NHKスペシャルで放送した『【人体】神秘のネットワーク』をベースにした特別展示が行われている、上野の国立科学博物館に行ってきました。

整体師になってなかったら行きませんわな、多分。
最初に言っちゃいますがぶっちゃけ面白くなかったです。ワタクシのゲスな脳ミソでは、入場制限が掛かるほど連日混んでる意味がさっぱりわかりませんでした。

国立化学博物館
何故か機能してない立派な正面

なぜ面白くなかったか

展示されているもの

わざわざこの展示会へ足を運ばなければ見られないものが無い。
長々とした文章の書かれた大きなプレートが、入って早々通路の壁に何枚も貼ってあって、皆んな立ち止まってじっくり読んでるわけですよ。なんで上野まで来て文章読まなきゃなんないのって、もうこの時点でテンションダダ下がり。しっかり読んでる人達をちょっと遠目から見て「意識高い系アピールですか?」とか思っちゃいました。

ダビンチのスケッチとか明治時代の骨格標本とか、当時の人達が苦労しつつも愉しんでる様子は伺えますが、今ソレをボク等が見ても別に愉しくはないでしょ。ただ見るだけならネットで見られるしね。

とにかく、スケッチとか文章とか映像とかその場に行かなくても見られるようなものがほとんどでガッカリ。終いには・・・

国立博物館特別展示『人体』神秘への挑戦

要るのコレ?中途半端なユーモアは怪我の元でしょう。

展示の仕方

既に記憶が曖昧ですが、心臓とか膵臓とか消化器とかそれぞれのコーナーに色んな動物のシルエットが描かれていて、臓器の大きさ比較が出来るようになってるのですが、何故かそこに人間が描かれてない。もうね、これはある意味面白かったです。

順番もどうにも違和感。
口から入ってケツから出るとか、心臓から出て各部を循環するとか、そんな風にしてくれたらもうちょっと面白かったのになぁ。

『神秘への挑戦』とタイトルにあるくらい当時の人達の挑戦具合はわかるのだけれど、観客置き去りな感じが拭えません。クイズ形式で挑戦させてもらえるとか参加させてもらいたかったです。

『数字で知ろう!人体』ってのがところどころにあって、読み仮名がふられていたので子ども向けらしいけれど『【4】4体。日本にあるキンストレーキの数』とか言われて誰が楽しめるの?
もしかしてと思って『数字で知ろう』シリーズを追ってみたけれど、ダビンチコードみたいな謎解きにはなって無かったですよね。え?なってた?そんなセンスは無いでしょう。

撮影禁止

今どき名のあるミュージシャンのライブは写真どころか動画撮影もOKが多いです。ソーシャルで拡散されたら強力かつ無料のコマーシャルですからね。

国立博物館特別展示『人体』神秘への挑戦・・・は、9割方撮影禁止です。インスタに溢れさせないなんてなぁと一瞬思いましたけど(そんな事しなくても何故か盛況なのですけど)、体感型でもなければ臨場感も要らないので、写真で完了しちゃうなぁという事を自ら認めているわけですね。

ワタクシの協調性の問題

これはどっちかって言うとワタクシの問題ですが、止まりたいところでで止まってると移動を促されるしスルーしたいところでは詰まってるし・・・・そういう協調性?みたいなものをトンとどこかへ置いてきちゃったみたいです、わたし。
ジムでトレッドミルに乗った時も驚きましたけどね。歩かされるって歩きにくい!

後から知った事ですが、これの主催はNHKと国立科学博物館。監督は博物館の副館長と名誉研究員。ん~・・・・面白くないわけだ。こういうのはやっぱりハイパーメディアクリエイターとかがプロデュースした方が良いんじゃないですかねww。

面白かったところ

さんざダメ出ししましたけど、終盤の神経や脳の領域は面白かったです。まさに『宇宙』って感じ。

少し前まで各臓器や器官は脳が統括していると思われていましたが、それぞれが勝手にコミュニケーションしている巨大なネットワークだということがわかってきた。脳を介さずとも必要な物質の分泌を促したり活動を促進したり抑制したりしあってるんだそうです。そんなやり取りの様がビジュアル化されてましたけど、めっちゃギャラクシーな感じでした。

ま、ワタクシは随分前から『37兆2000億の単細胞生物を体内に飼っている(100兆以上の細菌も共生してます)』と言ってきましたから、ようやく科学が追いついてきたって事ですね。

ちなみに、この特別展示の元になっている番組や番組サイトはとても面白いです。

あと、特別展示のチケットを買うともれなく入場できる常設展は文句なしです。

国立化学博物館

色んな動物の骨をみてその形の理由を考える。この巨大な肩甲棘ははたして何のためか・・・。ちなみにこっちは撮影可です。サイズ感とか写真じゃ伝わらないから生で見たくなりますしね。

ちょっと解せないのは、インバウンドに望みを繋いでいる国の国立博物館なのに外国語での案内が殆ど無い事。英語するらも無いって酷くないですか?オリンピックも間近に迫ってるのに下らない事ばかりに国会を消費してないでやる事やった方が良いんじゃないですかね。

で、上野に来たからついでに・・・・と寄ってきたのはもちろんパンダのシャンシャン・・・・・ではなくてアメ横です。

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ん~アジアン雑多、素敵です。カレー屋に続いて日本中で増殖しているケバブ屋で軽くジャブを打った後、日本語が怪しい中華屋台で指差し注文して色々食べてきました。
国立科学博物館特別展示、『人体』神秘への挑戦へ行った後は、こういうところで人間観察してみるとまた神秘的かもしれませんよ!

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書いている人

パンチ伊藤
あっとう言う間に整体師歴19年。現役で施術する傍ら小さな整体塾を主宰しています。当たり前な解剖生理と簡単な物理を繋いだわかりやすい身体の話が得意。釣り/山/島/音楽/映画/生きもの/が好き。2020年から自然農の畑やってます。

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