「腰痛にコルセットはどんな意義があるのか」先日の教室でそんな質問が出ました。
色々な意見が出てきて、考えることを楽しめてきている様で嬉しく思いました。

考える時にはナニゴトも一旦本質まで掘り下げるの吉。根っこを見ずに枝ばかり見て考えても、突っ込みどころ満載なフワフワしたものにしか辿り着けません。

この場合の枝は・・・

  • コルセットとは何か
  • 腰痛とは何か
  • どんな腰痛にどんなコルセットか
  • 何処にどんな風に巻くのか

などなど、一見それっぽいですが全部枝です。

根っこは『痛みとは何か』。
一部の筋肉に偏った負担が掛かり過ぎているとか、筋肉を伸ばし過ぎor縮め過ぎとか、◯◯し過ぎを知らせてくれるとてもありがたい感覚、カラダの警報システムが痛み。
腰痛や膝痛、腱鞘炎などで「使い過ぎ」と表現されるのはある意味間違いではないわけです。(過ぎているのは肉体的だけとは限りません)

使い過ぎの腰をコルセットでカバーすると動き出すところがある

そんな“過ぎている”状態をガードする、腰回り(腰椎)の過剰な動きを抑えるのがコルセットの意義です。

腰痛にコルセットは有りか無しか

『使い過ぎていた腰回り(腰椎)が使えなくなるので痛みにくくなる』というのがコルセットの真相。取り急ぎ腰痛を軽減したいなら効果有るわけです。

肉体労働ならともかく、ドライバーさんやデスクワークの人などは腰を使い過ぎているという感覚は無いかもしれませんが、実際は座っている方が立ち仕事よりも腰への負担は大きくなります。(立ち仕事も姿勢が崩れれば負担は倍増します)

ましてやこんな風に座ったら腰回りは重力に押され続けて、知らぬ間に“使い過ぎ”ることになります。

悪い姿勢で座ると腰への負担は激増

コルセットで腰椎を動かせなくなれば、否が応でも骨盤を立てて坐骨で座る。重力に押されてもビクともしません。

腰痛にコルセットは有りか無しか

使い過ぎ・動かし過ぎ。つまり痛みの元は自分のチカラです。椎間板ヘルニアさえも自分のチカラで押し出しているというのが真相ですからね。

コルセットを巻くと腰からチカラが抜ける。同時に痛みも抜ける。新しいヘルニアなら引っ込む。
ただ残念なことに、使わな過ぎの筋肉にも酸欠が生じるので、時間の経過とともに腰が痛みだします。本質の解消には成らないと言う事です。

意味を理解した上でここ一番に導入するならコルセットに効果有り。いつも付けるのは効果無しどころか使えない筋肉を増やすことになって身体が弱ります。

寝起きで腰が痛いような人には無用。夕方が一番辛いなら有用です。

ちなみに、ぎっくり腰になった人はコルセットを巻いている人とほとんど同じ姿勢・動きになります。(←こことても重要)ぎっくり腰さえも、痛みや症状というのは間違えを教えてくれるサインなのです。

腹圧に関してもコルセットの有用性をみかけますが、横隔膜や骨盤底筋群も関与してくるので、コルセットだけでどうこうできるものではありません。

体幹トレーニングで天然コルセット?

天然のコルセットたる腹筋群や背筋群など腰回りの筋肉を鍛えましょう!といった話を度々耳にしますが、腰椎が動き過ぎないブレのない体幹のために本当に必要なのは、柔軟かつパワフルな股関節(脚)だということも、上のイラストで理解していただけると思います。股関節が良く動けば腰・体幹はほとんど動かずに済むのです。

本来あまり動かない腰椎は、ほんの少し使い方を間違えただけで簡単に動かし過ぎ・使い過ぎることになります。おかげで今や腰痛人口は2800万人。次々と新しい腰痛解消法や療法、グッズが出てきているのに増える一方という不思議な状態です。

ドンドン増える枝に目を奪われず、本質まで掘り下げて根っこを見て欲しいと切に願います。

(コルセットと検索窓に打ち込んで出てきた候補がダイエットでビックリ!使える筋肉が減るのに痩せるわけない。締め付けて食べれないようにでもするつもりでしょうかw。)

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