなっていきます。既に筋肉の種類は減ってきている。数百年後の人間は歩けないかもしれません。

ちょっと話が飛躍しましたが、『正しくしっかり使う』というのが唯一根本的な対策なんだと思います。

『ちゃんと噛みましょう』と言うだけなら誰でも言えますが、言われただけでちゃんと噛める人はまずいないでしょう。
そこで整体師は、咀嚼筋はもちろん首周りに現れる左右差や隠れたコリを刺激して少々痛がらせるわけです。で、そんな状況になっている理由をあれこれと突く。思い当たる節があればちょっと改めようかなと言う気になる。咀嚼に関する筋が緩んでバランスも取れればいくらか噛みやすくなるので、そのタイミングではじめて『ちゃんと噛みましょうね』というアドバイスをするのです。
【噛む】は歯肉のマッサージ、歯肉炎などに効果覿面。しっかり【噛む】と虫歯にもなりにくいです。
問題解決だけじゃなくその先にあるちょっと良い事もお伝えできれば◎ですね。

腰痛でも頭痛でも骨盤の歪みでも噛み合わせでも、治すのはあくまで本人。『その気にさせる』のがボク等の役目です。

 

整体の学校手力整体塾

 

後半は手技の練習。新人さんはボーンジョビさんを隣において骨をイメージしながら。

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書いている人

パンチ伊藤
あっとう言う間に整体師歴19年。現役で施術する傍ら小さな整体塾を主宰しています。当たり前な解剖生理と簡単な物理を繋いだわかりやすい身体の話が得意。釣り/山/島/音楽/映画/生きもの/が好き。2020年から自然農の畑やってます。

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