独立して働いていこうとしているのに「プロフィールに書くことがない」という人がたまにいます。個人事業主のプロフィールはいわば商品説明なので『何もない』では困ってしまいます。
そんなわけで、『何もないはずは無い』というお話です。
日本のガラパゴス
夏が終わり冬に向かっていくこの季節がたまらなく嫌いなワタクシ。すっかり離島ハンターと化していることもあり憧れの西表島へ初上陸を決め込んでおりました。
西表島には海から一気にそびえ立つ400m級の山が幾重にも連なっています。おかげでいつも何処かで雨が降り、豊富な水はジャングルを縫うように流れ、県内最長の浦内川はじめ大中小の川が入り乱れているのです。それまこじんまりとしたアマゾンのようでもあります。
沖縄本島に次ぐ大きさながら人口はたったの2000人ちょっと。『日本のガラパゴス』と敬称されることもあるほど人の手の入っていない原始の自然が残されつつも自由に遊べる貴重なところです。
つい先日世界遺産推薦候補へ返り咲いたので、もしかしたら色々規制など出てくるかも知れませんね。
石垣島まで飛行機~石垣島から船~上原港からバス~白浜港から船。で辿り着いたのはガラパゴス西表島の更に地の果て、道路が無くて船でしか行けない人口40人の集落『船浮』(現在は八重山郡竹富町字西表)。
何度も西表島へ行っている友達から「何もないから日帰りで十分」と言われた集落に、あえて数日滞在してみました。何度も行っている人から「何もない」なんて言葉が出るのが不思議なんだけれども・・・。それこそ西表島に行く意味なんじゃないかと思うのですがね。
「何もない」はただの偏見
ワタクシも内容の薄いペラペラな映画など見たときに「何もない」と評することがありますが、それはつまりワタクシの感覚を刺激するものが何もないだけであって映像もセリフもそこには当然あるわけです。
「この1週間何もなかった」というのも、何処かの誰かの評価に値するモノ・コトが無かったという勝手な偏見。「何もない」なんてことはすべての感覚を放棄しない限りありえないはずです。
視覚も聴覚も嗅覚も触覚も味覚も平衡覚も、使っているのに感じてないのかも知れませんが、いつでもどこでも見たり聴いたりしているのに偏った主観で無い物ねだりをしていれば、世の中は常に「何もない」ってことになるのであります。
5年前にもそんなブログを書いてました。
ナニモナイは何でもあるの裏返し
西表島には都会にあるモノのほとんどはありませんが、都会に無いものがてんこ盛りであります。
生き物たちも都会にはいないものばかり。それもそのはず、ほとんどもれなく天然記念物です。
魚も関東では釣れないやつばかり!
海の中はさしずめ水族館です。
『何もない』ってのはただの偏見でしょ?
□□な自分だから○○が出来る!
人に誇れるとか誇れないとか誰かにウケるとかウケないとか関係なしに全部書く。プロフィールと自己PRは違うのであります。
他人に見てもらわなくても構わないしどう思われても良いけれど、自分だけは自分の事をしっかり見つめてナニモノであるかちゃんと知っておいてあげましょう。
□□な自分だから○○が出来る。
自分がナニモノなのか見定めないうちに○○の部分だけアレコレと試行錯誤しても無駄。気持ちも思考も落ち着き無くコロコロ変化してしブレまくるのがオチです。
最初に提供すべきプロフィールに手を抜いているようでは、真の意味で提供する側には成れないのです。
産まれたての赤ちゃんならともかく、数十年生きてきたんだからナニモナイなんてありえない。
専業主婦には専業主婦の、キャリアウーマンにはキャリアウーマンの、大手サラリーマンには大手サラリーマンの、派遣労働者には派遣労働者の、既婚・未婚、子ども有り・無し、LGBT・・・・e.t.c.。みんなそれぞれにしか無い経験をし、それぞれにしか無いものを持っているはずです。
世間の目線や第三者の好みなど一切の偏見を捨てて、隅から隅まで見落とさずに全部プロフィールに書いてみたら良いんじゃないでしょうかね。別に公開しなくても何をすれば良いのか明確になってくると思います。
もちろん、公開したなら何処かのモノ好きがコアなファンになってくれるはずです。