「真面目にやれよ、仕事じゃないんだ」
実にタモリさんらしい名言です。裏を返せば、趣味とか遊びの領域で真面目になれない奴は仕事でも真面目になれるわけないってこと。鋭く真理を突いているのであります。

真面目に行かないと危ないお参り
真面目に行かないと危ない!日本一危険な参拝

自営業だろうが会社員だろうが人生愉しくする手段は一緒

【真面目とは】

  • まじめ→本気であること、嘘や冗談でないこと、真心を込めること
  • シンメンボク→本来の姿・ありさま。転じて、真価

コレが真面目という言葉の本来の意味。

いつの頃からか『本気と書いてマジと読む』様になってしまいましたが、本来は【まじめ】のマジ。
【本気】とか【真剣】という意味で【まじめ】を使っている人はまだ居そうですけど、【シンメンボク】の方を意識して使っている人はほとんど居なくて『~であるべき』と決めつけてる只の石頭とか、状況にかかわらず空回っちゃう頑張り屋さんとかをさして【まじめ】と称している事が多いように思いますがどうでしょう。

『真面目な人は損する』なんて見解は、言葉の意味を履き違えていてチャンチャラおかしい。それを言うなら『正直者は馬鹿を見る』です。
(あ、実際バカを見るのは自分で調べたり考えたり選んだり出来ない他人任せの人です。他人任せなんだから当たり前です。)

タモリさんの名言は「格好つけずに本来の姿で真心込めてやれよ!遊びなんだから」って意味なのであります。

頑張ってるから上手くいかない

現代社会に生きていれば仕事や学校に追われているので、只の自己満足である趣味や遊びも相当頑張らないと思うように愉しめないのが事実ですが、趣味や遊びで「頑張ってます」とか「努力してます」とかいう人はあんまり居ないはずです。
釣りの支度なんかはとても面倒なのでかなりの頑張りが必要。だけどそれは誰かのためにしていることではないので頑張ってるアピールは無用ですし、そうなると当然頑張ってる感も無くなるのです。

頑張ってたら続かない。いつか嫌になっちゃう。

【頑なに張り切る】って文字が宜しくないから【顔晴る】って書こうみたいな流れがありましたけど、そもそも【がんばる】の出しどころが問題なんだと思うのです。

がんばるってやらされてる感アリアリじゃないですか。いつだったか卒業生と街を歩いていて『頑張って営業中!』と書かれたラーメン屋を指さして大ウケしました。自分で「頑張ってる」って言っちゃうラーメン屋なんて行きたくないもんね。『頑張り』や『努力』は他者から言われることであってそう言われることを期待してるからがんばっちゃうのです。

仕事も勉強も趣味も【真面目】に取り組むのだ

格好つけず本来の姿で真剣に取り組む。真面目は夢中と類似する言葉のように思います。夢中は雑念が払われてひとつの事柄に集中している瞑想状態。人の為でもなければ他者からどう見られるかも関係ありません。

頑張っちゃう人は評価や結果がついてこないと嫌になってしまいますが、真面目に夢中で取り組める人は頑張ってるつもりがないので「頑張る?なにそれ?美味しいの?」ってな感じで評価も結果も気になりません。

ここをわかって腑に落としている人は、本人はもちろん傍から見ていても清々しいし、そんな状態なら何をやってもまぁ大体上手くいきます。

仕事も勉強も趣味も、要は人生愉しむための手段。収入や点数といった後から勝手についてくる評価のために頑張るのものじゃないってことです。

愉しみのツボ

自分の愉しみのツボはどこか。どんな要素を愉しめるのか。コレを明確にしておきたいから手力整体塾では過去分析に精を出します。

愉しむためには多少の知識も必要です。知識をつけるための勉強を頑張るんじゃなくて愉しむために知識をつけるのです。

湘南界隈もすっかり良い陽気になったので近頃は近所で遊んでまして、先日は自宅から徒歩数分のところで芹やらノビルやらをしこたま摘んで、腹の中から地域の一員に成るべくムシャムシャと食らいましたが、芹やノビルについての知識を持っていなかったら愉しめないことですし、ものはついでで、食べられる野草をもうひとつふたつ覚えようとするのも自然な流れ。筋肉なんかもそうやって覚えるのです。

湘南の芹
湘南でもとれる美味しい野草、芹!
芹はすき焼きとおひたし、ノビルは味噌をつけて!
芹はオヒタシとすき焼きに、ノビルは味噌をつけて!

わざわざ新幹線や飛行に乗ってまで我が整体塾のある湘南台へ来るのなら、ちょっと早起きするなり夜更かしするなり(っても手力整体塾の授業なんて12:00~16:00のたった4時間だし)して湘南界隈を彷徨ってみたら良いと思うのだけれど、不思議なことに、そういう行動へ出た人は数えるくらいしか居ない。あーもたいない。

はじめたばかりの手技の練習って愉しいでしょ?もっと練習しましょうね。人の体に触ることを愉しめなかったら整体師になんか成れるはずがないからね。

近所にとても安いスポーツクラブ(しかも24時間)を見つけて先月から空き時間にちょくちょく行っております。入会と同時にかさばらないウォークマンを買ったのは言わずもがなで、お気に入りの音楽やらスピードラーニング(笑)やらを聴きながら愉しんでます。あ、もちろん「このマシンは○○筋狙いだからやらんでエエ」とかブツブツ言ってます。物凄く頑張ってジムってる人がいつまで続くのか観察するのも愉しみw。

頑張らない!が成功の秘訣

今ある状況、今ある知識で如何に愉しむか。
愉しんでいる内に湧いてくる疑問を解消したり出来なかったことが出来るようになったり、そんなサイクルの果に卒業やら開業やら痛みを取る技やら収入やらアレもソレもがついてくる。頑張って手に入るものじゃないのあります。

愉しみのツボをわきまえている塾生はとても愉しそうに勉強に励んでくれています。塾生レポを読んでくれれば一目瞭然。真面目で力強い文章が逞しくって末恐ろしいくらいです。

せっかく時間を使って行うモノゴトなんだから真面目に夢中に取り組もうではありませんか。頑張っちゃあ駄目ですよ!

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書いている人

パンチ伊藤
あっとう言う間に整体師歴19年。現役で施術する傍ら小さな整体塾を主宰しています。当たり前な解剖生理と簡単な物理を繋いだわかりやすい身体の話が得意。釣り/山/島/音楽/映画/生きもの/が好き。2020年から自然農の畑やってます。

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