『整体とは健康の概念。体育』
そんな『原点回帰』をテーマに掲げた2016年の手力整体塾。レストアストレッチのリニューアルもその一環。セラピストがクライアントに提供できるのは、治療でも答えでもなくちょっとした“解決策”。『施術は触診を兼ねた確認である』そんなスタンスを定着させたいと思っております。
先日の授業中こんな番組(“肩こり解消”で思わぬ被害!?~癒やしブームの陰で何が~)の話題がでたので、皆で話し合ってみました。
番組が言うように、知識や経験の不足も要因のひとつだとは思いますが、実は施術・療法に限った話ではなく、もっと根深いところに本質があるように思います。
カッターで手を切った事がない人が、突如大きな刃物を手にするそんな世の中。
- 殴ったり殴られたりした事が無いからその後どうなるか想像が出来ない。
- 小さな一歩をバカにして大きな夢ばかり見てる。
- 転んだことが無いから起き上がれない。
根本的な想像力の欠如だったり、人間としての節度だったり、施術をする・しない、資格や知識、経験のある・なし以前。“人間”としての問題だと思いますがどうでしょう。
自然に絶対はない。100人100様の身体があって100人100様の反応・反射がある。どれだけ臨床を重ねても、やってみなければわからないというのが事実。だからこそ、想像力と節度が大切。
欲をかかない事。
大きな変化を求めれば、事故の確率はどうしても上がります。
大きな夢ばかり見ず小さな変化を感じ、喜ぶこと。深追いしないこと。
自己啓発や投資の世界にも似てますな。何事も本質は一緒。
ちなみに、気になって少し調べ、グラフを作ったので貼っておきます。どう思いますか。
https://medicalnote.jp/contents/150831-000004-ARTXBE
直接出来ることはあまり無い
『事故を起こさない手』というものは実際にあります。ちょっと触れば、安全な手とそうでない手はすぐに分かります。手力の人達は人間的にも出来た人ばかりなので、今のところ事故は無いようですが、他人の身体に少しでも触れるならば、常に危険が付きまとうことは肝に命じておかなければなりません。(脅かすつもりはありません。当たり前にやってたらそうそう壊れませんからご心配なく)
施術に限らず、もっともっと様々な体験・経験を重ねましょう。痛いこと・危険なことを身をもって感じておきましょう。それらが結果的に、施術における事故を無くす事に繋がると思います。
レストアストレッチをメインに据えても、多少はクライアントの身体に触る場面もあります。他人の身体に触る事はもの凄くデリケートな事。神聖な事です。ヘラヘラチャラチャラやっちゃいけない。直接コントロールしようとするのもいけません。
どのみち、ご本人に“気付き”がなければ何も変わりませんから、気付けるようにするだけです。全てはそのための手段だと心得ましょう。
そんな心構えと事故を起こさない手を創る、手力整体塾。
本日より今月の4日間集中講座です。またも若き新入生がやってくる予定。楽しんでいきましょう。