手力整体塾@からだ応援団のパンチ伊藤です。
いつかの教室で話題になった『寝起きの腰痛』についてまとめておきます。
寝起きの腰痛チェックポイント
肉体労働での腰痛など思い当たる節があるならともかく、ただ寝てただけなのに腰が痛くなると不安や疑問を感じる方もいるようですが、『寝起きだけ』痛いのなら、変な想像はせずに寝ている間の事を冷静に考えましょう。痛みの本質はひとつしかありません。
チェックポイントは・・・・
- マットレス
- 枕
- 出っ尻
- 血行
- 寝過ぎ
以下それぞれ解説しています。
身体が沈むマットレス
寝起きの腰痛でまず最初に確認したいのがマットレス。
ベッドのマットレスは7~8年くらいで買い替えないとヘタって沈み込んできます。
身体で一番重たいのは下丹田を有するお尻のあたり。下丹田の重さとと股関節の動きやすさで、寝ている間「出っ尻」になったら、可動域いっぱいいっぱいの腰椎から悲鳴が上がります。
コイルマットレスでも長くて10年、ウレタンなどノンコイルのマットレスなら5、6年で買い替えましょう。一瞬気持ちの良く沈み込む低反発のマットレスは全くおすすめできません。どんなに高額だろうと寝起きが悪いならゴミに出しましょう。
枕
年々枕が高くなっている場合、首の問題はもちろん首と深い関係にあるは腰の問題を放置している可能性が高いです。
寝相良く枕をして寝ていれば大丈夫かもしれませんが、何かの拍子に枕から外れてしまったら寝起きの腰痛に悩まされるかもしれません。
出っ尻さん
日中、出っ尻姿勢で何時間も過ごしているような場合、硬いところで仰向けになると腰が浮いてしまう場合があります。
このまま仰向けで寝ていたら重力に矯正されますけれど、長時間の強制的なストレッチで腰痛が出ることもあります。そもそも仰向けが苦手で無意識に膝を立ててしまうような人は、大体このパターン。
そもそも血行不良
痛みは筋肉の酸欠。筋肉への酸素供給は血液から行われます。
身体を動かしていれば骨格筋ポンプが働いて血液の循環を補ってくれますが、寝ている間のポンプ作用は当然低下するので、日頃から血行の悪い部位があると『寝起きが一番痛い』という状態になります。
身体を動かしまくっている肉体労働の人ではなく、一定の姿勢で腰辺りに血行不良を招いているデスクワークやドライバーさんに多いパターン。
寝過ぎ
人間の身体は、二本の脚で動き回るように設計されています。
足から頭まで積み木のように骨を重ねて重力に逆らうことなく立てて、不安定さを利用して動きやすくもある、それが人間の身体。
重力に対して横になるようには設計されていないので、寝過ぎたらわりと具合悪くなります。ま、「過ぎたら毒」なのは万物共通です。
寝起きの腰痛解消策
畳にセンベイ布団で枕をせずに仰向け基本で適度に寝る。
仰向けだと腰が浮いてしまったり、うつ伏せや横向きでしか寝られないようなら、以下のストレッチをしてから寝る。要約するとそんなところです。
寝起きの腰痛に限らず「これ以上は危ない」とか「このままでは危ない」とか、危険を知らせてくれるありがたい感覚が痛みなので【痛みが出る前のこと】が肝心。寝起きの腰痛なら寝ている間のこと、寝具や寝相を見直しましょう。
寝たら治る
休息とリセットのために欠かせない睡眠ですが、活動が不十分なまま休息したら血行不良に輪をかけるだけ。子どものように「寝たる治る」睡眠には、子どものように活発な活動がセットで必要です。
何事もバランスが肝心。
立っている時間が長くて腰痛が出たなら寝ればいいし、寝てばかりで腰痛が出たなら立てばいい、それだけのことです。
バランスについては随分前にこんなん書いてます↓
寝起きの腰痛を解消したい方、お手伝いしますよ!寝たら治る体を手に入れましょう。
寝相の真相はこちら↓