整体や気功で氣のめぐりが良くなる?!
わかりきっている生理解剖と自然の摂理を繋いで考える、算数みたいに簡単な(単純じゃないけど)手力整体ですが、所属は一応東洋医学です。はい、氣とか経絡とかツボとか陰陽五行とか謎めいているアレです。
伊藤は謎めいているものが嫌いなわけじゃありません。超常現象とかXファイルとか美輪明宏とかむしろ大好きです。んが、料金を頂いて人に伝えるとなると話は別。不確かなものを提供する訳にはいかないと思っています。
科学はいつもずーーっと遅れてやって来るので分からないことだらけでわからないから面白いんだけれど、わからないことを人や銭に変えてはいけないと思うのです。『たまにUFO呼べる』じゃショーにならないでしょ。
個人的に楽しんでれば良い事。そんな気持ちが手力整体塾のスタイルを作っております。あ、でも今回のエントリーは良くわからない氣のお話です(笑)。
人間のエネルギーは食べ物じゃなくATP
エネルギー源(食べ物・飲み物)は酸素とくっ付いてエネルギー(アデノシン三リン酸=ATP)に変換されます。水素と酸素の化学反応で水が出来る際に小さな爆発が起こるあのエネルギーがATP。
食べ物(水素)+酸素=水+二酸化炭素+ATP
この変換はミトコンドリアが行なうので身体の至る所で化学変化が起きてATPが生産されています。体中で小さな爆発が起きているのが“生命活動”なのです。ん~、面白い!
氣が滞るとは
氣はエネルギーと良く言われます。多分その通りだと思います。で、そのエネルギーが滞っているところ、というか変換が上手くいってないあたりの具合が悪くなってくるのは当たり前に頷けます。
痛み・痺れ・痒み・冷え・むかつき・めまいなどなど『症状』は言葉を持たない身体の声。システムの異常を知らせてくれる大変ありがたいサインが『症状』です。症状があるから其処へ意識が向かうわけですね。
氣は意識と通ずる
んで、何が言いたいかっていうと、氣とはつまり意識なんじゃないかということ。意識がそこへいくことでミトコンドリアの生命活動が活発になって、エネルギー、氣が満ちてくるような気がします。
社長直々に声を掛けられた平社員みたいにやる気に成っちゃうミトコンドリア。カワイイですね。
普段の生活で意識が色んなところへ巡れば良いのですが、人間の学習能力の高さが仇になって日常の習慣は脳を介さず反射的に出来てしまうようになります。と言うか、中枢よりも末端の方がずっと昔からあるわけで、まだ脳が小さかった大昔は反射だけで行動していたのです。だけど脳がデカくなっちゃった今、反射だけでは不都合が生じます。
身体へ意識を巡らせるきっかけが療法の本質
癖とも言える反射的な動作では動くところと動かないところ、得意な動作と苦手な動作の偏りが大きくなってきます。大きな偏りはストレスになります。
そんな時役に立つのが、整体やマッサージやその他手技療法、はたまた気功やストレッチなどなどではないかと思うのであります。
触られればそこへ意識(気)がいきます。全身施術ならいつも意識しない身体の隅々へ意識が巡る。これがとっても大切なことなんじゃないでしょうか。(だからやっぱり施術中に寝ちゃうのはダメです)。
気功やストレッチ、ヨガやダンス、釣りやハイキングなどのあそびも、日常では気にすることがない身体の部位に意識が巡る。ちゃんと感じてコントロールするのが結果的に氣の通った身体へ繋がっていくんだと思います。
丁寧に意識を巡らせる自律訓練法というものもあります。訓練とか言われるとちょっと引きますが、簡単な瞑想だと思って試してみて欲しいです。
最も一般的な自律訓練法は、次の背景公式(基礎公式ともいう)と第1公式〜第6公式の合計7つの公式からなる。
- 背景公式
気持ちがとても落ち着いている。- 第1公式
手足が重い。-「右腕が重たい」「左腕が重たい」「右脚が重たい」「左脚が重たい」/「両腕が重たい」「両脚が重たい」/「両手両脚が重たい」- 第2公式
手足が温かい。-「右腕が温かい」「左腕が温かい」「右脚が温かい」「左脚が温かい」/「両腕が温かい」「両脚が温かい」/「両手両脚が温かい」- 第3公式
心臓が静かに打っている。- 第4公式
呼吸が楽になっている。- 第5公式
お腹が暖かい。- 第6公式
額が涼しい。これらの公式を順に心の中で繰り返し唱え、自己催眠状態になっていく。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E5%BE%8B%E8%A8%93%E7%B7%B4%E6%B3%95
氣と気の違いについてもちょっと書きたいところですが、長くなるのでそれはまたいつか。