有り難いことに、スタート講座が続いている手力整体塾です。先週末はとっても久しぶりに男性のみの教室で、早くも古株の領域に入ってきたMさんに気を吐いていただきました。ありがとうございました。
整体を習う事は未知の領域。ゼロからのスタートを覚悟している方もいらっしゃるようですが、実は全然そんなことありません。前回のエントリでも過去の自分と繋げる重要性を書きましたが、整体の勉強でも既にもっている知識が大変役に立ちます。
手力整体塾入塾早々出される宿題のひとつにこんなのがあります。
- 筋肉の働きを思いつく限り
- 筋肉の分類を思いつく限り
- 筋肉の特性(こんな時こうなる)を思いつく限り
まずは調べずに絞り出して下さいとお願いしていますが、多くの方が結構良い感じに答えを埋めてきてくれます。足らなかった部分も、『言われてみれば聞いたことがある』ものが大半なはずです。
人間の脳は凄くて、一度でも見聞きしたものはちゃんと収納されているんだそうです。調べようとしなくても情報は一方的に目や耳に入ってきます。もう知識はほとんど平等と言っても良い。情報の波に飲まれるのか楽しくサーフィンできるのかは、シナプスがコッチとアッチを繋ぐように、箇条書きの知識や情報を繋げられるかどうかの差だと思います。
シナプスの使い方に慣れていないなら入れる情報はセーブした方が良い。どのみち溢れるほど多ければ溺れますから、テレビなどから垂れ流される一方的な情報は遮断したほうが良いでしょう。
知識はほとんど平等
手力整体は健康の知恵です。だから病理や痛みのメカニズムなど難しい話はあまりしません。腰痛や肩こりなどの症状別理論を語るのも、正直ちょっと億劫になってきました(笑)。
『健康に向かう過程で気が付いたら治ってた』。それが整体本来のカタチですから、症状云々よりももっと基礎となるところをトコトン理解しておくことが大切です。
- なぜ痛むのか
- なぜ凝るのか
- なぜ歪むのか
- なぜ良い姿勢が疲れるのか
- なぜトリガーポイントは隠れるのか
- なぜ再発するのか
- なぜ持続するのか
ひとつずつはとても簡単。知識として既に持っているかもしれませんし、少し調べれば誰でも知れる事。わざわざ学校へ行かなくても知識はほとんど平等なのです。
基本的なことを繋いで理解して相手によって変化していけるか否か。それが肝心。つまりわざわざ学校で学ぶのは知識の使い方であるべきだということです。
5-2+4=◯ ではなく ◯-◯+◯=7
前者の答えはひとつしかありませんが、後者の答えはほぼ無限にあります。
整体の向かうところは健康。つまり◯-◯+◯=健康。算数のように簡単ですけれど人の数だけ答えがあって単純ではないのです。
毎日を元気で健康に暮らすのに新しくて難しい知識はいりません。既に持っている当たり前な知識を繋いでいきましょう。突飛な新しい知識は繋がらないから使いようがありません。足し算引き算の途中に三角関数とか入ったら困るでしょう。
唯一のハードルは漢字
そんなわけで、手力整体塾では難しい話はほとんどしません。皆さんが大抵一度つまずく『筋収縮3パターン』とか『重力と筋収縮』とかの話も、案外小学生あたりだったら簡単に理解するのかもしれません。(頭柔らかいからね)
専門用語も必要最低限しか使いませんから、唯一と言っても良いハードルは漢字。読めない書けない漢字がいっぱいで戸惑うのは皆さん共通です。こればっかりは致し方ありません。ファイト!
酸素と水素をひとつの袋に詰めても、活性化エネルギーというきっかけが無ければ水にはなりません。同じように、知識や情報を入れるだけではほとんど何の価値も無いのです。
知識と知識があなたというエネルギーを介して化学反応を起こすことを、世間では“気付き”や“閃き”と言います。そうやって自分で気づいた事だけが使える知恵なると思います。
手力整体塾は、皆さんの中に眠る無限の価値を繋げられるような学校を目指しているのであります。塾生レポートの投稿をお願いしているのもその一環、愛のムチですよww。書きながら繋げて気付いて下さい。
先日遠く三重県から見学へいらしてくださったSさん、ありがとうございました。即日の入塾希望も感謝です。一緒に楽しんでいきましょう!