こちらに公開している卒業生データがすっかり古くなったので作り変えなきゃいけないところですが、近頃の傾向として、リラクゼーションサロンなどで既に身体に関するお仕事をされている方の体験や入塾が増えてきています。
純粋に『人間が好き』『コミュニケーションが好き』なら、濃いコミュニケーションを持てるリラクゼーションは打ってつけのお仕事かもしれませんが、せっかく身体に触るなら、明確な意図を持って触りたいと思うのは当然の成り行き。一通り身体に触るだけにとどまらず、施術やアドバイスをもっと具体的に個別に対応できるようになりたいと思うのは、『単なる仕事』と割り切って作業に徹するなんちゃって整体師でなければ自然な思考でしょう。
勉強の仕方
個別に具体的な対応をしたければ日々勉強するわけですけれど、個別に対応すべく、様々な理論やテクニックを次々導入してしまうのは、料理の基礎がないのにフランス料理習ったりタイ料理習ったりするようなもの。それぞれが出来るようになっても自分の料理に落とし込めなければ使い様がないのです。
根菜は水から茹でるとか、『さしすせそ』とか、料理の基本を「何故か」と共にマスターしておくこと。○○料理の枠を超える『美味しい料理』とは何かを追求すること。そんな基本と本質があれば、見知らぬ素材や調味料も習わずに使いこなせるでしょう。
整体の基本(誰がなんと言おうと筋肉です!)をトコトン知る。目指す本質“健康”とは何かを追求していく。独立して働いていくならそんな勉強の仕方を身に着けておきたいところです。
勉強は気付きからはじまる。本を読んだり習ったりすることが勉強ではないのですよ。
身体の使い方
この↓エントリが随分と長いことアクセス上位にランクインしております。
つまり多くの整体師・セラピストさんが、指や手、はたまた頸や腰の痛みに悩みつつお仕事しているということでしょう。
「根性で指立て伏せして鍛える」なんて発想は、腰痛の人に腹筋など勧めてしまう事になるので即刻捨てて、身体の使い方を見直しましょう。整体師は『体育を説く人』ですからね。
手力整体は身体の使い方に徹底的なこだわりがあります。施術をすれば術者も調子良くなるのです。施術以外の姿勢や動作が宜しくないということでもありますがw、ルールを守れば施術がリセットになるわけです。
整体師たるもの自分の健康以上に大切な仕事はありません。いや、まぁ腰が痛くても何処か具合が悪くても腕の良い整体師さんはいるかもしれませんけれど、ワタクシは触られたくありません。
独立するなら尚更、自己管理が最重要課題ですしね。
整体師・セラピストの本分
先日のエントリにも書いたように、民間療法の私達に治療行為はできませんけれど、身体に反射を起こし、ちょっとした変化を味わってもらって、身体は変えられることを知ってもらうことができます。体育を説くための手段として手技があるわけです。
リラクゼーションからのステップアップ。
気持ち良い施術ができるのはとても大切な事です。今あるものを活かしつつ、心構え、勉強の仕方、身体の使い方などもマスターして、更なるステップアップを目指したいセラピストさんのお役に立てたら嬉しいです。