もう随分前の事ですが、“脳を騙す”という自己啓発?本がちょっと流行ったことがありました。『楽しいから笑っているのではなく、笑うから楽しくなる。』そんな内容だったと記憶しています。
脳には時間の概念が無いので、楽しいことを思い出せば“今”楽しくなりますし、辛いことを思い出せば“今”辛くなりますから、マインド作りに有効なひとつの手段だとは思います。
んが。騙していることには違いない。
いつか何かの拍子に気付かれたらとんでもない事が起こっても不思議じゃありません。
痛々しい笑顔じゃ具合良くなりません
お陰さまで沢山の方達と関わりを持たせていただいてますと、上記のような啓発をそのまま素直に実践している方達も結構お見受けします。見ていて正直痛々しくなるほどカラ元気な人、力任せの残念な笑顔の人というのは、どうにも現状をグルグル回りしつこい愁訴を繰り返してしまう事が多いように思えます。
もう、脳が騙されなく成っちゃった。そんな感じ。
たまにカンフル剤として注入する分には良いと思いますけれど、本質的にやっぱり騙すのは限界が有るんだと思います。
2年がかりで劇的ビフォーアフター。塾生に起きたパラダイムシフト
産後鬱などの経験を経て整体を習うという選択してくれた塾生が、ちょっと時間は掛かりましたけれど、先日無事に太鼓判で卒業と相成りました。
世間の一般論を正解として『◯◯でなければ成らない』と生きてた人にとって、『正解は無い』としている手力整体塾はさぞかし大変だったろうと察します。お疲れ様でした。
頑張った甲斐は、誰の目にも明らかな変化として現われました。是非、塾生Eさんの塾生レポートを少しさかのぼってご覧いただければと思います。
自分を知る
整体で独立する際、商品になる自分を知る事。
商品のコンセプトたる揺るぎない軸を固めるために、自己の啓発は欠かせないわけですけれど、無理やりにモチベーションを奮い立たせたり、力任せの笑顔や表面だけのポジティブワードを使う必要はないと思います。
嫌なところも良いところも、楽しかったことも辛かったことも、全部“今”の自分を形作る大切なモノコト。否定したり見ぬふりをしたりせず、ありのまま全部受け入れること。
スガシカオも云うてます
理想の自分てもうちょっとカッコ良かったけれど、ボクが歩いてきた日々と道のりを、ほんとはジブンっていうらしい by Progress
『受け入れる』と『あまやかす』は似て非なるもの。注意。
自分の言葉を使う
その時々を自分の言葉で表現すること。
無理やりキラキラした言葉を使う必要はありません。怒り・妬み・悲しみ・憎しみ・後悔・絶望・恥・・・・などネガティブな感情も全部大切。偏ったら不自然です。(感情一覧)
好き嫌い、良い悪い、美味しい不味い、愛と無関心、怒りと許容。緊張と弛緩や屈筋と伸筋などと同様セットでこそ成り立つ。
光と影。どっちか片方を無くしたら両方共なくなるのです。だからありのまま、怒っている時は怒れば良いし、悲しい時は悲しめば良い。グチでも毒でもジャンジャン吐いて構わない。それがリアルな自分の言葉なら。
感情が伴った自分の言葉を使うには、体験が必須です。
本やテレビ・インターネットはもちろん、セミナーや講座でも、『なるほどぉ』と受け取っただけの知識では自分の言葉になりません。
知識や情報はアレンジせずにまずとにかく実践すること。体験・体感を経てはじめて感情が伴った自分の言葉として使えます。
単純にネガティブワードを避けることよりも、やる事やって自分の言葉を話すほうが100倍大切だと思います。
(けど皆こういうお手軽なやつ「ネガティブワードはNG!言葉のチカラでキレイになろう」の方が好きなんだろうなぁ)
カラ元気も作り笑顔も上辺のだけのポジティブな言葉も、影を隠すことは出来ません。残念ですけど全部伝わってます。いや、ホント。身体からもサインが送られているはずです。無視しないであげてね。
きちんと体感することで自然に言葉が変わり、顔つきも何故か施術までもが急に上達してお互い納得で修了できたEさん。伊藤にとっても貴重な体験となりました。本当にありがとうございました。(手力整体塾体験談も公開しました)
まとめ
全て受け入れて、体験が伴っているリアルな自分の言葉を使いましょう。
あなたにはあなたの人生がある。そこに100点満点の答えはありません。
人生は芸術の如しです。