真っ直ぐに揃った綺麗な脚の人とO脚の人。どちらの膝が痛くなりそうかは、整体の勉強をしていなくてもなんとなく想像がつくのではないでしょうか。
真っ直ぐな棒を上から垂直に押してもそう簡単には折れませんが、途中で曲がった棒なら簡単に折れます。
だから既にO脚の人が膝の痛みを訴えている場合はO脚の施術をすれば良い訳です。
真っ直ぐ綺麗に揃っている脚の人が膝痛を訴えていたらどうでしょう。
サロンのリニューアルに向けた準備に追われている塾生が1ヶ月ぶりに授業へ参加した折、数日前から膝が気になると訴えていました。脚は真っ直ぐ綺麗に揃っているので見た目では判断つきません。
そこで動診。結果はO脚の人とほとんど同じと言って良い状態でした。
進行形でO脚へ向かっている状態。何もせず習慣も変えず放置していたらジワジワO脚になっていくと思われます。
形は結果。骨盤でも脚でも形から勝手に変わっていく事はありません。ガイコツ君はけして動けませんしジッとする事すらも容易ではありません。
必ず先にコリがある。筋の長短を生むことで身体を動かした後、元へ戻しておかないとそのままになる。短くしたところが伸びにくくなって、伸ばしたところは縮まりにくくなる。結果、骨が偏った力で引かれて歪む。
筋硬結・筋繊維が短縮したまま絡まった本当のコリが歪みの原因。コリの原因は様々ですが、絡まった繊維をほどく事が身体の修復、整体の始まりだと思います。
あ、当たり前ですが『膝痛は○○筋をほぐす』などと覚えても上手くありません。X脚やそれに成りかけの人もいますからね。
ちなにみ、真っ直ぐ揃った綺麗な脚というのは↓こうではありませんので注意してください。
つま先は少し外向きが正解。
つま先までピタッとくっ付けて真っ直ぐ揃っているようならそれはやっぱり歪んでいます。そのうち膝が痛くなるかもしれません。
『O脚でも骨盤や背骨が歪んでても痛くない人がいる』という突っ込みを入れた人はエライ!痛みは“警告”なので、肉体的、精神的、環境的に危険が迫ってない人は、腰が曲がろうが脚が歪もうが痛みは訴えません。
痛みとは何か、歪みとは何か、凝りとは何か。それぞれを理解して繋げておきましょう。