基本手技の時間というのは、文字通り基本となる手と身体の使い方と施術の手順や部位ごとの施術法をある意味“身体に叩き込む”時間です。回数や時間数で解消できる事もありますから、出来る限り多くの時間身体に触ります。
最初の1、2ヶ月は何も考えずにとにかく型にはめて覚える・慣れることを優先。まずはこの段階でプログラミングされたマッサージチェアを目指します。問題はココから。整体師として人の身体に触るなら、プログラムではなく自分の意思をしっかり持って触る必要があります。身体に叩き込んだプログラムは無意識でも実行できてしましますが、無意識な手で触ると、事故・セクハラの元になります。確信犯は論外ですが、覚えの無い疑いを掛けられないように100%意思のある手で触りましょう。
身体と意思の疎通は手だけにとどまらず、自分の身体隅々を巡回させながら施術をすると、身体の使い方を確かなものにする近道になります。しっかりした手ごたえを感じた時に身体がどうなっているか意識を巡らせる。膝の付き場所つま先の向き目線肘手首腰・・・・・。ほんのちょっとした違いがちょっとした違いが施術の良し悪しに影響する事に“自分で気付く”ように。卒業したら基本ひとりですからね。
自分の身体と同時に当然患者さんのカラダも感じること。手から伝わる“触覚”はもちろんのこと五感六感をフル活用して感じる。感じたらしっかりアジャストしていく。マッサージチェアがどれだけ進化しても人の手にかなわないのはこの部分です。頭に叩き込んだ公式だけでも体に叩き込んだプログラム(作業)だけでも整体には成り得ません。相手とのコミュニケーションで変化してこその整体です。
とにかくもっと色んな事を感じましょう。“知った”ことはすぐ忘れても“感じた事”は忘れませんから。
ということで、いっぺんにどれだけ感じられるか挑戦!