大変遅ればせながら明けましておめでとうございます。パンチ伊藤です。

川崎大師

年末恒例の格闘技を見るためだけに大晦日価格のホテルをリザーブし(テレビ無いからね)、ウン十年振りに元旦の初詣(氏神様は別)。初売りなんぞもまわってしまい、大晦日から出突っ張りで昨晩ようやく自宅へ帰るという、釣りバカらしからぬ前代未聞に贅沢なお正月を楽しんでおりました。
人混み大嫌いだけどね、たまにはムードあって良いやね。

川崎大師

贅沢とはなにか

『あなたにとって贅沢は何か』
暮れの教室でそんな話になった時考え込んでしまう人が居ました。

goo 国語辞書によれば・・・

1、 必要な程度をこえて、物事に金銭や物などを使うこと。金銭や物などを惜しまないこと。また、そのさま。「贅沢を尽くす」「贅沢な暮らし」「布地を贅沢に使った服」「たまには贅沢したい」
2、 限度や、ふさわしい程度をこえること。また、そのさま。「贅沢を言えばきりがない」「贅沢な望み」
http://dictionary.goo.ne.jp/jn/122216/meaning/m0u/

この解釈だと、贅沢は何だかちょっとやっぱり敵なのかなぁと思え無くもありませんが、『贅沢は敵』というのもいささか単純な極論なわけで、貫いたらストレスになる偏りを生むんじゃないかしらと思うわけです。

贅沢にも色々ある。
お金やモノを必要以上に注ぎ込むことばかりでなく、いつも大勢に囲まれている人はひとりの時間を贅沢に感じるはずだし、いつもひとりの人は気の合う仲間と一緒の時間を贅沢に感じる。いつも出かけているなら家でのんびりが贅沢だしいつも家にいるならたまの旅行が贅沢。スーパーで売っている高級椎茸より裏山に生えているぶっ格好な椎茸に贅沢を感じる人も居れば反対の人も居る。何が贅沢はその人その場所その時々で変わる。

『いつもと違う』というのが贅沢の条件に入るように思うのですがどうでしょう。

ただ生きるだけなら全部ルーチンにしてしまうのが1番楽です。いつも決まった動きを繰り返せば身体が学習して使う筋肉の種類を減らしていきますし、脳すら使わずに条件反射的な動きに終止して生活出来てしまののです。そう、クラゲみたいにね。

効率を求めたら無くなっていくもの。無駄とか手間暇とか粋とか、遊びの範疇にあるもの。只その場その時を生きるだけなら無くても良いもの。それが贅沢なのかもしれません。

『贅沢は敵』と決めつけたら人生はドンドンつまらなくなっていく。贅沢に感じられるモノコトを散りばめたり今そこにある些細な贅に気付いたり、楽しい2017年にしていきたいものです。

【この年末年始ワタクシが贅沢に感じたモノコト】

  • テレビを見るためだけのホテル
  • 久しぶりに見たゆく年くる年
  • 元旦早々の初詣
  • 毎年の手作り雑煮
  • 美味しいポン酢
  • 青空貸し切りの凧揚げ
  • 一緒に遊んでくれる人がいること

正月の空にゲイラカイト

懐かしのゲイラカイト!風が弱くて苦労しましたがそんな過程も含めこんなに面白かったのかと軽く感動。50mしか糸がついてなかったので急遽釣り糸を引っ張り出して、鳥よりもずっと高い150mほど上空をまるでクラゲの様にゆらゆらと漂う凧を眺めるのは、実に贅沢な気持ちでございました。エエ歳こいたオッサンが2人、正月早々の田んぼを右へ左へ駆け回ってるなんて、そんな環境があることも含め贅沢以外何ものでもないっしょ(笑)。
世の中のお父さんには是非こういう遊びを子供へ伝えていって欲しいと思います。価値観の育成にきっと役立つ!

必需品(問題解決)か、贅沢品(欲望達成)か

減ったお腹を満たすために今すぐ安く食いたい牛丼や、伸び放題に伸びて邪魔になった髪を切りたいだけの1000円カットなどと同様、問題解決・必需品のカテゴリに属している整体院が未だ多いのが現実。「腰が痛い」「肩が張る」など問題さえ解消すれば良いので『気軽・早く・安い』が選択基準になって、各種ファストフードチェーンさながらの熾烈な争いが整体やリラクゼーション、各種サロン界隈でも見受けられるわけです。

薄利多売が可能な業態ならそれでも良いと思いますが、個人で整体やサロンを回すなら欲望達成・贅沢品のカテゴリに属さなければ継続した営業はまず無理です。
価格設定だけの問題ではありません。60分3000円だとしても『贅沢』を味わえる価値があれば予約が埋まるので心を削らずに済みます。

クライアントのどんな欲望を叶え贅沢を味わってもらうのか。「痛みが取れる」とか「姿勢が良くなる」という問題解決(目標達成)だけでなく、その先にある本来の目的、ベネフィットをイメージしてもらうことが、継続できる個人サロン・整体院には欠かせないのです。

提供する手技やサービスが変わろうが保険適用になろうが自由診療になろうが目的はひとつ。変わるところ変わっちゃいけないところを履き違えないようにしてきましょう。

で、遊べば遊ぶだけ働けるの法則はやっぱり健在なので、暮れの内から体験見学の希望をポツポツ頂いております。ありがとうございます。
2017年も、変えちゃいけないところは変えず必要な変化は恐れずにマイウェイを貫く所存でございます。

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書いている人

パンチ伊藤
あっとう言う間に整体師歴19年。現役で施術する傍ら小さな整体塾を主宰しています。当たり前な解剖生理と簡単な物理を繋いだわかりやすい身体の話が得意。釣り/山/島/音楽/映画/生きもの/が好き。2020年から自然農の畑やってます。

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