中々止まらない咳で困ってはいませんか?
そんな時もできるだけ有効活用してしまおうというおはなしです。
空気が乾燥する日本の冬。
O-157に代表される細菌は生き物なので温度と水分を必要とするけれど、インフルエンザやノロといったウイルスは生き物ではないので温度も水分も必要とせず乾燥に強い。だもんで、乾燥する日本の冬にウイルス性の感染症は流行するわけです。
ワタクシ自身、2019正月休みは喉の痛みに悩まされました。ま、フリーランスあるあるで体調を崩すのは決まって予定がない時なのが自慢ですがね。
咳も骨格筋を使った運動
咳は、喉や気管の粘膜が刺激された際に反射的に生じる強く短い呼気です。気管から肺に異物が入らないよう、空気銃の要領で押し出そうとするなんとも有り難いシステムです。(クシャミもほぼ同様。刺激される部位が違うだけ)
有り難いシステムなんだけれど出続けたらかなり疲れます。それもそのはず、強く短い呼気を行うためには、安静時呼吸ではなく努力呼吸の際に使われる腹筋群や骨盤底筋群、下後鋸筋までもが動員されるから。腹式呼吸で吸い込んだ空気を、腹圧を一気に高めることで勢い良く押し出すのが理想的な咳なのであります。
これはすなわち俗にいう『腹から声を出す』行為や、健康法として名高い?スポーツ吹き矢や、一時ブームにもなったも風船ダイエットなどと使う筋肉は一緒。つまり【咳はスポーツである】とも言えるわけです。
運動の健康効果は皆さんご承知の通りですが、風邪を引いた時も自然に運動が生じるというのは興味深いことだと思います。咳もクシャミも熱が上がるのも、運動が不足している時強制的に運動させるのが風邪なのかも知れませんね。「もうちょっと腹横筋頑張ったほうが良いんじゃね?」なんて時に咳が出てたりしてね。
カラオケで喉風邪は遠ざかるか
そんなわけで、咳やクシャミで腹筋が痛くなるのは一向に構わないのですが喉が痛くなるのは避けたいワタクシ。思えば、バンドに興じて歌いまくっていた頃はどんなにひどい風邪を引いたとしても喉が痛いなんてことはありませんでしたが、歌から遠ざかっていくばく、風邪と言えば喉の痛みからはじまるようになってしまいました。
若い頃にスポーツをバリバリやってた人が社会人になってピタリと運動を止めてしまって、当時培った筋肉に苦しめられているパターンを頻繁に見かけるのですが、ワタクシの喉も実は似たような状況にあるのでないかと気づいたのであります。
若い頃に育んだ筋肉は意外と落ちない。立派な筋肉が動きを失いそのまま固くなってしまうと実に厄介な存在になります。だから若い頃運動に興じていた方には遊び程度でも良いから続けてくださいとお願いするのですが、もしかしたら歌もね、歌ってたほうが良いのかも知れない。喉も筋肉だし。歌って頃より明らかに喉狭くなりましたしね。
そんなわけで2019年は最低でも月に1、2度はカラオケに行って歌いまくる実験を開始いたします。とはいえ、風邪を引くのが2年に1度くらいなので実証できるのは随分先になりそうですが。
ところでたかが咳といえど、乾いた咳が2週間以上続くようなら病院でしっかり検査したほうが良いでしょう。単純な風邪じゃないかも知れませんからね。
マスクもせずに人混みで咳するのはマナー違反。めっちゃ咳出てるのに仕事行って頑張ってるアピールするのも良い迷惑だからやめましょうね。
整体院に予約が入っていたとしても「風邪引いちゃたんで・・・」って逆キャンセルするのが正解です。それで次回が無くなる人はどうせ近い内にいなくなる人ですから。
というわけで【咳はスポーツだ】というおはなしでした。今年も宜しく!