腰痛も膝痛も治すのは自分だけど現状確認はプロの目で

手力整体塾@からだ応援団のパンチ伊藤です。
「色々と手を出し試してみるけれど中々上手く行かない」そんな時は現状把握だけでもプロの目に頼ると良いですよ!というお話です。

腰痛も膝痛も治すのは自分。だけど【現状確認はプロの目で】

健康法やダイエット法、腰痛膝痛の解消法などはもちろん、なんなら家の立て方やらお金の増やし方まで、いくらでもタダで情報が手に入る世の中です。

んが、手当たりしだいにアレコレと試してもまず上手くはいきません。
現場・現状が千差万別ですからね。
例えば腰痛のよくあるパターンひとつとっても、大まかに3種類ほどあります。自分のパターンを自分で把握して適切な解消法を選んで信念を持って続けられる人なんてまぁ滅多にいない。現状把握を正確に素早くできるのはプロの領域ですからね。

素人の現状把握実例:畑の場合

2020年4月。自宅からもアジトからも車で15分ほど掛かるけれど、程よい大きさで格安の畑を借りられた。私が整体師として一皮剥けたきっかけが、木村秋則さんの『奇跡のリンゴ』だったので、自然農には随分前から興味があり、ようやく二の足から三の足が出せた。

時は新型コロナウイルスが猛威をふるいだして間もなく。
経済破綻や食糧危機なども叫ばれている中、自分の手で食べ物を作る環境を手に入れたのは我ながらファインプレーだと思った。
ま、本業が暇で釣り欲も下がり美味とあって新たに興味を注げる対象が欲しかったというのが大きな理由で、畑があったら誰か遊びに来るかなーという下心もあった。で、なにげに検索してみたらたまたま希望に見合う畑が見つかった。タイミングというのは実に良くできている。

4月12日。見学に行ってそのまま即決。新たな遊び場を手に入れてウハウハ。

若かりし頃、農家の息子とバンドを組んでいたので作業を手伝ったことはあれど、いちから野菜を作った経験などなく前もって勉強する気はサラサラ無いので、早速助っ人を呼びつけて、大家さんがトラクターで綺麗にうなってくれたところへ畝をこしらえていく。畑といえば畝。少し疑問をいだきつつも適当に畝を上げ畑を分ける作業が暫く続いた。

目指しているのは無農薬無肥料の自然農。なので、隣の畑のおじさんが勧めてくれる苦土石灰や元肥の施肥などは笑顔で受け流し、思いつきで適当に種を播いていった。

2020年4月から11月までに畑へ播いた(植えた)もの

【畑に直接播いたもの】
サツマイモ(ツル)、大根、カブ、落花生、丸オクラ、レタス、パクチー、茎ブロッコリー、ごぼう、オカヒジキ、ニラ、地這いキュウリ、枝豆、カボチャ、春菊、モロッコインゲン、ミニ白菜、にんにく、そら豆、スナップエンドウ

観賞用兼コンパニオンプランツとして、ひまわり、マリーゴルド
緑肥兼草マルチ用として、えん麦、ヘアリーベッチ

【育苗して定植したもの】
中玉トマト、ブラックチェリートマト、オクラ、青じそ、えごま、茎ブロッコリー、キャベツ、白菜、落花生、トロロアオイ、ラベンダー、ニラ

【貰い物、勝手に生えたもの】
里芋、じゃがいも

直播きして上手く発芽せず、ベランダで育苗してから定植したものもありますが、イモ類以外は全部種から。で、結果どうだったかというと・・・

素人目にも良くできたと思われるのが、
初夏の、カブ・大根・地這いキュウリ・トロロアオイ・春菊・パクチー。
秋の、モロッコインゲン・キャベツ・白菜・茎ブロッコリー・里芋・大根・カブ。

逆にどう見てもイマイチだったのが、
夏の、トマト2種・オクラ・ひまわり・枝豆・カボチャ。
これらは出来るにはできたけれど早々に枯れるなり虫にやられるなりしてしまいました。

青空が貴重な2020夏。ひまわりも太陽を見失ってあらぬ方向を向く

2020年の夏はとにかく雨が多かった。かわりに台風の上陸がひとつもなく残暑厳しい秋だった。晩秋にかけてはほとんど雨が降らず好天続き。長雨で一旦高騰した野菜は11月頃から激しく値崩れし、キャベツなどはあちこちで捨てられていた。

そんな天気の影響が強かったのはもちろんだけれど、8ヶ月通ってみて畑の現状がわかってきた。

  • 水はけがすこぶる良いので畝は上げなくても良い
  • やたらと雑草が生える
  • 葉やツルがやたらと茂る
  • その割に花や実は少ない
  • トマトは実るけど色づきが悪く葉っぱが丸まってしまう
  • 上には伸びるけど下に伸びない(根張りが悪い)
  • 1番最初に収穫したカブがちょっと苦かった
  • レタスは超苦かった
  • 9月過ぎると虫が極端に減った
  • 10月頃からホトケノザが繁茂した

最初に播種したカブと大根の葉がやけに伸びているような気がして、続くトマトの状態で顕著になったのが【窒素過多】。畑の三大栄養素、窒素・リン・カリウムのうち、窒素ばかりが豊富にあると起こる症状が見事に当てはまった。
長雨で吸収が過ぎたのもあるとは思いますが、葉物がちょっと苦かったりツルものが茂りすぎたり根張りが悪かったりも含め、窒素過多は間違いない。

対して、pH6.5ほどが推奨されているインゲンやキュウリ、春菊が豊富に収穫できたので酸性に傾いている様子はなく、中和目的の苦土石灰は撒く必要なさそう。

野菜づくりについて調べると必ず出てくる【苦土石灰】。ホームセンターの軒先にものすごい量の石灰が積まれているのを見ますがちょっと疑問です。言われるまま撒く人がほとんでしょうけどホントに必要なんでしょうか?

以上を踏まえ、我が『からだ応援団の畑』は、

弱酸性の窒素過多な畑

という現状が確認できましたとさ。

素人の現状確認は斯くも遠回り

健康法にしろダイエットにしろ腰痛・膝痛の解消法にしろ畑のやり方にしろ人生の楽しみ方にしろ、現状把握なしに手段は決まりません。

私の畑は遊びなのでひとつずつ試して事実を積み重ね現状把握する過程も愉しんでいられますが、体の痛みなど人生を左右するようなことだったらあまり悠長なことは言ってられない。だから最初にきちっとプロの目で素早く的確に判断した方が良く、『整体師』という職業の存在意義はそこにあるわけです。

現状を正確に見抜く目こそがプロフェッショナルの証。

現状を的確な言葉に置き換えてこそ手段が決まります。だから現状確認もせずにアレコレとアドバイスしてくる人の話は聞いちゃダメだし、解消法だけYou Tubeで見ても大抵は無駄骨です。現状を知りもしない人に「右行け」と言われて、自分がどっち向いてるのかも確かめずに右に行く人が大過ぎです。

整体師・セラピストたるや「この世から余計な痛みを無くしたい」という思いはきっと皆同じだと思いますが、事実に沿って現状把握をする人とそうでない人が居るのは確かなので、とにかくまず現状を正しい言葉で伝えてくれる人を選んでほしいと思います。

腰痛も膝痛も治すのは自分自身。実際我が国の医療では腰痛の85%は原因不明(厚労省資料)なので神の手でも治せません。が、プロフェショナルの目を持ってすれば早々に現状把握ができて、現状がわかれば的確な解消法が自ずと決まります。

そんなわけで、からだ応援団の畑にはリン・カリだけ少し播いてみました。無肥料無農薬で自然農のはずだけど窒素抜きするには時間が掛かりそうなのでね。色々育てて雑草ももりもり生えてるのに10月過ぎからホトケノザが繁茂してるところをみるとまだまだ窒素多そうなので、せっかくだから高いレベルでバランスを取ってみようと思います。

あ、これは整体でも使う手段です。
コリを取るのはある意味筋肉の出力を落としてバランスをとる手段ですが、再び同じところが凝らないように、弱いところの出力を上げる努力をしてもらいます。低いところに合わせるよりも高いレベルでバランス取れたほうが良いでしょ?

ちなみにワタクシ、畑は素人ですが整体は17年のプロフェショナルなので、オンラインでもあなたの身体の現状確認がわりと可能です。ご希望の方はメールでもSNSでも良いのでご連絡ください。SNSは↓の「書いてる人」の各種アイコンからどうぞ。もしあなたが整体師なら尚更、まずは自分の体の現状を正確な言葉で言えるようになりましょう。他人に触るのはそれからです。畑へ遊びに来てくれる人も募集しております。色々勉強になりますよ!

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