『授業での話を参考に枕を低くしてみた』
中堅どころになると自分の身体で色々と試してみる余裕みたいなものが出てくるようで、一方的じゃない双方向の授業が展開できてワタクシも大変楽しくなります。ありがとうございます。
今回のエントリも読む人が読んだらとっても役立つ大盤振る舞いでございます。
どこでも寝られるのが自然体です
生理的湾曲(生理的な背骨のカーブ)を維持して眠れるなどの謳い文句が付いている高価なマットレスや、首の状態を計測してオーダーメイドする枕など、実に多様な寝具が存在します。んが、『自然体』は如何様にも動くもの。
動かない=歪んでいる。既にコリがあって歪んでいる身体に寝具を合わせていたら折角のリセットタイムが台無しです。
フローリング直でも平気で寝られる身体。元来の自然体を目指しましょう。
枕がどんどん高くなる
面白いことに、枕をどんどん高くしていく人がたまにいらっしゃいます。かくいうワタクシも20代前半はそんなタイプでした。枕じゃなくて壁で良いほど(笑)。カクンっと90度首が折れ曲がるくらいで気持ちよく寝ていました。
それはつまりもうすでに何処かの筋肉が相当に縮こまっているサインなのであります。
胸鎖乳突筋と◯◯筋
解剖学では未だ解明されていない“身体の不思議”なのであえて伏せ字にしますが、ワタクシの拙い経験から、胸鎖乳突筋と◯◯筋がリンクしている事がうかがい知れます。アッチが緩むとコッチも緩むという相関関係です。
ので、胸鎖乳突筋or◯◯筋が固くて伸びが悪いと枕を高くしたくなります。枕を高くすると胸鎖乳突筋が弛む(収縮を伴わない短縮)ので◯◯筋も弛むという寸法です。
但し筋肉は、収縮を伴わない短縮(力を入れてないけど縮んでる)でもコリに発展して伸ばせなくなっていくという生理があります。枕が高くなればなるほど胸鎖乳突筋が縮こまって伸びにくくなるのと同時に、◯◯筋も凝り固まっていく悪循環が生まれるわけです。(『寝違え』も寝ている間の短縮が大きな要因)
逆に言うと、かる~いぎっくり腰チックな時に枕を高くすると、腰の痛みが軽減される場合もあります。ものは使いようです。
立つ時・座る時に顔が(アゴが)前に出る癖のある人は、背中の丸みも手伝って枕が高くなる傾向にあります。姿勢と寝相は相関。巷に蔓延る『◯◯だけで良い!』みたいな単純なことではないのです。
日中の姿勢と寝る前の簡単なケア、並行して少しずつ枕を下げマットレスを固くしていく。フローリングに直で寝られる自然体へ戻していきましょう。
何年も年十年も掛けて今の身体になったのです。急になったわけわけじゃないから焦らない焦らない。急に良くなったとしてもそれはきっと直ぐ元へ戻ります。作用反作用です。
起きている時のリセットタイムが睡眠です。日中の姿勢を引きずらないようにしましょう。
手力整体塾は今月の4日間集中講座もお陰様で大入り。
福島、埼玉、栃木、茨城、東京、三重、香港。なんと全員バラバラ。しかも神奈川県が居ない(笑)。何がどうなってこうなっているのか主宰者にもわかりません。