好奇心が旺盛で色んなモノ・コトに興味や疑問を抱ける人は、仕事でも勉強でも楽しめてしまうように思います。多くの人が嫌がることが楽しめる。これはつまり人生の大半が楽しめてしまうわけで、それはしっかりと身体にも現れてきます。コリらしいコリが殆ど無い。風邪もひかない。
『バカは風邪引かない』と言いますが、いつも楽しそうにしているから見る人によってはバカっぽくに見えるだけで、くだらない事で悩んでつまらなそうにしている人はいつも何処かしら具合が悪いわけで、その方が余程バカなんじゃないかなぁと思います。
『ゆっくり歩くのと早足、運動効果はどちらが高いか』
犬のトレーさんからそんな鋭い質問が出ました。
“運動効果”という広い意味だとちょっと答えにくいのですが、どちらの方が筋肉を沢山使うかという話なら“ゆっくり歩く”が正解になります。
関節を運動させる軟部組織には筋肉の他に腱があります。
筋肉の両端にある腱は、筋肉と違って“縮む”チカラはありませんが、引っ張られると元へ戻ろうとチカラを発揮します。いわばゴムです。
着地の際に勢い良く引き伸ばされたアキレス腱は、勢い良く元へ戻ろうとします。アキレス腱のゴムゴム作用を最大限に活用しているのがこの方↓
ピョンピョン跳ねながら1日に100kmも移動できるのは、太く長いアキレス腱がゴムのように働き筋肉をあまり使わずに済んでいるから。
筋肉をしっかり働かせたいならゆっくりした運動が○。
ゆっくりならゆっくりなほど、腱のゴム作用が抑えられて筋肉の仕事が多くなります。
どちらが良いとか悪いとかいう単純なことではなく、”目的は何か”を明確にしないと選べないというはなしです。
運動は手段
目的が何かを明確にしないと無駄骨に終わるのは全てに共通すると思います。
健康のため・痩せるため
特定の筋肉ではなく体中の筋肉でカロリー燃焼・発熱をしたほうが効率が良い。動きの悪い筋を再生してゆっくり歩くなどの全身運動をメインに。特に持久力のあるインナーマッスル(赤筋)狙いが吉。
心肺機能を上げるため
運動の種類にかかわらず息が切れるくらいの負荷が必要。
筋肉の収縮と回復には酸素たっぷりの新鮮な血液が必要なので心肺機能は運動の基礎。
効率的な運動?
心肺機能を鍛え筋肉の代謝も効率的に上げるとして、超高負荷の運動を20~30秒、5分程度の休憩を挟みつつ4~6セットおこなう、HIT(High intensity Interval Training:高強度インターバルトレーニング)なる運動法も近年研究されています。
60秒×6回×週3回。1日たった3分。週にたった9分の運動で、毎日1時間走るのと同様の運動効果が見込めるそうです。・・・・が!思い通りに動かせない筋肉が体のアチコにある普通の人がやったら簡単にブッ壊れること請け合いです。
運動そのものが楽しくてしかない人以外、運動は目的ではなく手段です。何のために運動するのか、結果どうなりたいのかを明確にして、目的に向かうものをチョイスできるようになりましょう。