手力整体塾@からだ応援団のパンチ伊藤です。
『はたして自分は整体師に向いているのか』
勉強を始める前や、勉強し始めたけれど中々思うように上手くいかない時にきっと考える事だと思います。

そんな悩める方へ、整体師歴18年のわたしパンチ伊藤の体験談も交えたアドバイスです。

整体師に向いている人・向いていない人

不肖伊藤の場合、勉強を始めるにあたって『向いてる・向いてない』はまったく考えませんでした。単にやりたかったから始めましたしどこかで『出来る』と思い込んでました。

整体のスクールを卒業して現場に出てからしばらく、自分で勝手に作り上げてしまった【整体師像】と元々の自分とのギャップに翻弄され、向いているとか向いていないとか考え悩んだ時期がありました。んが、今となってはチャンチャラ可笑しい話しです。

【整体師像】とかそういったものは置いておいて、問題の本質は『整体師を楽しめるか』『整体にハマれるか』だと思います。

空想の整体師像を取っ払え

さてここで、申し訳ありませんが釣りの話になります。
一般的に釣りに向いているのは『気の長い人』と思われているようですが、実は『せっかちな人』の方が向いています。
気の長い人は魚が居ようがいなかろうがずっと同じ場所で釣り糸を垂らす事ができてしまう。対してせっかちな人は、魚を求めて自らドンドン移動する。移動がままならない時でも、仕掛けを変えたり餌を変えたりあらゆる手段を使って少しでも魚に近づき魚の気を引こうとします。

どちらがより多くの魚を釣るかは語るまでもありません。自然相手だから時には気の長い人の方が釣れてしまう事もありますが、生涯獲得匹数だったら間違いなく後者の方が多くなります。そもそも気の長い人はハマりませんしね。

楽しむ能力

もうちょっと例えを一般的にしてみます。

老いも若きも趣味のひとつとして映画鑑賞を上げる人は多いと思いますが、ただ沢山見ているだけで趣味と言えるでしょうか。
旅行もそう。ツアーに申し込んで後は付いて行くだけ。帰る頃には次何処に行こうか考えているような“旅行に行くこと”が目的になっている場合、それは趣味と言えるでしょうか。

いやまぁ人それぞれ色んな楽しみ方があるとは思いますが、ただ腹が膨れれば良いだけの食事みたいな気がしてなりません。もうちょっとしっかり噛んで味わってみたら、もっと面白くなるんじゃないでしょうかね。

たまたま観た映画を面白いと思ったら原作を読んで見るとか、飛行機やホテルの手配を自分でしてみるとか、ひと手間かける。予習復習みたいな事ができる人は、同じ映画、同じ旅行からもっと多くのものを得られると思うのです。よく噛むと色んな味がして吸収できる栄養も増える・・・・みたいな。

そんな感じで、自らの工夫でモノゴトをより楽しめる能力を持った人が整体師に向いています。まぁそんな人はサラリーマンだって楽しめるわけですけれど。

だから現状が嫌で嫌で仕方なくて、ここはいっちょう『整体で独立!』とか思っている人は向いていないかもしれません。はい、無理とは言いません。『嫌だ!』と思った時に出るパワーは案外強力ですからね。
ただこのチカラ、長くは続きません。強い瞬発力が出ているうちに、一気に駆け抜けてしまうのが良いです。ちょっと苦労するかもしれませんが、いつしか楽しむ能力も付いてくるはず。そうならないと続きませんから、手力整体塾では徹底して楽しみ方をマスターしてもらいます。

現状も結構楽しい。だけどもうちょっと楽しくしたい。そんな人はすんなり理想へ近づけるはずです。

自ら身体を壊して整体などの徒手療法で回復した経験があれば尚更良いですが、それよりなにより、モノコトの楽しみ方を知っている方が大切だと思います。

私達が対象にするお客さん・患者さんは生身の人間です。つまり生きもの・自然です。だから【自然】は好きな方が良いかもしれませんね。数学やコンピューターのように明確な答えがあるものが好きだと、思い通りにならない事が多くてストレスを感じると思います。自然の成り行きを受け入れられる懐の深さというかいい加減さというか、そういうものが必要です。

整体師、身体的・体力的には誰でも大丈夫!

わたしが陥った【理想の整体師像】と自分とのギャップですが、そもそもそんな『像』は妄想でしかありませんからいらぬ心配でした。スタッフとして雇われる場合は、お店のイメージなどがありますから多少演じる必要もありますけど、独立するなら演じちゃ疲れる。整体師らしい整体師など個性がなくてむしろよろしくありません。

「みんな違ってみんな良い」って言葉に何度も頷いてるのにすぐに忘れるのは、やっぱりみんなとと同じが好きな日本人だからなんでしょうかね。

ちなみに手力整体は『手力』と銘打っておりますがチカラは使いません。身体的、体力的に向いている・向いてないはありませんのでご安心下さい。

【まとめ】整体師に向いてる人・向いていない人

整体師だからって特別なことはあまりありません。
色んなことに興味や疑問も抱き自分で深掘りできる『人生を楽しめる人』なら整体も楽しめるってだけのことです。

単に「人と話すのが好き」とか「接客業が好き」ならば、独立はしないで雇われ整体師が向いているかもしれません。独立したら施術は仕事のごく一部になりますからね。

我が手力整体に限らず、肉体的に向いてる・向いてないは多分ありません。「肉体的理由であなたは向いてない」という人がもし居たら、多分施術の本質がわかってない人なので無視してかまいません。

肉体的な向き不向きはありませんが、打たれ強い芯の強さは必要かもしれません。頑張っても結果が伴わないことは日常茶飯事ですからね。
それでも興味や疑問を抑えられないような人、手に入れたモノを人に伝えたくなる人が、整体師に向いている人ということです。

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書いている人

パンチ伊藤
あっとう言う間に整体師歴19年。現役で施術する傍ら小さな整体塾を主宰しています。当たり前な解剖生理と簡単な物理を繋いだわかりやすい身体の話が得意。釣り/山/島/音楽/映画/生きもの/が好き。2020年から自然農の畑やってます。

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