手技の多くは筋肉にポンプを促すものなので、運動して筋肉を動かす事と基本的に同じです。ってことは、上手に身体を動かせれば単純な手技だけの施術なぞ取るに足らないというはなしです。

『生きる』より『活きる』

腱鞘炎や慢性的な痛みに対して「使い過ぎ」と言うのは間違いじゃありませんが、「使わな過ぎ」があるゆえの「使い過ぎ」だと認識しが必要です。

同じ動作を100種の筋肉で行う場合と10種の筋肉で行う場合、どちらが先に痛みだすかは言わずもがな。でもって、どちらが疲れるかも言わずもがな。立つ、座る、歩く、走る、施術する・・・・一見同じように見える動作でも、痛みが出る人と出ない人の動きには違いがあるわけです。

(ちなみに近頃『良い姿勢 疲れる』というキーワードでこの↓エントリが人気なようです。疲れて良いのですよ、疲れて。)

脊柱菅狭窄症の症状とされている間欠性跛行がとても良い例。脊柱管の狭窄があろうがなかろうが、非力かつ少ない筋肉で歩いたら数十メーターで痛みが出ても何ら不思議じゃない。
柔軟な筋肉を余すところなく使いこなせる若い内は歩ける距離も鉄棒にぶら下がれる時間も長いけれど、数十年ぶら下がること無く生きてきて久しぶりにぶら下がったらすぐに痛くなるのは当たり前。ヘルニアや骨棘による脊柱管の狭窄がなくても【間欠性ぶら下がり】も【間欠性跛行】も起こるのです。

人間の学習能力は非常に高いので、ルーチンになればなるほど筋肉の種類をどんどん減らしてしまいます。その方が『生きる』為には都合が良いからです。んがしかし、折角この世に生まれたからには只生きるのじゃなく、エネルギーに溢れた『活きる』が良いと思うのであります。

なるべく沢山の筋肉を使えるようにしておく。そのためには、急坂・緩い坂・凸凹・登り・下り・ふわふわ・ヌルヌル・九十九折・・・・などなど、1歩たりとも同じ状況がないハイキング・トレッキングが打ってつけ。

最初はいつも使い慣れている筋肉が少々痛むかもしれませんが、1歩1歩がバラバラなお陰で怠けていた筋肉も否応なしに動き始めます。怠け具合によってはその瞬間壊れるかもしれませんが(笑)、壊れるなら修復可能な今のうちが良いでしょう。

手力整体塾トレッキング部始動

そんなわけで日付改め先日29(水)、塾生・卒業生の希望者を募って危うく社交辞令になりそうだったトレッキングへ行ってきました。(ハイキングよりもトレッキングの方がカッコイイかな。検索候補も多いし。)

ワタクシも楽しみたいのでホントは知らないところを歩きたいのですが、色々悩んだ挙句何度か歩いているコースを選択しました。

遊ぶ整体トレッキング部

スタート直後、みんなハシャイでます。紅葉はまさにピーク!

遊ぶ整体トレッキング部

遊ぶ整体トレッキング部

コレが今回のワタクシ的ベストショット。そうです、写真も競うのであります。

遊ぶ整体トレッキング部

遊ぶ整体トレッキング部

葉っぱが全部落ちて日向になっているところで思い思いに休憩。快晴で風もなく、フカフカの落ち葉でお昼寝できちゃいます。

遊ぶ整体トレッキング部

遊ぶ整体トレッキング部

テーマパークなどと違って、少し季節が違えば表情がガラリと変わるのも自然の良いところ。

遊ぶ整体トレッキング部

今回は小春日和で霞掛かっていて見晴らしはいまいちだったので、次は葉っぱがみんな落ちて完全に冬の空気な時に行きましょう。あ、ちなみに今回ワタクシの印象に残ったのは、控えめなウインドチャイムみたいに鳴る葉っぱが落ちる音でした。

手力整体塾では今後『遊ぶ整体』を積極的におこなっていきます。現役生はもちろん卒業生のみなさんも是非お客さんを誘って参加して下さい。末端のボク等が活き々すれば、この国はきっとまだ大丈夫!

と、参加者の素早いレポートにケツを叩かれた更新でした。みんな凄いッ!

卒業生からのレポートも届いております。

まずこちら、はらさんから珠玉の一枚。タイトルは『光のシャワー』

遊ぶ整体トレッキング部
身体も心もか~るくなるハイキング!

詳細なレポートを送ってくれた卒業生も。感謝。

手力ハイキングに参加して

卒業生青木です。

先日の手力ハイキングに参加させて頂いたので、レポートを。

ハイキング…あまりやった経験がなかったので、先生からお誘いのあった後、なんだかドキドキ…。普段から歩かない車ばっかりの生活ですので、当日踏破出来るか、翌日以降筋肉痛で動けなくならないか、とにかく心配ばかりで、何だったら当日ドタキャンしてしまおうかとも思ったほどでした。

慣れない自転車での保育園送迎、子どもの用意が終わらないというダブルパンチで若干遅刻して、待ち合わせ場所まで本気ダッシュと先生と先輩をお待たせしてしまうというプレッシャーで本気汗と冷や汗と同時にかきながら到着。

その後山の入り口の駐車場が入れないというアクシデント。温泉入って終わり⁈なんてあわーい期待も打ち砕かれ、ハイキングスタート。山の入り口に行くまでのアスファルトの坂でもう気持ちは砕けそうでした、ホントは。

でも山の中に入ると、木の香りと、向こうの山の紅葉と、水の音と、先生・先輩・現役生皆さんとの会話で、ん〜楽しい。空の青さと色んな色に紅葉した木々のコントラストが素敵でした!

遊ぶ整体トレッキング部

山に入ると、結構黙々と歩いてしまう私。部活好きな私は、ゆったり楽しむ的な事が下手で、前にある坂を制覇してやる的な感じになっていました(笑)ふと、気づくと大腿四頭筋が!先生ー痛いーと言ったら「喜べ!」と言われ…あ、そっか、使い慣れてない筋肉使えたのねって手力流思考方法を思い出しました。

ゆったり登って、山頂の少し手前で陽だまりの中、休憩。お日様ってあったかい。

遊ぶ整体トレッキング部

山頂から下りはそろそろヤバそうとビビりながら歩きました。
膝が笑うほどではなかったものの、明らかに膝から下に何か異変が!でも何処の筋肉が痛いのかわからないから、家帰ってから考えようと心に決めました。

→脹脛じゃない。膝の曲げ伸ばしで疲れたのか?腓腹筋の端っこの方?!も思ったのですが、膝の曲げ伸ばしや足首の底屈や背屈で痛い訳じゃない。じゃ、何?と思ったら、足首を外反すると痛い!長腓骨筋当たりが痛んでる模様です。

恐らく…普段平らなアスファルトしか歩かないところ、凸凹してたり色んな角度の場所を歩き&足首がグニャグニャな私は足首が揺れないように頑張っていた模様。
山を降りて、車を停めた場所までアスファルトを昇るのがまた大変。最後の気力を振り絞って歩きました。

ホントはご褒美ラーメン食べたかったのに、子どものお迎えの為にダッシュで帰らなければならず、駅の売店でサンドイッチを買って食べたのが、その日の1食目でした…ハイキングってより、修?!

翌日の筋肉痛に相当ビビりながらも、子どもの習い事などを済ませて帰宅すると、ロクに身体のケアも出来ずにドロのように寝てしまいました。

で、翌日…意外にもさほど筋肉痛出てません!腰痛もありません!日曜日の1日お祭りの手伝いと、前日のお客様の施術で身体を動かしていたからかもしれません。私ってば、やるー!(整体の知識のお陰じゃないんだw)

子ども達へのお土産で持ち帰ったどんぐりや杉ぼっくり(?)たちで、週末はクリスマスリースっぽいもの作ります。

遊ぶ整体トレッキング部

楽しかったー。先生企画から幻のコーヒーの準備からありがとうございました。先輩&現役生の皆様、楽しい会話やおやつのおすそ分けありがとうございました。また2回目があったら、参加しようかなー。でも怖いなー。まさかの2日後筋肉痛だったら考えよう。ホントにありがとうございました!

で、今日からわけもなく焦る12月です。何かやり残したことあるような・・・

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書いている人

パンチ伊藤
あっとう言う間に整体師歴19年。現役で施術する傍ら小さな整体塾を主宰しています。当たり前な解剖生理と簡単な物理を繋いだわかりやすい身体の話が得意。釣り/山/島/音楽/映画/生きもの/が好き。2020年から自然農の畑やってます。

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