仰向けに寝転がってバンザイ(肩関節180度屈曲+外転+外旋)をしたら、腕は手の甲までぴったり床に付くのが理想です。片方ずつバンザイしても手の甲が付かない・手の甲を付けると肘が曲がるなどの状態は40肩予備軍。
マクロな視線で見れば、上腕~肩甲骨、肩甲骨~鎖骨、肩甲骨~胸郭、鎖骨~胸骨、それぞれを繋ぐどこかの筋に頑固なコリが隠れていると思われます。肩甲骨の解剖はこちら>>>>
んが、これくらいは誰でも想像がつくと思うので、手力整体師なら更にその先の連動をふまえたいところ。バンザイする時に肩以外の場所では何が起きているのか考えて、そちらの動きを回復させることで症状が改善したほうが驚きが大きいですからね。
【整体で驚かせたい】
驚けば案外簡単に人は変わる。思い込みとも言える常識をぶっ壊す。手力整体はその為に生まれました。
整体は患者さんの身体へあれこれ入力をして反射を起こさせる手段のひとつですが、根本的に身体を変えるのは患者さん自身。そのために思い込みが解ける驚きが大切だと思うのです。
肩こりの人の肩を揉んで多少楽になっても誰も驚きません。
本当のコリは別の場所にあるという生理的な事実も大切ですけれど、驚かせたいからトリガーポイントを探すのです。
実は40肩50肩というのも都市伝説みたいなもので、本当の○○肩は回旋腱盤や上腕二頭筋長頭、肩峰下滑液包などが炎症を起こす『肩関節周囲炎』と言います。炎症なので“自発痛”(じっとしてても痛い)が出ます。『腕を上げると痛い』とか『腰に回すと痛い』とかの“動作痛”だけならナンチャッテ○○肩。動きを阻害している隠れたコリを探し出しましょう。
痛くて眠れないとか、痛みで目が覚めるような自発痛(安静時痛とも)がある場合は、当然整体の適用範囲外。急激に発症した痛みは『石灰沈着性腱炎』の可能性もあるので、お医者さんでレントゲンやエコーを撮ってもらいましょう。注射1本で解消する場合もあるみたいですから。
あ、ちなみに最近伊藤が驚いたのは、ザリガニの爪が蟹の味だった事です!
常識が変わる驚き、最近何かありましたか?