ご主人のO脚をなんとかしようと奮闘している塾生から質問をいただきました。
O脚X脚の施術をする前にまず明確に知っておかなければならないのは『脚の正面はどこか』ということ。正面から見れば真っ直ぐでも少し横から見たら曲がってるものは沢山あります。
脊柱もそうですね。
側湾といわれるものも、横に曲がっているというよりは捻れている(ちょっと横から見てる)方が多いように思います。
正面が正面でなければ曲がって見えて当たり前。脊柱も脚も既に捻れた状態を正面として記憶してしまっているだけの人はとても多い。正面を正面に向けるだけでピッタリ綺麗に脚が揃うことは良くある事です。
様々なパターンが存在する脚の歪み、O脚・X脚ですが(下記以外にも色々)
どんなに強烈なものでも膝を曲げるとピッタリ揃うという事実を根底に据えることが何よりも大切です。(ハーフスクワット)
オッサンだろうがお年寄りだろうがギャルだろうがOだろうがXだろうが、膝を少し曲げれば【内もも~膝~フクラハギ~内くるぶし】までがピタリと揃う。この事実を知らずしてO・X脚の施術はできません。
この状態で揃うのですから、骨そのものが曲がっているわけでもなければ関節の所為でもありません。
(膝を曲げていく際に股関節もちゃんと動かさないと脚は揃いません。何故かは考えてくださいw)
塾生のご主人の場合は、見た目(視診)からコリを予想して動診をしたら思いの外可動域が広くて悩んでしまったようでしたが、触診(施術)で予想の筋にコリがあれば◎です。
触るとカチカチなのに可動は広い(体は柔らかい)という人は結構います。男性ではちょっと珍しいかもしれませんが女性では珍しくありません。アウターマッスルとインナーマッスルの役割分担を考えれば腑に落ちることだと思います。
体が柔らかい人にストレッチのアドバイスはあまり意味がありませんが、アウターの負担を分散できるように、インナーマッスルの簡単なケア(スタビライゼーションやバランスボール)のアドバイスは重要になります。
O脚矯正と称して紐や器具で痛い思いをして固定しても無意味ですよ!
とにかくO脚・X脚の改善は
- 脚の正面を知る
- ハーフスクワットで揃う事を互いに確認する
この2点を根底に据えることがとっても大切です。
テクニックに走るより前に基本の構築。何故ハーフスクワットで脚が揃うのかを誰にでもわかりやすく説明できるようになったら、セラピストとして一段成長です。
肩甲骨との関連を語ったり関節のアレコレを語るのはそれからですよ!