お陰様で今年も後半に入ってから新入生が相次いでいる手力整体塾。大変ありがたいことに今月もスタート講座開催と相成りました。
つい先月入塾した人でもドンドン先生役にまわってアクティブラーニングできる良いペースです。ありがとうございます!

他人の身体に触るとてもデリケートなことを生業としていくなら、施術効果よりもニーズ対応よりも兎にも角にも安全第一。治し方より壊れ方を知りましょうというお話しです。

kowarekata

身体が壊れやすい時

不意打ち

構えてない時に不意をつかれるといとも簡単に身体は壊れます。後ろから迫ってくる車に気づいてガードポジションを取れればムチ打ちになりませんが、不意打ちだったら『コツンッ』程度でもムチ打ちになります。

施術が不意打ちにならないように、声掛けやタッチの仕方にはルールがあります。しっかり意識を巡らしてもらうことが重要です。

負担の集中

何処かがサボった分の負担が何処かに集中するとやっぱり結構簡単に壊れます。ぎっくり腰も腱鞘炎も慢性的な腰痛肩コリもまぁ大体この状態です。

施術においても負担を集中させないこと。15分とかクイック的な部分施術は、しっかり見立てが出来る達人の領域でこそ可能なのです。ホントは。

クライアントの腕や脚を術者が動かす場合も、不意打ちにならないように配慮しつつ負担を分散させます。手首や足首だけ持って肩や股関節を動かしたりしないように。梃子も発生しますから思わぬ負担になります。

痙攣(足がツルなど)

自分で力を入れなくても(つまり収縮を伴わなくても)痙攣は起きます。
痙攣自体は壊れる前のサインですが、程度がひどければ痛みが長引くので、施術中に足を攣らせるなど避けなければなりません。
収縮せずとも短縮し過ぎでツル場合を考慮して、肢位や触る順番を見定めていく必要があります。

もみ返し

もみ返しと好転反応をごちゃ混ぜにしている人がいますが実は全く別物。
半日ほどで抜ける好転反応と数日痛みが残るもみ返し。違いは施術の強さよりも狙いの部位にあります。解して良いところならもみ返しになることはほとんどありませんが、「固い」というだけの理由とサービス精神で解している人は要注意。

治そうと思ったら整体師失格

効果的な施術をすることも大切だけれど、壊しちゃ元も子もない。リスキーな必殺技に頼ってたった1回の事故で人生棒に振らないように、ベーシックを淡々と積み上げていきましょう。
なんだかメチャクチャ効果高そうな手技があったとしても、民間療法のワタクシ達がおこなう施術は毒にも薬にもなっちゃいかんのです(医療になっっちゃいますからね)。
治そうと思ったら整体師失格。だから尚更、治し方よりも『何故壊れるのか』『どうやって壊れるのか』を知っておく事が肝心。

想像力の欠如が事故を招く

知識や経験は想像(妄想じゃないよ!)のタネです。

  • 想像:既知の事柄を元に推し量る
  • 妄想:根拠のない誤った判断に基づいてくられた主観的信念

妄想はひとりで楽しむもの。他人を巻き込んではいけませぬ。妄想・空想ではなく、わかっていること、体験していることを繋ぎ合わせて想像を尽くせば、施術の事故も車の事故も人間関係の事故も避けられると思います。

想像のタネを増やすハイキング企画第1弾!11/29(水)

知識と体験が想像のタネになる

1回目なのでまずは軽く3時間位の周遊コースに行きましょう。電車の方は9:30本厚木駅集合で。車の方は別の集合場所をお知らせします。塾生・卒業生の方、参加希望待ってます!

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