はじめての動きや慣れていない動きは、使い慣れない筋肉を使うので早々に痛み(筋肉痛)が出ます。これは誰でも容易に想像がつきますよね。
筋肉の動きが伸張性収縮なら尚更早く、等尺性⇒短縮性の順に少しだけゆっくりになりますが、とにかく『始めての動き・慣れない動き』は直ぐ筋肉痛になります。年齢も関係ありません。(筋肉の分類・種類・収縮の種類)
野球でもテニスでも釣りでも、たまにしかやらない人が前腕や肘・肩に痛みを生じたら、単純にソコだけケアすれば事足ります。たまにしかやらないんだからその時にまた痛くなっても別に良いでしょう。
職業のようにしょっちゅうやる人はどうでしょう。
ソコが筋肉痛なのは同じですがソコだけケアしても意味がありません。また直ぐに同じ動作をしますからね。
慣れた動きは始めての動きに比べ痛みが出にくいものですが、慣れたが故に“楽”をしている場合があるのです。
肉体にとっての“楽”は使う筋肉の種類を減らす事。
同じ動作をするのに使う筋が少ない方がある意味効率が良い。んが、同じ動作を少ない筋でおこなえば負担は掛け算で増えるわけです。慢性痛と呼ばれるのモノの大半がこんな単純なサイクルだと思います。
野球肘・テニス肘など、同じ動作や姿勢を繰り返す人が慢性的に同じ部位に痛みを生じる場合、ソコに集中している負担を分散させる必要があります。痛いところ自体は悪くない。ソコだけが頑張り過ぎて筋肉痛を繰り返しているのです。
だから間違ってもソコを鍛えたりしてはダメです。いじめっ子を放置していじめられっ子に『強くなれ!』と言うようなものですからね。
先週結構風が吹いている西湖(写真はベタ凪ですが)で近頃めっきり乗らなくなった小さなボートに乗って1日中釣りしてきましたが、翌日は身体の色んなところが嬉しい悲鳴を上げていました。あんまりしない動作(姿勢)で筋肉にとって中負荷の等尺性収縮。当日と翌日のストレッチですっかり回復しましたがね。インナーがもっと自由自在ならこんな痛みも出ないはずなんですが・・・・・。
たまに珍しい姿勢や動作をしておくと普段あまり使われない筋肉を使えます。ちょっと筋肉痛が出ますけれど、久しぶりの筋肉が動いた証です。