姿勢と動きを観察し、自然の原理原則と筋肉の生理だけを繋いで本当のコリを探す。凝って使えなくなっている筋の負担を背負わされているいるところをバランスさせる。簡単に言い換えれば、動き過ぎている筋と動いていない筋を見つける。それが出来るようになるのがこの講座の意義です。
施術そのものは触ればさわるだけ上手くなると思います。格安店で揉みまくっていれば嫌でも手さばきは上手くなりますし感覚も身に付きます。んが、確固たる自信を持って施術に当たっている人は多く無いのが事実です。
整体師としての“手”は回数でも創れますが、整体師としての頭(考え方)は回数をこなすだけでは絶対に創れないのです。
手力整体塾での実技の時間が少ないのはその為。
極端な話し、きちんと考えて人間の整体で結果を出している人なら、はじめて犬に触っても結果の伴う施術が出来ると思います。実際手力整体本科の卒業生で犬の整体をおこなっている人は4名もいるわけです。犬用の授業なんてやっていませんでしたけれどね。
『人間同士の練習で青タンになった』という人もいらっしゃいました。
真に申し訳ありませんが、実験台として自ら『そういう事もある』と示していただいた事に感謝です。地震・雷・台風・日照り・干ばつ、イルカが浜に上がったり昆虫が大発生したり、色んなことがあるのが自然。人も犬も色々です。
想定外も度々起りますが『○○だから●●する』しっかり予想を立ててから触り検証を繰り返す事で整体になります。理由無く触っていたら只の犬いじり。かといって、膝蓋骨脱臼だから●●するとかヘルニアだから●●するというのは手力的には理由になりません。想定外も想定内に。正解を覚えるのではなくて“納得解”の導き方を手に入れてください。このスキルは色んなところで活かせます。(正解でなく納得解。誰が言い出したか知りませんが新しい言葉みたいです)
あ!納得解を得るためにも骨格が見えている事、各関節の動作とそれに作用する筋肉が頭に入っている事が重要です。これはホームワークでお願いします。