作画:AI画伯

手力整体塾@からだ応援団のパンチ伊藤です。
訪問整体先で様々な健康器具を見かけ意見を聞かれる事もよくあります。ぶっちゃけおすすめできる健康器具(運動器具)は古今東西コレだけ!ってお話です。

整体師歴20年がおすすめできる健康器具(運動器具)はコレだけ!

各種通販サイト健康器具ランキングを確認

まず参考までに各種通販サイトのランキングを見てみましょう。

Yahooショッピングの健康器具ランキング

表示の都合上8位までみたところ2台のブルブルマシン以外は踏み踏み系。
今はこの手が流行りなんでしょうか?器具の上に立って真下に踏み降ろす形はいわゆる『膝がつま先よりも前に出る』悪いスクワットの姿勢。この器具で沢山踏み踏みすると膝痛が出る可能性があるわけですけどそこんところ大丈夫なんでしょうか。
昔ながらのフィットネスバイクもランクインしていますが、自転車には乗れても歩けないお年寄りが沢山いる事実をお忘れなきよう。

ブルブルマシンは正直意味がわかりませんが、「人間の細胞濃度(タンパク質濃度)はずっと揺すってないと凝固するほどの濃度」ということと何か関係あるのかもしれませんね・・・と思って謳い文句を確認したら全然違ったww。筋肉は鍛えられないと思うぞ。

楽天の健康器具ランキング

楽天のランキングも踏み踏みマシンが大幅に占領。座位で使うような物が混ざっていますが、一見同じ運動でも立位と座位では働く筋肉や固有受容器が大幅に変わるのでそこんトコよろしく。座って踏み踏みなら膝は痛めないかもしれないけど沢山歩けるようになるかはまた別の問題。

トレッドミル的なものも二台ランクインしています。まるで歩かない人がたまにトレッドミルで歩くのは良いかもしれませんが、トレッドミルばかりで沢山歩いても使われる筋肉はかなり限られる。「都会の道路をウォーキングしても健康効果はほとんどない」という研究結果もあります。当然それ以下の効果ってことで。

8位にランクインしているマッサージガンは使い所によってオススメできますが、どんな時どこに当てるかは有識者にきちんと確認したほうが良いです。解せばほぐすだけ悪循環になるダメマッサージになりませんように。

Amazonの健康器具ランキング

Amazonでは上位9件のうち6件がぶら下がり系。踏み踏み系3件のうち1件はグラグラボード。Amazonの思惑でそうなっているのかユーザーのリテラシーがそうしているのかは謎ですが、上記二社とは随分と違って面白いですね。

整体師歴20年がおすすめする健康器具(運動器具)

作画:AI画伯

思考回路の鈍った深夜の通販で高価なゴミを購入して後悔しないように、ここからは整体師歴20年のワタクシがおすすめする健康器具をご紹介します。ココに上げる器具を生活の一部に程よく取り入れれば普通の整体院なぞ商売上がったり。費用対効果がすこぶる高い代物です。

ぶら下がり健康器

発売は昭和の50年代まで遡るまさに往年の名機「ぶら下がり健康器」。当時はまさに「一家に一台」状態でどこの家に行っても洗濯物が掛かっていたものです。
いっとき姿を消していたように思いますが、筋トレブームも相まってかAmazonランキングの大半を担うまでに復権。第二次ブームの様相を呈しております。

私達は常に1Gという強力な力で地球の真ん中に向かって引っ張られています。足でもお尻でも身体の一部が地面に接地していていたら、地面と1Gでサンドイッチ状態、凄い力で押しつぶされているわけです。

そんな重力のかかり方を唯一逆さまにできるのがぶら下がり健康器。重力によって身体を引き伸ばしてもらう手段は他にありません。

握らなきゃいけないというのが唯一の欠点。握り込むと腕の力は抜けきらず重力を活かしきれないので、できるだけギュッと握らずにぶら下がるのが肝心です。
足を引っ掛けて逆立ち状態で身体を吊るせる新手のモノがあるようですが、それだと脇あたりのストレッチが足りないような。握らずに、手首のあたりを固定してぶら下がれたら(ホントは指先)最高なんですけどね。

基本的に私達の身体は重力に対抗できる仕様であって、あべこべの重力仕様ではありませんので、通常の重力から開放されてリセットにもってこいのぶら下がり健康器ですが当然のことながら『過ぎたら毒』なので適当によろしく!

『場所を取る』というデメリットを解消するこういうのも↑あります。壁が大丈夫ならw

ストレッチボード

全身に影響する数々の脚のトラブルは【踵でしっかり地面を押す】事でほとんど解消できます。ワタクシが20年掛けてたどり着いたひとつの結論です。

  • 良いスクワット・悪いスクワット
  • ぎっくり腰になる姿勢
  • 上りより下りが膝に来る理由
  • 人間は蹠行
踵寄り・つま先寄りどっちがシックリ来るかと、それぞれの腰痛発症群のデータ。

一見バラバラな事実を丁寧に繋げてみれば、日常のケアとして↓コレがいかに有用であるか疑う余地はありません。

ただぶっちゃけコレについてはわざわざ器具を購入しなくても知恵と工夫でどうにでもなります。

バランスボール

安定した地面で立ったり座ったりしていると、本来不安定なはずの身体がジッとしてきます。身体は賢いので使う筋肉を偏らせて代謝を減らしつつ、グラグラと揺れないようにしてくれちゃうわけです。
んが、本来人の身体は不安定。距腿関節も股関節もツルツルの円だし坐骨は尖っています。
そんな身体で立ったり座ったりしているのに揺れないのは不自然。だからあえて不安定なバランスボールに乗ってグラグラすると自然体を取り戻せるわけです。

つま先寄りで地面を押してしまうのも重心の認識がおかしいからなので、ボールと戯れて重心コントロールができるようになれば立ち方も自然と変わります。

ま、コレについても片足立ちなどあえて不安定な姿勢をアレコレとしておくことである程度代替が可能ではあります。

足裏マッサージャー

歩きすぎても、全然歩かなくてもコルのが足裏。
余計な筋トレなどはしなかったあのイチロー選手も、足裏だけは毎日このマシンでマッサージしていたのは有名な話。単純な構造の割に結構お高いマシンを1年で壊して毎年買ってたらしいので相当な使用頻度ですね。

結局最強の健康器具は遊び心なのだ

どんな健康器具・運動器具でも使いようによって良くも悪くもなります。
今回ご紹介したものもやりすぎたら毒だし、ステッパーでもトレッドミルでもめちゃ効果的な使い方がきっとあります。ま、そんな工夫ができる人、遊び心がある人なら器具はたぶん要らないけれど。

  • 足首をしっかり背屈しながら踵で地面押しつつ
  • 重心を操りつつ
  • 足裏マッサージしながら歩ける

幸い我が国は国土の七割がそんなトコです。

国土の七割も知らないままで死ねない。それもワタクシが山へ分け入る理由のひとつ

ちょっと涼しくなったらまたお山へ行って、身体と思考に遊びをチャージしましょう。

山の中歩いても重力だけはいかんともしがない。つまりおすすめと称してご紹介した器具の中で本当に必要なのは【ぶら下がり健康器】だけってことですね。書きながらワタクシ自身も欲しくなってきましたw。邪魔なんだよなー。

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