数学などと違い、身体を含む自然と言うものには『絶対●●』という事がありません。
皆が忘れないよう某漫画が起こした鼻血騒ぎも、否定派肯定派が血相変えて論争を繰り広げていますが、身体は“自然”なので絶対に鼻血が出るとか絶対に出ないとかいう事は無いわけです。タバコを吸っていたって肺ガンになる人も居ればならない人も居る。そういう事。放射能の問題は自分の意思でなく不可抗力によって浴びせられたと言うところにあるんだと思いますけどね。そこのところがなんだか摺り返られているような気がします。副流煙に大騒ぎしてどこもかしこも禁煙にしてるのにさ。
私達整体師は自然を相手にするので端的な答えを求めようとすると大変な目にあいます。次々と答えを求めだしてともすればセミナー地獄。テクニックオンパレード講師陣の良いカモです。
そうならないためにも、手力整体塾では答えに近づくための考え方をマスターしてもらう事に全力を傾けています。
確かに答えを教わるのは楽です。『●は▲です』そう言い切ってもらえたならそれほど楽なことはありません。脳に汗をかかなくて済む。セミナーに行かずともインターネットとgoogleのお陰で、検索の仕方さえマスターしていればほとんどどんな事でも答えらしい事を見つけられます。
知らない事と分からない事は違う
知らない事は考えても時間の無駄なので教えてもらったり検索で調べたりしたほうが良い。
分からない事は聞いたり調べたりする前にしっかり考えてみた方が良い。
情報を分類して精査して理解できるところまで噛み砕いて、持っている知識と照らし合わせていく。その際には『三段論法』的な手法を使うことをおすすめします。『間(あいだ)が大事なんです』塾生諸君は耳にタコができるほど聞かされていると思いますが、三段にする事で間が入るのです。
『●は■です。■は▲です。よって●は▲です』。
『●は▲です』と二段しかない答えを求める人は意図も簡単に詐欺に遭います。深夜の通販で餌食になるのもこんな人達ですね。
どこからでも始められてどっち周りでも繋がるのが理想です。
『痛みとは何か』あたりから繋いでみてはどうでしょうか。
そんなわけで、この手の考え方をマスターするために『演じる』という授業を再開しました。今回からは即席でプリントも作成。架空の人物でも練習できますし、実際の患者さんで使う事もできます。実際の患者さんを演じてみると、きっと見えなかったものが見えてきます。
使わないモノはサイクルの中で必要無いと判断されいつしか無くなっていきます。脳が無くなったらこまるでしょ?教わったり検索したりする前に脳に汗をかきましょう。