古傷についての質問に応えたのでここでシェアしておきます。
確かに元を辿れば昔の事故や怪我、先天的な形成不全などに起因している痛みや不調はあるかもしれません。んが、話しの焦点をそこへ持っていってしまったら『・・・・だから治りません』という結論に達してしまう。『骨盤が歪んでいるから』『ヘルニアだから』『脊柱管狭窄症だから』『関節が変形しているから』『歳だから』e.t.c.後天的な変性を痛みの原因とする時代遅れの痛み医療と同じ事になってしまいます。
元を辿って原因を特定する事は重要じゃありません。大切なのは“今”どうするかです。
古傷があろうが後天的な変性があろうがやる事は一緒。変な差別をせずに現状把握をして筋肉のバランスが崩れているところを見つけ出す。コリをほどいてストレッチを掛けて伸びている側を締めなおす。文字にしたらたった一行。手力整体が『日本一わかりやすい』とうたっている所以はここにあります。
どこが痒くてもかゆみは痒みなのに、痛みの原因は多種多様。その現状がおかしいのです。症状も細分化されて病名は増えるばかり。本来は『病気と元気』しかありません。
お医者さんは病気の人を相手にするので病気の研究をします。これは致し方ないことだと思います。私達セラピストは違います。病気や痛みの原因を知ったところで治療できませんからね。そもそも現状がどうあれ目指すべきところは一緒。多種多様な痛みや症状、多岐にわたる原因があっても行き先はたったひとつ、“今”最高の『元気』なのです。
今を最高にする。
ケガが元で腰痛を繰り返したからこそ、身体の事を学び腰痛のスペシャリストになった。
股関節形成不全だかたこそ同じ悩みを持つ人達のカリスマになった。
事故で麻痺を抱えたからこそ、毎日を一生懸命生きるようになった。
クビになったからこそ独立できた。
どれだけ頑張っても過去は変えられませんが、今が最高なら過去の事柄は全てありがたいと思えるはずです。今を最高にする事だけ考えましょう。昔話は笑い話だけにしたいですね。