釣りと整体は良く似ているつくづく思う今日この頃。
釣りバカ整体師の肩書きを守るべく海だ湖だと釣りに勤しんでおります。
不人気で社外パーツがまるで無い我が愛車にやっとキャリアがついたので、先週はようやくカヤックを積載。お馴染みの八景島へ夕涼みがてらのサンセットフィッシング。
場所さえ間違わなければかなりの確立で釣れる美しい白ギスちゃんに癒されつつ、ここぞという所ではルアーを投入。
やっつけましたマゴチ。これで八景のマゴチは3打数3安打。打率10割。釣っている人がほとんど居ないというのが最大の勝因ですがね。
写真の端にちらっと映っている魚群探知機ですが、その名の通り魚を映す・・・のではなく、水深や底質を映して地形を想像するためのモノ。
木を見て森を見ず、病を見て人を見ずのレントゲンやMRIとは対極にある電子機器が魚探。(最新のヤツは魚映しちゃいますがね)
腰痛や膝痛をそれぞれパーツで見るのではなく、身体をひとつのものとして見る。それが大事。
今週は湘南よりもほんのちょっとだけ涼しい相模湖へ。
水面というカテゴリーに絞って釣りを展開。そんな時は魚探より肉眼がたより。んでなんとか much betterと言えるパターンを発見して一時は入れ食いに。サイズ的にはアレでしたけれど10数匹の上出来な結果。
だけれど自然は刻一刻と変わる。夕方近くは追ってくるけれど食わなくなった。アジャスト出来なかったのがちょっと心残り。
水面というカテゴリーに絞っても、ルアーの大きさや色、アクション、スピード、アプローチの仕方、場所の選択まで組み合わせは無数にある。水中まで手を出したらそれこそキリが無く、全てがつまみ食いで終わる。カテゴリーを絞って味わいつくしておくと、他の分野でも大いに役に立つ。
手技療法も数限りなく色んな理論の色んな技がありますが、手力整体塾は筋肉というカテゴリーに絞って身体を考えアプローチしていきます。ひたすらそれだけ。
筋肉を味わいつくすと他の療法の狙いまでが見えくる。教わったとおりにやっているだけのにわかセラピストは尾っぽ巻いて逃げ出します。
自然を芸術のように楽しむ
魚を釣るのも痛みを取るのも相手は自然に生きる生命体。絶対は絶対に無くて想定外が想定内。
いつでも絶対に魚を呼んでくれるルアーは無いし、絶対に釣れないルアーも無い。
万人に効果覿面な整体も無いし、まったく誰にも効かない整体も無い。
点数じゃなく良いか悪いか、好きか嫌いか。そんな“漠”っとした評価になるのが自然とかかわる事。
客観的な点数が付かないんだから、選択する自分を信じるしかない。自分が選んだものに文句をつけるのはどんどん自信を失う行為。絶対に釣れないルアーは無いのだから釣れないのは『やり方・考え方』の所為。
釣りも整体も、正解が無いような沢山あるような芸術の類。
100点満点の正解は未来永劫手に入らないけれど正解へ近づく方法、やり方・考え方を手に入れていくのが楽しみだから別にかまわない。過程が全て。芸術家のようにプロセスを楽しめる人になりたいものです。
たった○○秒で肩こり解消!とかに人が群がるのは十分わかりますけれど、そうじゃないんだよという事。人に言われた事をそのままやって結果が出たって本当の楽しみは得られません。
□+□=5。5にする方法は沢山ある。自分で考えて5に出来た時に自信が付きジワジワと楽しくなってくるんだと思います。
たった○○秒で肩こり解消!に多くの人が集まっても、天邪鬼なワタクシは業界の片隅でずっと大切な事を言い続けたいと思います。自然とかかわる整体の本当の楽しさを知ってほしいから。