ガラパゴス化とは・・・孤立した環境で「最適化」が著しく進行すると、エリア外との互換性を失い孤立して取り残されるだけでなく、外部(外国)から適応性(汎用性)と生存能力(低価格)の高い種(製品・技術)が導入されると最終的に淘汰される危険に陥るという、進化論におけるガラパゴス諸島の生態系になぞらえた警句である。ガラパゴス現象(Galápagos Syndrome)とも言う。Wikipediaより(ちゃんと募金したからね!)

日本独自に発展した携帯電話『ガラケー』の語源になって、今や誰もが知っている『ガラパゴス』。赤道直下のエクアドル領にある諸島はなんと『コロン諸島』というのが正式名称。(ガラパゴスは県名)
大陸と繋がった歴史がない絶海の島にはガラパゴスゾウガメやリクイグアナはじめ、そこでしか見られない固有種が沢山。他の何処とも競争すること無く独自の生態系で暮らしているそうです。

侵略や競争がなければ『ガラパゴス』で良いわけですね。
世界遺産になって訪れる人が増えて、思わしくない方向へ進まないことをことを祈っております。

ヨコハマトリエンナーレ2017

yokohama triennale

そんなガラパゴスがタイトルに入っている、ヨコハマトリエンナーレ2017 『島と星座とガラパゴス』へ突撃してまいりました。

3年に1度開かれる国際美術展覧会の事を「トリエンナーレ」と呼ぶらしく、ミラノ・トリエンナーレにはじまり世界各地で行なわれ・・・と思ったけれど、何故か日本ばかりなようです。横浜では6回目。はい、今まで全然知りませんでした。美術館自体は随分前から行きたかったので、冴えない天気を味方につけてゲージュツの秋を堪能してきた次第です。

わからない「(≧ロ≦) !?現代芸術・モダンアート

横浜美術館

yokohama triennale2017

yokohama triennale2017

yokohama triennale2017

外壁にゴムボート、メインゲートはライフジャケット、乱雑なダンボール、黒く塗りつぶされた地図帳、壁に並ぶ作者の顔・・・・。どんな感情の表現もいまいちピンとこない現代アートの洪水に、“わかろうとしてしまう現代人の脳ミソ”は軽いパニック状態(笑)。出口近くに合った養老孟司先生の言葉に救われました。失礼して全文引用。

なんだ、これは。
これは「なになにです」。そういうと現代人は安心する。「なんだ、これは」のままではいられない。
でも世界は本当は「なんだ、これは」なんですね。それは子どもの世界でもあります。白紙で生まれてくるんですから。
できれば正体不明のまま、ただ見てください。ひょっとするとコレはモダンアートの作品じゃないのか。どう見ても、そうですよねえ。私もそう思います。それでいいじゃないですか。

わけがわからない。それって、大切なことなんですね。人生がそうですからね。
なんで生まれてきて、なんで死ななきゃならないのだ。思えば自分の人生って正体不明じゃないですか。みんなで寄ってたかって「意味がある」フリをしてませんか。

突然のようですが、神様の目線からすれば、人生は作品、アートかもしれませんね。意味はよくわかんないけど、それなりに興味深い、美しい。そういう人生をいきたい、創造したい。そう思いませんか。

わからないからわかろうと努力するけれど、結局わからないからいつまでも続けられる。“わかった風”は勿体無いことなのですな。

接続性と孤立

何の予習もせず鑑賞してしまったので(でもそれが正解だと思うけど)軽くパニックに陥ったヨコハマトリエンナーレ2017 『島と星座とガラパゴス』。直接的なガラパゴス関連は見当たらず、ガラパゴス諸島の様な独自性をもつ芸術家を上手いこと繋いでみたら星座みたいになるんじゃない・・・・って事かと理解しましたけど、帰ってからパンフレットを読み込んでみたらちゃんと『接続と孤立』ってテーマがありました。
(ちなみにメインゲートのライフジャケットは、命をかけて海を越えレスボス島にたどり着いた難民の方々が身につけていたものだそう。“知る”と一気に見方が変わります)

健康なカラダにも健全な社会生活・人間関係にも、一見相反する『接続性と孤立』がとても重要。やっぱり太陰太極図は物事の本質を見事に表していますなぁ。

繋がりだけでは只の依存だし、ひとりでは生きていけない。
個を極めたものが接続して連携している理想的な状態を目指し、まずそれぞれがガラパゴス並に個を確立したい。輝いていなければ星座に加われないのだから。

筋肉も単体では非力だけれど、単体で動かせないと連動に加わることが難しい。
全は個ありき、個は全の一部。こりゃまた凄い言葉を思いついた!と思ったら、「全にして個、個にして全」って王蟲が言ってったけw。

アートや音楽で○○風じゃないものを創り出せる芸術家を目指して、施術にも遊びにも人生そのものにも励んでいきましょう。あ、でも最初から創造できるのは極一部の天才ですからね。ワタクシ達凡人は○○風を極めるところからで良いと思います。あぁいつかはアーティストになりたいっ。

ヨコハマトリエンナーレは11/5(日)まで。頭悩ませずに問答無用で「凄い!」と思えるの作品も沢山ありましたから興味ある方は是非。

で、たまたま遭遇したドイツビールの祭典オクトーバーフェストにも突撃。

オクトーバーフェスト横浜

雰囲気につられてウインナー噛りつつビール飲んできました。ガハハっ。こっちは10/15(日)まで!

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書いている人

パンチ伊藤
あっとう言う間に整体師歴19年。現役で施術する傍ら小さな整体塾を主宰しています。当たり前な解剖生理と簡単な物理を繋いだわかりやすい身体の話が得意。釣り/山/島/音楽/映画/生きもの/が好き。2020年から自然農の畑やってます。

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