バランスの崩れが身体に悪影響を与えていると言うのは整体師の常套句ですが、物理的に見ただけでも、上下・左右・前後・内外のバランスがあるので、何処のバランスが崩れているのか具体的に説明できる人は多く無いように思います。

全ての筋肉には相対する筋がある。どちらかが凝って(短縮)どちらかが伸ばされている。凝った筋は使いにくくなって、伸びてパワフルになっている筋に頼る。姿勢も崩れ曲げモーメントが発生する。使える筋の種類が減るのだから、当然早く痛みが出ててきます。短縮している本当のコリをほどかないと堂々巡りは続きます。

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上下・左右・前後のバランスは見た目(姿勢)に表れるので比較的簡単ですが、ちょっと厄介なのが内外のバランス。インナーマッスル(深層筋)アウターマッスル(浅層筋)のアンバランスは姿勢に現れにくく、筋肉の付き方にいくらか特徴があるくらいだと思います。
例えば、肩の力が抜けないような人は、筋トレをしているわけでもないのに三角筋がやたらと発達していたりします。本来インナーがやるべき仕事をアウターの三角筋で全て行なってしまうからで、そんな人は40肩50肩にもなりやすい。使えずに凝り固まったインナー(ローテーターカフなど)をほどいて使えるようにしないと三角筋の負担は減りません。

内外のバランスが崩れるのは当然筋肉が層にになっているところです。つまり肩関節・股関節を含む体幹部と肘から先(前腕)、膝下(下腿)。先日の授業では、下腿のインナーマッスルへアプローチする方法を考え学びました。
深層の筋にコリがあると浅層のコリ以上に関節可動域の制限が出やすくなります。つまりそれが下腿なら足首の動きが硬くなる。フクラハギの痛みやダルさを訴えてる人で足首が硬いようなら、下腿の深層筋を疑ってましょう。通常のほぐし方ではアウター(下腿三頭筋)が邪魔になって上手く入りませんので念のため。

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