身体をひとつにして施術をすること
手力整体の特徴のひとつ『疲れない施術』。
それでいて深くまでじんわり入る“良い圧”を効かせる為には、指先から足先までをひとつにまとめて身体を使う必要があります。
『先生の圧は何か違う』そう気付いたのは第一期生の塾生。それから何がどう違うのか分析しはじめて辿り着いたのが今のスタイル。正直なぜなのかは未だ分かりませんが、手を“手”だけで使っていたら、どれだけ頑張っても軽々しいのに痛いだけで全然効きません。
施術して疲れては駄目。ましてや整体師が整体して腰痛になるなんてまったく笑えません。
身体を痛めるのはいつでも“偏った負担”です。600余り有る筋肉のうち30しか使わずに同じ動きをしていたら痛みが出てくるのは当たり前。『指先から足先までをひとつにまとめて施術をする』というのは身体中の筋肉を総動員するという事に繋がります。使う筋肉が多ければ多いほど負担は分散されるので、痛みが出にくくなるばかりか代謝も良くなります。(あ、つまり肉体的に痛みが出やすい人は太りやすい人でもあるわけだ)
『身体中の筋肉を使う』とか『身体をひとつにして使う』などと言われるとなんだか難しそうですが、あちこちに分散している重心を下腹(丹田)に寄せ集めるようにすると上手くいきます。肩から指先までは出来る限り何もしないのが理想。上げず下げず押さず引かず、空間に置いておくだけが理想です。
体重を掛けたり腕力に頼ると浅く尖った圧しか入らない。
身体をひとつにしてつかうと深く丸い圧が入る。
何故かはわかりませんけれど、大昔から武道の世界で伝えられてきた事と一致するのかもしれません。
整体師として生きていくなら身体をひとつにする練習は欠かせません。しかもこれ、施術をすると術者の調子も良くなるというおまけ付です。
書いている人
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あっとう言う間に整体師歴18年。現役で施術する傍ら小さな整体塾を主宰しています。当たり前な解剖生理と簡単な物理を繋いだわかりやすい身体の話が得意。釣り/山/島/音楽/映画/生きもの全般/が好き。2020年から自然農の畑をはじめました。
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