『君達の可能性は無限大です!』とか無責任なこと言われて社会に放り出され、何が出来るのか何がやりたいのかわからなくて悩んでる人がきっと多いと思います。
手力整体塾では、整体やストレッチ(セルフケア)の可能性は結構沢山あることに気付いてもらうと同時に、【自分】の可能性はあんまり無い事にも気付いてもらいます。
可能性が沢山あるモノ同士を掛け合わせたら選択肢が多過ぎて目移りした挙げ句、一歩も踏み出せなくなるからです。
今回のブログでは、具体例を挙げつつ限られた可能性を活かす方法をお届けします。悩んでいる方のお力になれれば幸いです。
整体の可能性
整体(療法)は民間療法です。『その他の医業類似行為』とした判例が無くもありませんが『医業類似行為』で無いことは確かなので、整体師がおこなう施術そのものは毒にも薬にもなっちゃいけない。施術と呼ばれるものは、基本触って確かめるだけにすぎません。
『何とかしたい!』と思ってしまう整体師・療法家は凄く多いと思いますけれど、法律上施術でどうにかしちゃいけないのであります。
姿勢を見たり動きを見たり触って確かめたりしたあとからが本題。身体から発せられている声を正しい日本語にして本人に伝えるのが整体師の役割。それを元に身体の使い方を少しずつ改めたり、セルフケアの導入をしたりで【整体】になっていくわけです。
整体師が提供するのものは施術じゃなく体育。整体は受けるものじゃなく自ら成っていくもの。
『整体院』などと名乗るものだから病院や接骨院などと混同されがちですが、(法律上の)現実はヨガ教室の方がずっと近い。身体の状態を細かく確認して個別に必要な事を提案してくれるヨガマスターはそう多く居ないでしょうけれど、筋骨格をきちんと勉強した整体師ならお手の物です。
『整体になる』とはどういうことでしょう。
骨盤の歪みが整うとか姿勢が良くなるとか痛みが遠ざかるのはいわばオマケ。筋骨格を自由自在にあまねく使えるように成ること、意志と肉体、心と体がきちんと繋がって、相互に連関している状態が『整体』です。
肉体を操れるのはもちろん、意図せず肉体から湧き出した声を聴ける様になることも大事な整体要素ですが、とりあえず筋骨格をあまねく偏り無く使えるようになれば・・・・
- 姿勢は勝手に良くなります
- 骨盤が歪んでも元に戻せます
- 使える筋肉の種類が増えるので代謝が上がります
更に、例えば姿勢が良くなると何が起きるか・・・・
- 身長が2、3センチ伸びます
- 出来る人に見えます
- 近づいてくる人が変わります
- キャッチや職質や言いがかりから開放されます
- ○○ハラスメントも遠ざかります
悪い姿勢は守りの体勢なのでずっと責め立てられますが、守りの体勢を解いて良い姿勢(攻めの姿勢)をとれるように成れば、人生は180度変わる。それが【整体の可能性】。整体師が提供できるかもしれない可能性なのであります。
漫画と整体
整体になるための体育と言える手力整体は無限の可能性を秘めているので、大体どんな【私】とも相性が良いです。(そうじゃない整体もあるのでここからはあえて手力整体限定)
唯一無二な【私】と掛け合わせてイノベーションを起こすなら、基本だけバッチリ固めてそれ以外はあんまり型にはめないモノの方が変幻自在で使い勝手が良い。
手力整体は、見方・考え方・身体の使い方(術者の)だけ守ってくれたらあとは好きにして構わないので、存分に自分のキャラクターに合わせた使い方をして欲しいのであります。
小学校の頃から漫画家に憧れ出版社への持ち込みを続けるも打ちのめされた先月の卒業生は、まさか整体を習ってまた漫画を描くことに成るとは思っていなかったようですが、『描いたら良いじゃん』のひと言で次々作品を投下してくれました。やっぱりね、好きなことなら誰だって出来る。本質的に好きなことしか出来ないのが人間です。
漫画やイラストで人間など生きものを描く際に、関節の可動域や筋肉の付き方など知っていたら相当の武器でもあります。ギャグ漫画やSF漫画ならいざしらず、動くはずないところを動かしたりしたら気持ち悪いですからね。
ちゃんとやってる漫画家さんやイラストレーター、画家、彫刻家などの美術屋さんは、整体師並みに筋骨格の勉強しているのです。
骨人形のイラストで様々なポーズを表現するなんて整体師にも必要なスキルです。今度手力の授業にも取り入れようかと思っちゃいますね。こんな本は整体師さんにもウケるかもしれない。
アーティストのための美術解剖学
ま、とにかくそんなわけで骨格と筋肉とじっくり見極める手力整体は、漫画とも相性が良かったのであります。
あえて可能性を絞る
個性を尊重せず、順位をつけず、平等・公平ばかりに重きをおいた教育のおかげで、自分の好きなもの得意なことをハッキリさせないまま社会に放り出されてしまって途方にくれる人が多い我が国、日本。軍隊や大きな会社でなら生きやすいのかもしれませんが、もうこの先終身雇用なんてきっとありえないので、あえて自分の可能性を絞り込んだほうが生きやすく成るはずです。
独立するために手力整体を学んでは見たものの、身体に触られるのも触るのもあんまり好きじゃく、けれど整体の知識と知恵を活かしたセルフケアで冷え症も生理痛も克服してしまった卒業生は、早々に施術を手放してセルフケア指導に絞り込みました。
ま、そもそも○○整体院じゃなく体整え倶楽部だし。
得意の文章が冴え渡るブログは一見の価値ありです。検索結果は問題解決ブログに埋め尽くされていますが、文体を武器に口コミで広がるブログがあっても良いんじゃないかしら。Googleに媚びず面白い文章を書き続けてもらいたいと思います。とにかく読んでみて!(部長のブログ)
若いうちは出来ることも出来そうなことも沢山あって絞りにくいかもしれませんけど、年取ってからでも出来ることはバッサリ切り捨ててしまえば良い。逆に、年取ったら出来ないことは実際にありますからね。おかげで迷いが減るから年取るのも悪くないです。
スティーブ・ジョブズの名言に・・・
やってきたことと同じぐらい、やらなかったことにも誇りを持っている。イノベーションとは1000のことにノーと言うようなものだからだ。
というのがあるそうです。
やりたい事をやっていくには、様々な可能性を探った上であえて絞り込む必要があります。いっぺんに色んな事は出来ませんから【諦めと覚悟】をもって今出来ることをやっていきましょう。
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