【体験・知識・技術】災害に負けない形無いものを財産に

災害から学ぶこと

数々の台風による被害に合われた方へ、心よりお見舞い申し上げます。

今年2019年だけでも日本列島へ被害をもたらした台風は8個。
5号(ダナス)、8号(フランシスコ)、9号(レキマー)、10号(クローサ)、13号(レンレン)、15号(ファクサイ)、18号(ミートク)、そして、昨年の21号に続き【非常に強い勢力】のまま上陸した19号(ハギビス)。(今もまた20号21号が列島に迫っております)

15号による房総の傷が癒える間もなくやってきた19号は、なんと16もの都県で271の河川を溢れさせ、71河川135箇所では堤防を破壊。11の県で80人の命を奪い、未だ11人の行方がわからないという激甚災害になってしまいました(10/20現在)。

雨量も風速も毎年のように【観測史上初】が飛び出し、いつどこで誰が被災者になっても全く不思議じゃなくなってしまいました。

既に突入している誰も体験したことのないフェーズを生き残るために必要なことは果たして何か。一緒に考えていきましょう。

停電への備え

瞬間最大風速50m/s以上、風速40m/sオーバーの猛烈な風が当たり前になりつつあります。
ワタクシが子供の頃は台風で停電するのは当たり前。ロウソクや懐中電灯を用意してラジオに耳を傾けていた記憶がいくつか残っています。(何故か夜ばかりの記憶)

電線が強くなったのか昔ほど簡単には停電しなくなりましたが、一度停電すると長引くようになってしまいました。電柱が軒並み倒されるんだから致し方有りません。

電池やバッテリーを備えておくことはもちろんですが、発電機やソーラーパネルなども視野に入れたほうが良いかもしれません。15号で被災された房総の釣り人西野さんがFacebookでまとめてくれたものがとても参考になるのでシェアしておきます。(なんと1冊の本になりました!)

停電から復旧したら漏電の有無を確認してからブレーカーを上げることを忘れないように記しておきます。

断水

高層のマンションや高台にある住宅などはポンプを使って水を送っているので、停電=断水になります。浄水場から直結直圧方式で配水されている場合停電と断水はセットでは有りませんが、浄水施設が停電してしまったら如何ともし難い。しかも浄水場は河の近くにあるし川を渡っている送水管も沢山あります。19号ハギビスではまさにここが狙われた。泥に埋もれた浄水場が復旧するまでに一体どれくらいの時間がかかるのか誰も見当つかないと思います。

15号の災害を目の当たりにしていたお陰で、水や食料を備蓄しておこうとする人たちの動きはここ湘南でも素早かった。19号襲来の2日前には売り場から2Lペットボトルの水が消え、在庫のあるスーパーには行列ができていました。

断水が復旧した際は台所や洗面の蛇口から少しずつ水を出す。トイレや給湯器は透明な水が絶え間なく出るようになってから!

養生その他

これも1ヶ月前の15号を教訓にしてか各地のホームセンター周辺道路は渋滞が発生。養生テープや土嚢袋は売り切れ続発だったようです。

雨戸のない現代家屋。ユニオンジャック型に養生テープを施した窓ガラスをあちこちで見かけましたが、物が飛んできて割れてしまった場合かえって危険という説もあります。最悪、窓が割れて風が吹き込んでも良いように風裏の窓を少し開けるなど風の通り道を確保しておくほうが優先かもしれません。天井飛んじゃいますからね。風が強い時に風表の窓は絶対に開けるな

今後は沖縄の家みたいに外側から合板を打ち付けられる仕組みが関東でも増えていく必要がありそうです。

とにかく飛びそうなものは徹底して片付けておくこと。人んちのガラス割ったら責任問題です。

低い土地にある住宅は内水氾濫にも備える必要があります。下水の処理能力が追いつかず水が溢れる内水氾濫が、保水してくれる土が無い都市部では深刻です。風呂場やトイレの排水溝から溢れ出す水を果たして土嚢で防げるのか謎だけれども。

自分が居るのはどんな所なのか。水に浸からないか風の通り道でないか倒れてくる樹や構造物はないか、まずは自分の立ち位置を明確に知っておくことが何より大切なのかもしれません。

地域の大きな図書館に行けば昔の地図や新聞が保管されているはずです。
昔の川は何処を流れていたのか、宅地になる前は何だったのか、災害の記録はないか、興味さえあれば誰でも殆どのことを知れる良い世の中ですからね。

https://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/bousai/bosai/bosai/hazardmap/dosha/documents/000381971.pdf

こちら我が町のハザードマップ。2m未満の水害地区なのに水害避難所に指定されてる学校があって目を疑うお役所仕事振りですが、『台』って付くくらいなのでちょっと高くて固くてこの町は災害に強いです。いやホント、あまりに平和で申し訳なくなるくらい。みんな藤沢市に来たら良い!

究極の養生は持たないこと

『一生の買い物』と称される家が一晩で無くなる。
思い出が詰まった数々の品は泥に埋もれ大好きな車は大木に押しつぶされる。

19号ハギビスによる住宅の浸水被害は驚愕の5万2400棟以上。

形あるものはいつか壊れて無くなる。頭では理解していても昭和に人格形成をした令和のオジサンは未だ欲しい物が色々とあって、令和の若者の物欲の無さがちょっと不思議にすら見えるのですが、やっぱり彼らは時代の寵児なのかもしれない。

  • 結構しっかり稼いでいるのに住んでいるのはシェアハウス。もちろん車も所有しない。リュックひとつで何処へでも行けるしなんならそのまま住める。
  • 会社を起こしてもオフィスは構えない。自分自身とラップトップPC or スマホひとつでどこでも仕事できる。
  • 結婚しないどころか特定の異性と付き合うこともしない。いつか壊れるような関係は築かない。
  • 財産はすべてクラウドにある。災害で失うものはないにもない。

そんな令和の若者たちのスタイルは最強の養生と言えるのかもしれません。

小学生ですら老後のためにお年玉を貯金する時代。
自分の身を守るだけで精一杯。
そんな世の中にしてしまったのは昭和に青春を生きた令和のオジサン・オバサンなわけで大変申し訳なく思うとともに、彼らに見習って行かないと新たなフェーズに入ったこれからの時代を生き抜くのは結構大変なんじゃないかと思います。

少子化だってね【安全】が確保されれば解消するんですよ、きっと。

遺伝子が時をかせぐ為のソリューションは2つしかない。不死か繁殖か。
環境が劣悪なら不死をえらび自己完結する。環境が良ければ繁殖して遺伝子を残そうとする。

って、何かの映画でモーガンフリーマンが言ってました。

地震台風火事おやじ。災害大国日本に住むなら体験を財産に、知恵と技術を資産に

悲しいことに、形ある財産は瞬時に失われてしまうのが事実ですが、体験は生きている限り増やし続けることが出来ます。
1人でこっそり色んな体験をし知恵や技術を身に着けても誰にも気付いてもらえませんけれど、ブログやソーシャルで発信をすれば家や車並みにステータスを表すことが出来ます。

しかも、家や車からお金が生まれることはほとんど無いのに、ブログやソーシャルからはお金が生まれる。形あるものの資産価値は目減りしていくけれど形無いものの資産価値はひたすらに上昇していくのであります。

何も持たないかわりに体験を増やし知恵と技術を身に着け発信をする。近頃の若者たちが自然にしている生き方は、やっぱり時代にマッチしていると思えます。

そんなわけで令和のオジサンは少しでも彼らに近づくべく少しずつアレコレと断捨離中。数百枚のCDはほぼ全部、本も大半を処分。青春を共にした楽器関連もギター1本を残してトレード。あとは溜まりに溜まった釣具です。

数々の難問を丸く収めてしまう必殺のマーマレードをスーツケースに詰め込んだパディントンみたいに私も成りたいw

被害に合われた方々へは重ね重ね心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復旧お祈り申し上げます。

「生き方」をそのまま「働き方」に

【生き方を】そのまま【働き方】に

『遊ぶように学び、遊ぶように働く』。素のままの自分で誰かの役に立つと「生き方」はそのまま「働き方」になる。
「頑張る」より「愉しむ」。遊びが全てを救う。そんなモットーを掲げる手力整体塾@からだ応援団です。

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