様々な理論・手技が存在してまさにピンからキリまで、魑魅魍魎渦巻くのが整体・療法の世界。統一されるような話が何度も浮かんでは消え、結局枝ばかりが増えて現在に至っております。
習うにしても受けるにしても、何を基準に選べば良いのやら困るところだと思いますが、ひとつだけ明確なのは、筋肉に精通していないところはダメってこと。関節?内蔵?狙いが何であれ筋肉に触らずに身体に触ることは出来ませんからね。
自分が触るところに何筋があるのか、どんな働きのある筋なのか、どんな入力・触り方でどんな反応をするのかなどなど。生理も含めて筋肉に精通していることは、他人の身体に変化を起こそうとする時必ず必要になる知識です。
骨格や関節は切ったり貼ったりしなければ変えられません。手と言葉くらいしか使わない私達が変えられるのは筋肉だけ。筋肉が反応・反射してくれるおかげで、様々な変化を身体に起こせるのです。
日本の痛み医療は50年遅れていると言われています。それはひとえに、お医者さんに筋肉の概念が無いからです。筋骨格系の痛みは筋肉の酸欠。それはもうほとんど疑いようのない事実ですけれど、大学で教わらないので独自に勉強する以外筋肉に精通する手段がないのです。
ま、おかげで私達が存在していられるわけです。骨は骨屋、肉は肉屋。骨をどうこうしたいのでなければ、肉に精通したところへ行くのがどう考えても正解でしょう。
流れのヨレに溜まるコリ。トリガーポイント
筋肉には、聞けば誰でも知っているようないくつかの働きがあります。中でも大切なのが、燃料を燃焼し動力と熱へ変換するエンジンとしての働きです。
エンジンが動くことで同時に吸気と排気のポンプを生じるように、筋肉も動くことでポンプを生じます。筋肉のポンプ作用があってはじめて、新鮮な血液が体中に行き渡るのです。
だから安静期はともかく回復期の安静は逆効果。ぎっくり腰でも動ける範囲で動い方が良いと、ようやくここ5、6年で定着してきましたね。
少し前に、ホコリや小魚が溜まりやすい【流れのヨレ】について書きました。
ストレッチをしながらどれだけ喋れるか
勉強なんて机に向かってやるものじゃないとつくづく実感している釣りバカ整体師パンチ伊藤です。知識は身体を動かして文字通り『体験』を伴って身になる。そう思うのです…
これと似たようなことが肉体でも起こるのです。
アマゾンもナイルもかなわない地球を2周半もするほど長い長い河が身体の中を流れていますから。
流れのヨレが生じないようにシステムを見直す。動きを変えていく。手力整体が目指すのはそんなところです。
と、そんな基本中の基本筋肉の話や、整体を生業とする際に大切なことをまとめてお伝えするスタート講座を臨時開催した週末でした。
新入生続々。手力整体、香港に続き韓国へも進出なるか?
どうしたことか春に新入生がいなかった2017年の手力整体塾。その分がズレ込んだのかどうか知りませんが8月以降入塾が相次いでおります。ありがたい事です。
先週体験にいらしてくれた韓国の方からも早々に入塾希望が届いて一刻も早く始めたい様子。(とても大切だけれど)あまりスタート講座ばかりが続いても既存の塾生に迷惑がかかるので、別の場所で行われている犬の整体講座と並行してマンツーマンのスタート講座を開催した次第。
通常なら現役の先輩がバトンを繋ぐスタート講座ですが、たまに1から10までワタクシがウンチクを垂れてみたら幾つか修正したい点も見つかりました。やっぱり『いつも同じ』だと気が付かなくていけませんな。
国際化の波がこんな弱小整体学校にも否応なしに押し寄せて、香港在住日本人の次は日本在住韓国人。ゆくゆく韓国でもビジネス展開したいようなので、もしかしたら彼の地へ手力整体が上陸するかもしれません。三男よ、それまでにおとなしくなってくれ。