身体が固いという事は一概に悪い事ではありません。

多少の差はあれど赤ちゃんの時は皆グニャグニャ。寝転がったまま手(腕)足(脚)首をグニャグニャ動かす事から始まります。そのうち首が据って座位が可能に。アレよと言う間にハイハイで動き出して気付けばつかまり立ち、そして二足歩行へ。。。つまり成長の課程において動きが先で固定が後です。人間に限らず犬や馬を見ても同様、子供の頃はジッと立っている事が苦手です。『身体が固い』という事は『固定しやすい』という事でもありますから『大人じゃーん!!』という事でもあります。

『動き⇒固定』のサイクルは加齢と共に逆転して『固定⇒動き』となり、まずジッと立っている事からできなくなって、最後は寝転がって首や腕だけ動かせる・・・・という風に固定から出来なくなってくるのです。

動き・パワーのアウターに対して、固定・トルクのインナー。
一瞬のチカラ、瞬発力に長けたアウターマッスル(浅層筋)は固定には向きません。固定し続けるためには、持久力に長けたインナーマッスル(深層筋)を使う必要があります。インナーを使うにはとにかくチカラを抜く事。チカラを抜きさえすれば勝手にインナーで支えますからね。

持久力とは続ける力。骨折をするとまわりの筋が赤筋化するという研究結果もあるようで、二本の脚で立ち続ける、生き続けるためには、パワーよりトルク。やっぱりインナーマッスル(遅筋・赤筋)が大切みたいです。

『身体が固い』のはインナーがある証拠。これといった支障が無いなら、少々固いくらいの方が良いのかもしれません。

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書いている人

パンチ伊藤
あっとう言う間に整体師歴19年。現役で施術する傍ら小さな整体塾を主宰しています。当たり前な解剖生理と簡単な物理を繋いだわかりやすい身体の話が得意。釣り/山/島/音楽/映画/生きもの/が好き。2020年から自然農の畑やってます。

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