いつも食べている肉が筋肉だという事に『!』という表情を浮かべる人が案外多くてコッチが驚きます(笑)。焼き肉で食べるのは大半筋肉なのです。

そんな具合なので、焼き肉屋さんお馴染みの肉が何処の部位なのか質問するとあまり多くの答えは返ってきませんが、整体師たるや肉を見たら『美味そう』と思うより先ず何処の筋肉なのか探るくらいになりたいものです。

肉の部位

カルビ
意外と答えてもらえない事が多いですが『骨付きカルビ』の骨が何処だかわかれば必然的に判る肋間筋。肋骨以外でそんなに沢山骨ありませんからね。スペアリブやリブロースの“リブ”も肋骨の意。肋骨に付く起立筋(背中側)がリブ肉。
ロース
リブより首寄りの肩甲骨周辺。僧帽筋、菱形筋。
サーロイン
腰周りの起立筋。腰最長筋。
ざぶとん(希少部位)
肩ロースの芯。つまり頚・胸の棘筋。
みずじ(希少部位)
胸筋。鎖骨が無い四足は胸筋とフクキョ筋(人でいう前鋸筋)が鎖骨代わりに。
ハラミ
横隔膜(筋肉ですよ!)。これは意外と答えが出る。
ヒレ(焼き肉じゃないけど)
腸腰筋(大腰筋)。丸のままのヒレ肉を見れば想像できるはず。
ササミ(鳥だけど)
胸肉の奥、竜骨に付いている部分。人や四足で言えば腸腰筋にあたるんじゃないでしょうか。

比較的脂がのりやすい肉とか淡白な肉、大抵柔らかいのやスジばってる事があるもの。分類してみると色々見えてくると思います。

で、腸腰筋とヒレとササミ
まず彼らの腸腰筋は人間のそれと違って随分と小さい。牛にいたってはたった3%と言われています。つまりあんまり要らないわけですね。首周りや肋間、横隔膜など、大半は良く動くところが柔らかいわけですが、ヒレやササミもスジ張ることなく淡白で柔らかい。ロクに動いていないと思うんですけれどね。

ヒレ肉は綺麗な赤身。それはつまりヘモグロビンが多い=酸素が多いわけで、動きよりも骨格を支える働きがメインなインナーマッスルは動かさなくても血行は良いのかもしれません。

はてさて、腸腰筋など人間のインナーマッスルは凝るのでしょうか。

焼き肉で筋肉の勉強

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