【やらない】と【やれない】の違い。みんな『非定型発達』だと思えば人生はずっと生きやすい!

『好きな事で生きていく』そんな風潮が強まる昨今、実に粋々と好きな事をやって生きている人がどんどん増えている半面、得も言われぬ生き難さを感じる人も増えているのが実情だと思います。

やりたいのに思うようにやれない、そもそも好きな事がわからない。そんな状態で生き難さを感じている人に読んでもらいたいエントリを書きました。参考になれば嬉しいです。

【やらない】と【やれない】の違い

「やれば出来るのに」。子どもの頃良く言われてた言葉です。
確かに、ただ怠けているだけで出来るのにやらなかった事は沢山ありますが、頑張っても出来なかったことだって沢山ありました。

あの子に出来るんだからうちの子にも出来る・・・とは限らない。
【やらない】んじゃなく【やれない】事は誰にだってあるし、人それぞれ違います。

やれる事・やれない事はある程度遺伝子で決められているらしく、後天的にどんなに頑張ってもやれない事はやれないんだそうです。この本↓参考になりました。

遺伝子で決められているやれない事を頑張ってやり続ける人生はもったいない。整体師っぽく肉体で例えるなら、白筋多めなのにデスクワーク頑張るとか、赤筋多めなのにムキムキになろうと筋トレ頑張るようなモンです。

ま、やってみなければ判断はできませんから、とにかく1度やってみる必要はありますけれど、頑張っても思うように出来ないなら遺伝子のせいと早々に諦めるのもアリなわけ。

多くの場合わざわざ頑張ってやらなくても既に何気なくやっていることが、自分のやれる事・得意なこと・好きなことです。何気なくやっているから気付かずにスルーしているけれど、そんな事こそ軸に据えて大切にしたい個性なのであります。

好きがわからなければ嫌いを明確にしてみる

好き嫌いを明確に

どっちだって同じことですが、『好き』をはっきり言えない人でも何故か『嫌い』は明確に言える場合があります。

嫌いなものの対局にあるのが大体好きなものなはず。
んが、ここでも単に食わず嫌いしていたり只の思い込みだったりする場合がありますからしっかり試してから判断したいところです。

あんまり細かな分類はせずに大まかなカテゴリに分けて色々試してみる。
いつも通りの規則正しい毎日では何も試せないから、毎日少しだけイレギュラーを入れ込む。食べたこと無いものを食べる、降りたことない駅で降りてみる、入ったことない路地に入る・・・どんなに些細なことでも良いから1日ひとつ『はじめての事』を試してみるのが人生を愉しく豊かにする秘訣だと思います。

正解はひとつじゃないし、やれる事・やらない事、好きな事・嫌いな事も人それぞれ違います。そもそもこの国には八百万の神々が居て多様性を認めていたはず。一神教の国に戦争で負けたのももう随分前のことなので、みんな好きな神様を信じたら良い。
人の顔色は伺わなくて良いから色々と試して【好き】【嫌い】を明確にし、遺伝子に刻まれている【やれる事】と【やりたい事】をリンクさせていきましょう。

定型発達と非定型発達

みんなが普通にできることを出来ないと『発達障害』(非定型発達)などと言われる世の中ですが、その対義語に当たる『定型発達』という言葉がどうにも気に食わないのは私だけではないはず。

このエントリを書くにあたり色々調べていて見つけた記事に出てくる定型発達(ニューロティピカル)の定義が秀逸なのででシェアしておきます。

ニューロティピカルは全面的な発達をし、おそらく出生した頃から存在する。

非常に奇妙な方法で世界を見ます。時として自分の都合によって真実をゆがめて嘘をつきます。

社会的地位と認知のために生涯争ったり、自分の欲のために他者を罠にかけたりします。

テレビやコマーシャルなどを称賛し、流行を模倣します。

特徴的なコミュニケーションスタイルを持ち、はっきり伝え合うより暗黙の了解でモノを言う傾向がある。しかし、それはしばしば伝達不良に終わります。

ニューロティピカル症候群は社会的懸念へののめり込み、妄想や強迫観念に特徴付けられる、神経性生物学上の障害です。

自閉症スペクトラムを持つ人と比較して、非常に高い発生率を持ち、悲劇的にも1万人に対して9624人と言われます。

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/50640?page=4

さらに、自閉症を含む非定型発達(エイティピカル)の人達の特徴も以下に。

自分が必要な時だけコミュニケーションをする。

反復的で一方的、形式的で回りくどい。さらに些細なことでも柔軟に交渉できずこだわる。

率直に本当のことを言いすぎる。嫌いな人に「お前は嫌いだ」という。

自分だけが長々と話し続ける。断りなしに話題を変える。

相手を不愉快にさせる言葉遣いをする(自分ではそう思っていない)。

視線や表情、対人距離などの問題がある。近すぎたり離れたり。

相手の言葉の意味を推論できない。言われた通りに解釈する。

冗談や比喩、反対語の理解が困難。

いかがでしょう。ワタクシ自身がそうであるように、今このブログを読んでくれている人はどちらかといえばエイティピカル要素の方が当てはまるんじゃないでしょうか。

特徴の他にも、気分障害、不安障害、解離性障害、精神病、人格障害、摂食障害 e.t.c. 対人関係(コミュニケーション)や物の管理などといった面において多少なりとも支障を来たしているなら非定型発達とされるようですが、まるで支障ない人なんてきっとほとんど居ない。「自分は支障ない」と思っている人のほうが余程危ないでしょ。

本当に重い障害を抱えている人には申し訳ないけれど、【定型】【非定型】を明確に線引できるはずはなく、実はとても多くの人が非定型発達なんじゃないかと思うのであります。

非定型なのに定型発達として扱われ、定まった型にはめられてたら生き難いのは当然。自分のことを定型発達だと思い込んで頑張ってたら息苦しさこの上ありません。

良く見て下さい。
定型発達(ニューロティピカル)の特徴は素敵ですか?
非定型発達(エイティピカル)の特徴は不憫ですか?
遺伝子に背いて成れない自分に成ろうとしていませんか?

まとめ

頑張ってもやれないことはやれません。やれるかやれないかは遺伝子で決められていて努力では補えない。出来ることしか出来ないってのが真理です。

ちなみに、ミドリムシでお馴染みのユーグレナで遺伝子解析は随分簡単におこなえるようです。→ユーグレナ・マイヘルス公式サイト

『守破離が大切』とわかっていても、守破離の『守』が出来ない人は案外多い。そう案外、いや結構多いから気にしなくて良い。それも遺伝子に刻まれた個性と割り切りましょう。

みんな遺伝子が違うんだから【定型】なんてことはない。非定型こそがスタンダードだからやりたいようにやったら良いのです。

先月、3人の塾生が卒業しました。(ご本人たちの体験談はこちら

2019年7月の卒業生「非定型な整体師を目指して」
2019年7月の卒業生その2「非定型な整体師を目指して」

無い物ねだりや憧れだけでやれない事ばかりやっていたらどんどん自分を嫌いになっていきます。そんな事にならないよう、遺伝子に刻まれた自分の特性を活かしてやりたいようにやっていって下さい。

もう一度言います、 わざわざ頑張ってやらなくても既に何気なくやっていることが、自分のやれる事・得意なこと・好きなこと。何気なくやっているから気付かずにスルーしているけれど、そんな事こそ軸に据えて大切にしたい個性です。

久しぶりに非定型な卒業生も訪ねてきました。手力整体塾チャンネルでご覧ください

気まぐれ更新を見逃さないようフォローする

書いている人

パンチ伊藤
あっとう言う間に整体師歴19年。現役で施術する傍ら小さな整体塾を主宰しています。当たり前な解剖生理と簡単な物理を繋いだわかりやすい身体の話が得意。釣り/山/島/音楽/映画/生きもの/が好き。2020年から自然農の畑やってます。

■整体の知恵で開業を目指すなら手力整体塾
■詳しいプロフィールはこちら
■伊藤への施術依頼はこちら

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です