突如として夏が終わり涼しくなったら見学希望が届き始めました。
人間もやっぱり自然。秋は動きやすい季節です。

9月卒業を目指している塾生の基本手技を追い込んでいます。何だかんだいって基本手技です。考察については『自らややこしくしない』というところだけ肝に据えてもらって、実際の現場で壁に当たりながら習得していくしかありません。卒業課題として施術の台本を書いてもらいますが、台本通りにいかない事は当たり前。施術を楽しむために予想は必要ですが、予想はあくまで予想。想定外も想定内にしておける柔軟性を持っておきましょう。

手技自体も、基本に忠実に現場で数を踏んでゆけば上手くなるところもあります。が、いつしか下手になってゆくところも出てきます。つい楽をしてしまうのは本能ですから、数をこなせばこなすほど次第に元の癖ある身体の使い方になっていく事が多い。楽に感じるのは使っている筋肉の種類が少ないからで、つまり特定の筋に偏った負担が掛かるわけだからそれではいつしか身体を壊します。

整体師が整体して身体を痛めては駄目です。
偏った筋で施術をすると患者さんが感じる“圧”が不快なものにもなります。理屈は未だに分かりませんが体験すれば違いは明確です。良い施術なら正しく身体を使うから、整体師の身体のリセットにもなります。

基本手技の姿勢

基本手技は触診も兼ねています。身体の隅々まで触りながら取るべきコリを“良い圧”で取っていく。その為に正しい姿勢でラインを的確にとらえる。100発100中とはいかなくても95中くらいは“痛キモ”で効かせられるのが卒業の条件です。

生理解剖や様々な考察、オプションやセルフケアなど色々ありますが、何だかんだ言って基本手技。これが出来なきゃ始まりません。
(練習中がまだまだ静か過ぎ。良いとか悪いとか受け手の人がもっと言いましょう。遠慮は誰の為にもなりません。)

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