手力整体塾@からだ応援団のパンチ伊藤です。
「整体は一生勉強」と良く言われますが一生セミナーに出続けるという意味ではありません。ひとりで勉強を続けるための比較と分類のお話です。

気づくための習慣

今週は手力整体塾の塾生・卒業生を誘っての芋掘りウイーク。日曜・水曜の2日間、サツマイモとサトイモの収穫をメインに畑で遊んでもらいました。

2024年の夏は暑くて長くて、芋類の葉っぱをむしゃむしゃと食べるイモムシがあちこちで大発生。ヨトウムシ(ヨトウガ)はじめスズメガの幼虫やらナガジロシタバの幼虫やらが猛威を振るっているニュースを頻繁に目にしていました。
からだ応援団の畑も例年よりは食われた気がしますが、無肥料ゆえか深刻なほどではなく、作付けを増やしたこともあって十分な収穫でした。

ま、「無肥料無農薬、安心安全で美味しい野菜が食べたい」を目的にしているわけではないので、毎年しっかり様子が違ってくれた方が面白くてありがたいです。

からだ応援団の畑の目的

  • 人間だけの世界に浸らないようにしよう。
  • 人間が生きるために欠かせない虫や細菌の存在をしっかり認識しよう。
  • 人間も本来循環する自然の一部。部外者にならないようしっかり関わろう。
  • そんな事実に気付けるように五感の感受性を高めよう。
  • 身の回りだけでもまだまだ知らない世界がある。視点・視野・視座を操り未知なる世界を愉しもう。

毎年参加してくれている卒業生、今年はじめて参加した塾生&卒業生、それぞれ何かに気付いてくれていたらとても嬉しいです。

子どもは天才

見るもの聞くもの謎だらけな子どもにとって世界は新鮮な驚きに溢れています。

大人はどうでしょう。
何でもかんでも『知った風』で滅多なことでは驚かないのが大人だ!とでも思っているのか、テレビやSNSや書籍で見聞きしただけの事を知ったかぶりして大人ぶってしまう。

経験に基づく知識じゃなくても別に困らないので自分が満足しているなら構わないのだけれど、貧乏性のワタクシなぞは『過程』の面白さを手放してまで大人ぶろうとは思いませぬ。そういえば、5年ぶり、10年ぶりの卒業生が口を揃えて「先生変わらないっ!」と言ってくれるのにもそんな要因があるのかもしれませんなぁ。

今回の芋掘りはリアル子どもも参加してくれたので大変参考になりました。やっぱり子どもは天才!

例えば【葉っぱ】

全部野菜の葉っぱ

不耕起直播きの自然農の場合、雑草と野菜の葉っぱを見分けることがまず何よりも必要。5年目ともなればあちこち勝手に芽吹く野菜があるので双葉の段階で気づかないと勿体ないことになります。
つまらない大人の目線では全部ただの葉っぱだけれど、相違点や共通点に気づきつつ野菜と雑草のをまず分類するわけです。

各野菜の葉っぱも同様、比較して分類してみると調べたり教わったりしなくても色んなことに気づきます。

同じ科の野菜は、土から吸収する養分が似ているだけでなく土へ供給する養分も似ているので、同じ場所で作り続けると土に偏りが生じて上手く育たなくなります。連作障害と言われるやつです。

土に偏りが生じないように組み合わせを考えて『輪作』するわけですが、分類ができていればいちいち調べなくても大体判断できるのであります。

身体に役立つ比較と分類

身体にとって必要な五大栄養素は【炭水化物・タンパク質・脂質・ビタミン・ミネラル】の5つです。
「健康には◯◯!」とか「炭水化物抜き!」とか「とにかくタンパク質!」とかあちこちで好き勝手言われていますが、五大栄養素は今も昔も変わらず必須の栄養なので、バイアスかかった情報に惑わされず自分が口にしているものを分類しておきましょう。偏ってなきゃ大丈夫ですからね。

整体師・療法家なら、骨格筋ひとつひとつの詳細を知るのも大切ですがただの暗記は面白くない。知った詳細を『分類・比較』していくと思わぬ発見があってワクワクできます。

屈筋群・伸筋群、アウターマッスル・インナーマッスル、単関節筋・多関節筋などなど、しっかり比較・分類してみると面白いことに気づけますよ!

気づきが増える脳の運動【比較と分類】

「暗記こそ勉強」という慣習が未だ残っているようですが、ただの暗記だと脳は大して動きません。

ROM(HDD)にいっぱい詰め込んでもRAM(メモリ)が貧弱じゃスマホもPCも使い物にならない。ROMは別に外付けだって良いので重要なのは圧倒的にRAMです。

脳はROM・RAM兼用。比較・分類などを通じて「!」となった瞬間、新たなネットワークが繋がって使えるRAMが増えていきます。脳細胞(ニューロン)を繋ぐシナプスが変化していくのです(シナプスの可塑性)。

体中で唯一、本当にアンチエイジングできるのが脳です。死ぬ間際になっても新しい細胞が生まれていて使い方によってはずっと成長させられる。使い方間違わなければ死ぬまで子どもの脳で生きられるんですよ!

まとめ

まずは自分の五感でしっかり気づきましょう。『知った風』は『知っている』にあらず。「見たことある」は思い込みかも知れません。良く見たら、身の回りに見たこと無い葉っぱが相当あります。気づいたら比較して分類してみる。するとまた何かに気づく。そうやって芋づる式に勉強できます。

「勉強」という言葉には思わず拒絶反応してしまいますが、比較と分類をすれば良いだけの事。

整体師は一生勉強。けれど講座を受講し続けるのとは違います。ワタクシなんぞココ10年本1冊読んでいませんが未だに「!」と気づくことがあります。機能解剖と物理だけを基盤に20年間、絶え間なくワクワクしながら整体を続けて来られたのは比較と分類のおかげなのです。

気づいて分類・比較してまた気づく、そんな整体師になるための手力整体塾。畑も一緒に楽しめます!

「生き方」をそのまま「働き方」に

【生き方を】そのまま【働き方】に

『遊ぶように学び、遊ぶように働く』。素のままの自分で誰かの役に立つと「生き方」はそのまま「働き方」になる。
「頑張る」より「愉しむ」。遊びが全てを救う。そんなモットーを掲げる手力整体塾@からだ応援団です。

おまけ:ワタクシが今比較分類しているのは畑の虫!野菜によって付く虫が違ったりカメムシの種類多過ぎだったりめちゃ面白いです。

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