整体や按摩マッサージなどの勉強を始めようと思う人は当然「独立できたら良いな」という気持ちがあるはず。就職してお給料を貰うためにこの業種を選ぶ人はあまり多くは居ないでしょう。
そんなわけで今回のエントリは、独立してちゃんと稼ぐために欠かせない心構えをまとめました。
有名なテクニックとか結果が伴う技術とか、ついそういうものに目が行きがちだと思いますが、乗り越えるべき最難関課題は、起業家のマインドを持てるかどうかです!
このページの目次
【独立開業】稼ぐために必要なのは資格や技術より起業家マインドです!
テクニックや技術は二の次
余程有名なテクニックであれば『〇〇療法』とか『〇〇整体』など指名検索してもらえたり、協会サイトから地域別会員へ飛んできてもらったりということがあると思いますが、『あなた』を指名買いしてくれているわけではないというのが問題。『あなた』じゃなくても良いなら『あなた』が起業する意味はあんまりありません。
凄い技を持ってないとお客さんを呼べないと思うのはとんだ勘違い。ご新規さんはまだ身体に触られていませんからね。
技が物言うのはリピート率。持っていて然るべきものですがご新規さんは技じゃ呼べない。
テクニックや技術で起業のハードルは下がらないのであります。
お給料を貰うことしか知らないと独立は大変
さてここからが本題。給与所得者と起業家では思考が全く違うということを知りましょう。
どっちも働いてお金を得るという点では同じでしょ?
確かに。しかし・・・
失業したら【仕事を探す】給与所得者に対し、【新しいビジネスプランを考える】のが起業家。既に存在している仕事をこなすのか、新しい仕事を生み出すのか。お金を貰うために仕事をするのか、やりたい仕事を創出するのか。思考がまるで違うのです。
実際、サラリーマン家庭に育ったワタクシが独立にあたって1番難儀したのがこのマインドシフト。与えてもらった仕事をこなしてお金を貰う事しか知らなかったので、持っているモノコトを最大限活かして仕事を創出する思考が根付くまで随分と掛かりました。
提供されることに慣れ過ぎているのは日本人に限った話では無いようで、ニューヨークのミュージシャンですら、メンバーは演奏だけしてギャラ貰って帰るというスタイルが一般的らしいです。CD持って営業に回ってお店と交渉して仕事を生み出しているのはリーダーだけ。演奏するだけでもドえらいテクニシャンは引っ張りだこになるのかもしれませんが、一般人に認知されることはあまりないでしょう。
フリーランスと起業家の違い
近頃物凄い勢いで増えている【フリーランス】。起業・独立開業と似ているようで正確にはちょっと違います。
ニューヨークのミュージシャンで例えるなら、リーダーが起業家で演奏だけしてギャラ貰って帰るミュージシャンがフリーランスにあたります。会社に属しては居ないけれど、言わば元請けから提供された仕事を請け負う人がフリーランスです。(ランサーズなどが有名どころですね)
整体やリラクゼーションでも請負形式のお店は結構ありますね。仕事を提供する元請けさんが諸々のルールを決めるので、本当にフリーなのは稼働日くらいじゃないでしょうか。
つまりフリーランスというのは「◯◯してください」といった感じで仕事の内容が概ね決まっている場合を指すわけです。
自分で仕事を創出する起業家は、価格設定はもちろん内容も納期も全部自分で決められます(決めなきゃならない)。お客さんの数は元請けさんの数とは比べ物にならないので、相当我儘言っても気にいってくれる人はきっといる。法律さえ守っていれば1から10まで全部好きなように出来るのが起業家です。自己責任が増えれば増えるほど自由度も増すのであります。
(自治体によって違いがあるようですが、藤沢市では何故かワタクシ【請負業】のレッテルを貼られて事業税を収めております→続報!返還されました!)
小さくはじめてマインドを養う
貰ったお金で【買う】という行為しかしたことがないのなら、ヤフオクやメルカリで【売る】行為を是非体験して欲しいです。
早く売りたいのかor高く売りたいのかでコメントを変えてみたり、写真の取り方を工夫してみたり、モノによってメルカリとヤフオクを使い分けたりと、とても良い訓練になります。お金の価値が上がったり下がったり(商品価値が上がったり下がったり)するインフレとかデフレとかの仕組みもわかるようになるおまけ付きです。
次はフリーマケットなどのイベント出店。
告知も含めお客さんを呼び込むために必要な事の殆どはフリマで学びましたからね、ワタクシ。
とにかく、『売れなくても痛くも痒くもない』。そいういうやり方で起業家マインドをコツコツ育てるのが肝心です。
しょぼい起業
2018年12月に出版された【えらいてんちょう】さんの『しょぼい起業で生きていく』にも書かれているように、資金も計画も経験も必要なくわりと普通にできることだけれどみんな知らないだけなのが起業です。
この本の中に「コストの資本化」というワードが出てきます。
例えば、通勤や通学は只の移動でしかありませんが、自宅で取れた野菜を学校や会社へ持っていき近くで売れば単なる移動が輸送に変わる。しかも輸送コストはまるまる浮く事にもなる。
自分で食べる料理をちょっと多めに作って余った分を売る。売れなかったとしても明日食べれば良いだけ。
勉強をはじめたら直ぐにブログを書くようお願いしているのも同じこと。
勉強を勉強だけ終えていたら只の勉強ですがブログで反芻していればゆくゆくお客さんに繋がるかも知れませんし、広告収入を得ることだって可能。勉強への投資が資本へ生まれ変わります。人類最大の発見『複利』ってやつですね。
整体を習うキッカケとして一番多いのはやっぱり自分の体のトラブルだと思います。
自分の体が調子悪かった・気に入らなかった → 整体を習って調子良くなった・気にいるようになった
ここまでは只のコストです。(それでもまぁ整体院に通い続けるよりはコストカットになりますけれど。)
→ 整体の知恵が残ったから似たようなトラブルを抱える人におすそ分け
そんな風に思えば整体で独立・起業するハードルはグッと下がるはずです。
コストの資本化。あるものを売る。ついでに売る。なんなら店舗に住む。恐怖を最小限にすれば起業はわりと普通にできます。
知らない世界に足を踏み入れるというのは誰でも怖いです。いきなり全身で飛び込んで一攫千金を狙えば尚更、怖くて到底無理です。爪先からちょっとずつ温度を確かめながら入るがごとく、出来ること・既にやっていることから少しずつ足を踏み入れれば、知らなかった世界を知る楽しみが広がってきます。
現状何不自由なくそこそこ満足している場合、わざわざ知らない世界に足を突っ込む事を億劫に感じる場合もありますが、知らない事を知るのって面白いじゃないですか。
たった1度の意外と短い人生、出来るだけ沢山のモノコトを見たり聴いたり感じたり味わったりしたいと思うワタクシは、やっぱり貧乏性なんですかねぇ。
とにかく、お金は貰うものじゃなく自ら稼ぎ出すもの。この認識が骨の髄まで染み渡らないと独立開業は中々厳しものになります。メルカリやフリマからマインドを養ってみて下さい。お金はなくても起業できます。
整体で開業するに当たり必要なモノはこちら↓にまとめてあります。特にアフターフォローの準備など参考にして下さい。