何がわからないのかがわからない
整体でも英語でも、何か勉強する際はじめにやってくるのが『何がわからないのかがわからない』という状態。勉強とは本来疑問を解消していく行為なので、『何がわからないのかわからない』では丸暗記する以外なくいつまでたっても勉強にならないから、なるべく早い内にこの状態を抜け出したいわけです。
疑問が湧くまで丸暗記したことを繰り返すのも手段のひとつですが、出来ればもっと積極的に何がわからないのか明確にしていきたい。一番もったいないのはわかろうとしないことです。
見たり読んだり聞いたりという受動的な行為ばかりを繰り返しても、精々“わかった風”なるだけで、実は『わからろうとしていない』のと同じ。『何がわからないのかわからない』状態をいち早く抜け出して本当の意味での勉強をしたいなら、話す、書く、能動的な行為が絶対必要です。(ワタクシ、絶対という言葉はめったに使いませんがコレは絶対。しょっちゅう絶対って言う人は信用なりません。)
覚えようとするといつまでたってもわからない
整体を勉強する時、様々な手技をそれぞれ覚えようとすると、中々本質には辿り着けません。覚えるのは当たり前な解剖生理とか自然の摂理とか基本的なルールだけでいい。常々そう言っているのに、いざ英語となると雛形を丸暗記するだけのヘタレなワタクシ。be動詞など聞くと脳がフリーズするのであります。
- 「動詞って『う』で終わるんじゃないの?」
- 「なんで the が入ったり入んなかったりすんの?」
- 「go to の前は主語でいいのに、going to の前はなんでbe動詞が入んの?」
- 「大体なんで going to go to ってgoが2つも入んの?!」
はい。こんな有様でございます。全ては基本的ルールの欠如が原因。
英語の基本的なルールと、外国人に対応する際気を配らなければならない仕草や接し方の基礎を、整体師・セラピストに特化してまとめてもらった史上初の英語講座Vol.0。卒業生が4人も来てくれてみんなで脳ミソを沸騰させました(笑)
こうやってまとめてもらえると、上にあげたようなロクデモナイものでも疑問が湧いてきます。疑問があれば何とか成るのです・・・・たぶん。
普通の英会話教室では多分無理なプログラム
英語の基礎は町の英会話教室でも身につくと思いますが、こと整体施術を行なうための英会話となると整体に精通している先生でなければ難しいようで、以前何人かの家庭教師に相談して結局頓挫したのであります。
今回この講座が可能になったのは、子どもやお母さん相手に英語指導をしている方が手力整体塾で整体師になってくれたから。そんな願ったり叶ったりで史上初整体師専用の英語講座がめでたく開講できたのです。
『覚えちゃいけない』と言いつつも何せ専用ですから、検査の誘導や痛みの質の確認などは雛形に成っています。このVol.0のテキストをベースにフローチャートを作っておけば、突如の外国人(英語喋る人に限る)にも対応できてしまうのであります。
ちなみに、痛み・痛い=Pain(péɪn)は皆さんご存知だと思いますが、Hurt(hˈɚːt)、Ache(éɪk)という痛みの表現を知っている人は多くないと思います。当然意味が違うので使い所が違ってきます。
問診の際に大切な『痛みの質』の表現も、一般的な英会話教室では中々教われないんじゃないでしょうか。
発音に関しては言い出したらキリがありませんが、ストレッチの指導をする時などに言うであろう「Breathing(bríːðɪŋ)」についてはキチッと取り上げてくれて、まさに整体師専用の英語講座でした。thを失敗して「ブリーディング」だと流血、「ブリーチング」だと煙管になります。無理やりカタカナで書くと「ブリージィング」が近いのかな。
とにかくエリー先生、ありがとうございました!
2025年問題
迫りくる2025年問題。あとたった8年で日本の人口は700万人も減ります。日本人が日本人相手に商売をしてやっていける時代はもう終わりつつあるのです。
厚生労働省のデータによれば、'00~'10年の10年間で、事務職や工業系技術者は14%、農家や漁師は30%、また土木作業者や建設技術者は40%も減っている。一方、介護関係職員は倍以上に増加し、葬儀関係者も1.5倍に増えた。この傾向は、2025年までにますます加速する。
若者が減り、老人が増える。何かを作る仕事に携わる人が減り、介護や葬儀に携わる人が激増する。もはや、国全体が老境に入ってしまったような状態だ。
週刊現代 http://gendai.ismedia.jp/articles/-/48254
減り続ける日本人だけをターゲットにして競り勝っていくのか、増え続ける外国人を独占していくのか。どっちが良いか明確な気がするので、そろそろ真面目に動き出さないといけませんなぁ。
ひとまず今回のVol.0は、ブラッシュアップしながら年に4回位開催したいと思っています。場合によってはVol.1、2と続くかもしれません。いや、続けましょう、続けたい!よろしくお願いします。