女性なら多くの人が気になるであろうお胸とお尻の問題。先日教室の女性陣と話していて思わぬ認識のズレに軽く驚いたのでまとめておきます。

サプリメントでバストアップ?

イソフラボンの摂取が女性ホルモンの活性化?増加?に効果があるともてはやされた時期がありますが、『似ている』物質の発見に浮足立って早とちりしてしまった方が生み出した都市伝説です。根拠はまったくないんですよ!

「似ている物質」と言えば、天然のビタミンと化学合成されたビタミンもそうです。健康飲料とか大抵の清涼飲料の原材料に書かれている『ビタミンC』は化学合成されたビタミン。天然とは効き方が違います。安いビタミンCサプリメントだと原材料にはビタミンCと書かれています。要確認。

マッサージでバストアップ

当然何処をどの程度マッサージするかによりますが、根拠のないサプリメントに頼るよりはだいぶマシです。血行を促すことで栄養素も行き渡るわけで、未だ成長期にあれば効果は期待できますね。

筋トレでバストアップ、ヒップアップ

バストアップにこんなのや

筋トレでバストアップ?胸板厚くしたいの?

ヒップアップにこんなエクササイズをオススメしているのを良く目にします。

筋トレでヒップアップ?殿筋だけ鍛えたら姿勢悪くなりますよ!

お陰で一般の方が一番最初に思いつく手段が、アップしたい部分そのものの筋トレみたいなのですが、確かに胸囲はアップするかもしれませんけど胸板を厚くしたいわけではないでしょう?胸筋だけ筋トレして背筋側との拮抗関係が崩れたら姿勢がどうなるか、整体師なら容易に想像付くと思います。

「胸筋鍛えたら近くの脂肪(つまりバスト)が燃えてしまうのではないか?」
塾生からそんな疑問もでてきましたがそれは大きな間違い。
脂肪はそのままじゃ燃焼されません。必要とされた脂肪は溶け出して一旦肝臓に運ばれ、燃焼できる形に変換されてからエネルギーを必要としている部位に送られます。
つまり部分痩せはありえません。胸の筋が胸の脂肪を燃やしたり、二の腕の筋が二の腕の脂肪を燃やすわけじゃないのです。

「えーでもぉ、胸から痩せちゃうー」
脂肪はプロテクター。だから女性の場合下腹を守るべく脂肪が付きますが、胸の部分は肋骨もあるので厚くプロテクトする必要がなく、エネルギーに回される順番が早めにやってきます。
身体の変化は全部意味があって、決して裏切るような変化はないのです!

当たり前ですがバストもヒップもの骨格の上にあります

そもそも、成長期でもないあなたがアップしようと目論んでいるのがもしサイズだとしたら、わかっていると思いますけど『太る』以外に方法はありません。(あ、あとは工事ですね)

だから、私達身体のプロが言う『アップ』はサイズではなく位置の話。沈みゆく太陽のように地面に近づこうとするものを、重力に逆らって持ち上げようという話です。

身体は骨格を基礎としています。バストやヒップの形も骨格の上に成り立っているのです。骨格に筋肉がつき脂肪がつき皮膚で覆われているのが身体。筋肉が動かす骨格に連れて、皮膚はアッチが引き伸ばされたりコッチが緩んだりしています。
ゆるむところ(短縮するところ)に胸やお尻があれば当然しぼんで下がるわけです。

バストアップ・ヒップアップは骨格から!

骨だけ見てもどちらのお尻がプリンっと上を向くのか想像に難くないと思います。バストの表面を包む表皮も、肩甲骨や頸・頭と繋がって綱引きをしています。左の姿勢では重力を味方につけたバスト側の圧勝。頸や肩甲骨は引き合うどころかドンドン引っ張られ加勢している状態です。

ちなみに、つま先が少しでも内側を向くと、お尻は横へ広がって薄っぺらくなります。

つま先外向きが美尻のワールドスタンダード

以前NYCで見たキレイなおみ脚三点。皆さんつま先は少し外向き。これが美尻のワールドスタンダードです。写真左のオジサンのケツはきっとだらしないww。

何処をゆるめ(ストレッチ)何処を締めれば良いかわかってきたでしょ?怪しいサプリや間違った筋トレに精を出す前に、肉体の基礎である骨格を見つめ直して、美しい姿勢を手に入れましょう。

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