体験こそ財産。
多くの身体に触って臨床を積んでいくという体験が整体師にとって財産に成る事は当たり前ですが、整体師1年生でも積み重ねられる財産は色々あります。そのひとつが自分の身体で感じるということ。自分の身体を治したり時には壊したり。テコや連動、筋肉の生理的特性など身体を診る際にとても大切だけども頭だけで理解しようとすると少々難解な事も、自分の身体を使って感じてみると案外すんなり納得できる。無料で使える最高の教材。それが自分のカラダです。
特別な事をしなくても(患者さんの多くは特別な事してませんからね)何気ない日常動作の中にとても重要な事が隠れています。無意識で反射的な日常の動作に意識を向けてみる。脳からの指令を待たずして反射的に動いているところが驚くほど多い事に気付くはずです。
試しに仰向けに寝て脚を片方ずつ上げる動作で、意識的な動き『股関節の屈曲』以外、反射的に連動して動く無意識な動作を感じてみましょう。
何も考えずいつも通りの動きを感じたら、次は少し形を変えてみます。
- つま先を内側に向ける(股関節内旋)
- つま先を外側に向ける
- つま先を伸ばす(底屈)
- つま先を自分の方へ向ける(背屈)
それぞれの状態状態で同様に片脚を上げてみてどんな違いがあるか。
たったこれだけのことでも感じる事ができれば知恵を繋ぐ触媒になります。『骨盤前傾で腰椎の前彎が強い人は内股』という単なる知識が使える知恵に昇華していくはずです。
“知った”事はすぐに忘れても“感じた”事は早々忘れません。テコや連動を理解するのに机に向かって唸っていたらちっとも楽しくない。頭と身体、バランスよく使いましょう。
で、「どれどれ」とすぐさま寝転がって試してみた好奇心旺盛なあなた。是非1度体験見学にいらして下さい。