突然ですが私パンチ伊藤は勉強が嫌いです。なので大学も行っていません。本も余程興味を惹かれないと読みません。
非常に勉強熱心な方が沢山おられるこの業界に居るにもかかわらず、整体関連のセミナーも駆け出しの頃に数えるくらいしか行ってませんし、その手のDVDにいたっては見た事すらありません。ホントすいません。

  • 自分が理解できるところまで徹底的に噛み砕く。
  • 『~ってことは』『つまり~』などなど、体験した事や既に持っている知識と関連する事を紐付けしていく。

勉強が嫌いだからこそ身に付けた“要領の良さ”に助けられている次第です。ビバ勉強嫌い!

手力整体の手技は【ほぐし・ストレッチ・抵抗運動】の3部構成。大まかなものは基本手技の中に盛り込んでいますが、相手によってプランを変えていくのが整体の楽しみですから、それぞれの意味を理解して上手く使っていって欲しいと思います。道具は差し上げますが使うのはアナタですからね。悩んだらとにかく基礎中の基礎に立ち返って、当たり前な筋肉の生理から考える事。しっかり噛み砕いてこそ本来の味が出てくるというものです。

筋肉基礎の基

筋繊維

筋繊維はこんな感じで重なっている。いわゆる“筋肉を使う”段階で電流が流れ(スイッチON)、磁石のように引き付けあい繊維がスライドして短縮しようと(縮まろうと)収縮する(力が入る)。スイッチはONとOFFしかない。1度短縮した筋は拮抗する筋を縮めてストレッチ元の長さには戻らない。これストレッチが絶対的に必要な理由。ちなみにスライド出来る範囲が狭まれば狭まるほど(短縮すればするほど)力は入らなくなる。(使えない筋肉になる)

コリ

繊維のスライドがあまり行なわれないと筋繊維が絡まりだす(錆びつく)。これがいわゆるコリ。短縮したところでは繊維が弛んでいるので尚更絡まりやすい。が、収縮(力を入れてる)しているわけではないので痛みとして認識されることはほとんど無く、隠れたコリ(トリガーポイント)が形成される。1度絡まると伸ばそうとしても中々引き離せない。しっかり筋繊維をほどいてからのストレッチが必要。

等尺性収縮

スイッチONは収縮であって短縮とは限らない。姿勢を維持している時や物を持っている時など、筋の長さは変えずに力を入れている(収縮)シチュエーションは多い。この場合も筋繊維のスライドは起きないので繊維同士はくっ付きだすが短縮しているところ程ではない。軽くほどいて繊維をスライドさせておく抵抗運動が必要。拮抗筋が短縮しないようこちらを縮めるという意味合いもある。

どんな症状もここから。骨・関節・神経その他難しい事に考えを馳せるより徹底して筋肉の基礎で考えて繋ぐ。ボク等は科学者でも博士でもない只の整体師ですからね。

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