今年2人目の新入生を迎えてスタート講座。
手力整体をおこなっていく上でとても大切な事をまとめてお伝えするコーナー。通常は塾生がバトンをつなぐのですが、特に重要な部分を中心に伊藤が自ら講釈たれてみました。どんどん質問を投げかけるので一方的に喋る事はありませんけれどね。
直接は変えられない
トンカツにする豚肉を柔らかくするのとコリを解すのはまったく別。無機物以外、生きとし生けるものが変化するのは、入力による反射・反応だということをとにかく頭に叩き込んでください。整体師が出来る事はアレコレ入力する事。どんな反射・反応が起るかは正直入力してみない事にはわからない場合もありますが、直接変えようとは絶対しないように。反射・反応をみて入力を微調整していく。どれだけ入力のネタを持っているかが整体の技量といえるかもしれません。
どんな時どんな反射が身体や筋肉に起るのか、出来るだけ沢山知っておきましょう。
- 寒くて鳥肌が立つ(冷やすと緊張する)
 - 暖めると緩む
 - 寒くて震える
 - インフルエンザで震える
 - 『梅干』と聞いただけで唾がでる
 - 飛んできたものを避ける
 - つまずいたら手が出る
 - 埃でくしゃみ
 - 煙で咳
 - 緊張してドキドキ
 - 緊張してお腹ゴロゴロ
 - ストレスで胃痛
 - ストレスで腰痛
 - 膝蓋腱反射
 - 内臓体勢反射
 - 原始反射(赤ちゃんのみ)
 - ビックリして腰が抜ける
 - 熱くて手を引っ込める
 - 緊張後は弛緩する
 - 重力に対する反射
 
などなど。
思いつく限り書きだす事をお願いしていますが、これくらいは書けましたでしょうか。まだまだあると思います。日頃からネタ集めに精を出してください。
反射は学習される
先天的に備わっている無条件反射と、後天的な学習・経験によって得られる条件反射があります。上にあげたものの大半は無条件反射。唯一の条件反射は『梅干』です。
条件反射で有名なのはパブロフの犬。犬にベルを聞かせて餌を与える事を続けるとと、ベルを聞かせるだけで唾液を出すようになった有名な実験です。他にもマウスなどを使った条件付けの実験は色々おこなわれているようです。
つまり条件付けが上手くできれば、予約が取れただけ、顔を見ただけで楽になる整体師になることも可能なわけです。
自分以外に変化を起こすのは入力による反射。どう変わるかは入力次第。
子育なんかもしかり。叱って思うような反射が得られないのに叱り続けていたら、耐性ができて好ましくない条件反射が身に付いてしまいます。入力を変えましょうね・・・・・と、子育ての経験が無い伊藤からのアドバイスです(笑)あ、もちろん自分自身を変えたい時も入力を変えるのは有効です。口・目・鼻・耳・皮膚。五感から入るものを変えましょう。入力が変わればあとは勝手に変わります。

どう、少し暖かくなった?


