真面目に歩く『歩行禅』という整体

整体は体育。
『自分らしく』を模索しながらより良く活きるために、暮らしの中で心身をいかに使っていくか試行錯誤するのが整体師。
心身にまつわる現状の問題を解決し自らを育んでいけるように、カラダから伝わることを手技で確認しながら言葉に置き換えたり感じてもらったりで本人に届ける。整体施術の本質ってそんな感じです。

歩行禅という整体

カラダは動かすことでエネルギーが出ます。

施術した結果、少し動きやすくなって今まで以上に動いたりちょっと違う動きが出来たりでエネルギーが出て色々と良いことが起こる。つまり残念ながらまったく寝たきりの人に施術したってたかが知れてる。『何時も通り』じゃ当然いつもと同じに戻る。それが事実。

慢性腰痛の人は姿勢や動作が慢性腰痛だし、O脚の人はO脚になる姿勢や動作を繰り返しているから成るべくしてO脚になっているのです。

コリも歪みも条件反射の結果

腰痛やO脚などに成ろうとしてなっている人はまぁ滅多に居ない(たまに居る)。無意識に条件反射で繰り返されている『何時も通り』の姿勢や動作が、結果としてそれぞれの偏りを生じています。自分の力で骨格を動かし、自分の力で歪めているのです。だからまずは力を抜く(コリを取る)。で、力の向きを変えてやる。すると勝手に矯正出来るわけです。

日常的に繰り返される条件反射をいかに減らすか。言葉を持たない身体からのサインが痛みなどの症状として現れるわけですから、身体の隅々にちゃんと氣が巡るようになれば自然と解消していくのであります。

動作の基本は歩行にあります。だからちゃんと歩けば大抵は治る。
んが、人間とは欲深いもので、平らな道だと歩く動作はすぐに条件反射に任せて余計なことをやりだします。近頃流行りの【歩きスマホ】など【ながら】で歩いたんじゃ氣はスマホへ向かって身体へ向きませんから、折角の歩行が台無しです。スポーツジムで走ったり自転車漕いだりしているのに一向に結果が出ないのは【ながら】でやってるからなのです。
【ながら】出来るのも人間の素晴らしい特性だけど使い方間違えないように。

真面目に歩かないと死んじゃう

手力整体塾のトレッキング部

先日、手力整体塾のトレッキング部第2回を開催しました。
既に1回流れているので怪しい天気予報にもかかわらず強行。結果下山まではなんとか降られずもってくれました。

2回目だし2人は2度目だし少しレベルアップしたお山をチョイス。先輩2人は賑やかによく喋っていましたけれど、思わず黙って真面目に歩く場面が何度かありましたね(シメシメですw)。

【ながら】で歩けない道が町にあったら怪我人続出でクレームの嵐でしょうけれど、【ながら】じゃ歩けないのがお山の良いところ。次の1歩を何処に着くか真面目に考えないと簡単に死んじゃうのであります。

手力整体塾のトレッキング部
次の1歩を何処に着くか真面目に考えるトレッキング

大変ありがたいことに、私達の身体にはいたるところに固有受容器というものがあって固有反射といわれる無条件反射を起こしてくれています。揺れる電車で立っていられるのも少々複雑な路面を【ながら】で歩けるのも固有反射のおかげです。んが、そのお蔭で知覚することなく歩けてしまう。脳と肉体を切り離して別々に使ってしまうのは人間の良くない特性でもあります。

1歩間違ったら死んじゃうようなお山のちょっと危ない道を真剣に集中して歩けば心身の相関が図れる。つまりこれはままさに歩く瞑想なのであります。

自由自在な変化を味わう

町では簡単な段差でもつまづく人が結構いると思います。条件反射を繰り返して出来上がってしまった『自分の尺』からはみ出たものを受け入れられないから容易く躓くわけですが、お山では1歩1歩がバラバラなので培ってきた条件反射も自分の尺も通用しません。クレームを聞き入れてくれる人も居ないので全部を受け入れるしか無く、結果、反射任せじゃなく自由自在にコントロールできる自分が必要とされます。

集中するためにアレコレ排除するのではなく、全てを受け入れるためにみずからを空にするとも言える。これは禅とも通じます。

自我を極力排除して、自我以外の存在を全感覚で受動的に感じ取る事によって、自我以外の存在に縁取られた自我自体の認識へと立ち戻る、という精神性を持っている。仏教の空・無の境地、日本の神道の精神ともつながりがある。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A6%85

とてもわかり易い『禅』の解説がここにありました→大本山妙心寺

町は思いのまま歩けるけれど山だと歩きたいようには歩けない。複雑な状態に合わせて歩いているうちに【我】がなくなり【空】になる。すると、何にも縛られない【自由】が手に入ってしまうのであります。

ただし、整体師として歩いているわけですから、ちょっと気持ちに余裕のあるところでは様々な歩き方を実験する必要もあります。理想的な歩き方だけじゃなく、膝を痛めやすい歩き方とか尻餅をつきやすい歩き方とか実際に試してみるべし。座学で身につけた知識よりも体験体感を経た知恵は100倍役に立ちますからね。

ちなみにワタクシ、一昨年このお山を歩いたあとは酷い筋肉痛に襲われましたが、今回はほぼ無傷。50歳になっても身体は好きなように変えらることを実感しております。
今回都合わなかった皆さん、年が明けたら富士山が見えるところへ行きましょう。

手力整体塾のトレッキング部歩行禅のすすめ

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書いている人

パンチ伊藤
あっとう言う間に整体師歴17年。現役で施術する傍ら小さな整体塾を主宰しています。当たり前な解剖生理と簡単な物理を繋いだわかりやすい身体の話が得意。釣り/山/島/音楽/映画/生きもの全般/が好きです。

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