筋膜リリース・筋膜はがし。今までの療法と何が違うのか?

近頃やたろとあちこちから聞こえてくる『筋膜リリース』やら『筋膜はがし』などの言葉。筋膜自体手力整体塾ではあまり話題にしませんが、ほとんど全ての筋骨格系の痛みは筋筋膜性疼痛症候群(MPS)であってその大元にある隠れたコリがトリガーポイントなので、話題にしなくても関わってはいます。

筋肉を包む膜

(((((筋原線維)筋繊維)筋束)筋束×数百)=筋肉
(((筋肉)(筋肉))+((筋肉)(筋肉)))=身体

カッコのところが全て筋膜です。(それぞれに◯◯筋膜とか名前がついていますが省略!面倒なのでイラストもなしw)
筋原線維数10~100本が膜で包まれて筋繊維を構成、筋線維数10~100本が包まれて筋束を構成、で、また数100の筋束が束ねられてようやくひとつの筋肉になるわけです。
更にさらに隣の筋肉などとも筋膜で繋がって、最終的には頭から爪先まで全身タイツの様な1枚の筋膜で覆われているのが私達の身体です。

筋膜が肥厚する?癒着する?

現状、筋膜に筋線維は見つかっていません。つまり筋膜自体が能動的に縮んだり厚くなったりするわけではなく、筋肉の動きに合わせて受動的に伸び縮みするというのが現在の事実です。

鶏肉の表面にある薄い膜状のものを見たことがある人は多いと思いますが、あれが筋膜。剥がすのに苦労したり固くなっていたりしたことは記憶に無いはず。(某整形外科の先生曰く筋膜が癒着したら外科的にベリベリ剥がさないと剥がれないそうです。)
肉そのもは固かったり柔らかかったりしますけどね。噛みごたえのある地鶏の弾力がワタクシは好きですw。

エコーやらなんやらの機械が進歩してコリや筋膜の様子さえも目で見える時代になりました。んが、レントゲンやMRIで見えてしまったがために切らなくて良い手術が増えた歴史を繰り返しそうで、原始人な釣りバカは不安なのです。
現代人の多くがなんだか不幸なのは視覚に頼りすぎているからだと思うのですがね。

大体、筋膜を見たかったらエコーなどよりもデカイ肉を買ってきて直に見れば良い。ありとあらゆるところに筋膜があって繊維の方向も縦横無尽なことに気づくはず。筋膜だけをどうこうしようなんて考えは打ち消されるはずです。

筋膜でも筋肉でもなく【筋筋膜】です

筋膜リリースも筋膜はがしも、その様子を見てみれば結局のところいわゆる昔から行われているマッサージだったりストレッチだったりします。筋膜は筋肉の動きに合わせて受動的に動くんだから当然です。ボディーワークをしていれば間接的に否応なしに関わっているのが筋膜。わざわざそこに特化する必要は無いのであります。

筋肉だろうが筋膜だろうがどちらか一方だけ操作するなんてことはできません。筋膜リリースとか筋膜はがしとかいうのは言葉の新しさだけを武器にしたビジネスなのであります。

そんなわけで、痛みの生理に基づき、関節も神経ももちろん椎間板なぞもほとんど無視して、あくまでも筋筋膜整体(面倒だから筋肉で!)に徹する手力整体塾。先日は一切の手技を省いたレストアストレッチ講座でした。

レストアストレッチ

ただ寝ているように見えますな(笑)
最大のウリは、驚くほどの変化を当たり前な事だけ繋いで起こす点。このプログラムを用いて、施術として提供するだけになってしまった『整体』を自分の身体のための“体育”として、本来の『整体』に戻したいという壮大かつ漠然とした野望を控えめにw持っているのです。

良くも悪くも自分で育ててきた(そうしてきた)身体です。人の手を借りなくも変えていけるはず。むしろ人の手では変えられないのが真理。施術はサポートとして過程に存在するのです。ヨガを習うように整体を習う。そんな風になるよう地道に発信していくのであります。

整体のキモは筋膜じゃなく筋筋膜ですよ!

気まぐれ更新を見逃さないようフォローする

書いている人

パンチ伊藤
あっとう言う間に整体師歴18年。現役で施術する傍ら小さな整体塾を主宰しています。当たり前な解剖生理と簡単な物理を繋いだわかりやすい身体の話が得意。釣り/山/島/音楽/映画/生きもの全般/が好き。2020年から自然農の畑をはじめました。

■整体で開業目指すなら手力整体塾
■詳しいプロフィールはこちら
■伊藤への施術依頼はこちら