PayPayは禁止事項が結構多い?小さな整体院のキャッシュレス決済導入

手力整体塾@からだ応援団のパンチ伊藤です。
今更ながらPaypay加盟店になったのを機に、小さな整体院に導入するキャッシュレス決済は何が良いのかを改めて考えてみました。

PayPayは縛りが多い!

PayPayは禁止事項が結構多い?小さな整体院のキャッシュレス決済導入

世界的にキャッシュレスの流れが加速する中、遅れを取っていた我が国も、感染症予防の観点に背中を押されて急速な拡大が続いております。

キャッシュレス決済比率が高い国と我が国の状況を比較できる資料が経産省にあったのでシェアしておきます。

キャッシュレス比率

2020年の統計がどう変化しているのか知りたいところですが、Google先生に教えてもらえませんでした。

遅かれ早かれ全面的に切り替わるのは目に見えているので、基本的に接触が避けられない整体院においても、非接触決済やコード決済を導入せざるを得なくなってきたと言えるでしょう。

PayPay加盟店になって気付いたこと

利用業種に縛りがあることも知らず申請した数年前には梨の礫でしたが、業種が拡大された昨年末から毎日のように営業電話が掛かってきたので加盟店に成ってみたPayPay。成ってから確かめてみたら業種以外にも結構縛りがありました。

まず、2020年12月から利用拡大された業種がこちら

PayPay業種拡大

有資格者が運営する治療院・接骨院など、『開設届出済証明書』を有しているなら以前から加盟できたわけですが、我ら整体院は「どっちかっていうとエステ」という判断だと思われます。はい、正しいです。
『手力整体塾』で申請したので、単純に【塾】判定だったのかもしれませんけど、とにかく晴れて拡大された業種に入って加盟店になれたました。

で、上の表で『Paypay残高のみ』となっているのを見てまず驚き。そこから色々調べざるを得なくなったわけです。(先方からのアナウンスは殆どありません)

PayPayで出来ないこと

まずはじめに目についたのが支払上限。

  • PayPay残高で過去24時間50万円以内
  • 本人認証済みクレジットカードで過去24時間2万円(青バッジあり25万円)
  • 本人認証未設定クレジットカードだと過去24時間5000円

つまり、上の表で『PayPay残高のみ』となっているものの大半はこの限度に引っかかっているわけですね。不正やなりすましが多いからか、銀行からの引き出しにも上限があったりする世の中なのでこの点はやむを得ずでしょうか。(クレジットの額が低すぎるような)

で、我が目を疑った残念でならない点が、

非対面決済の禁止

いくら探しても加盟店規約には見当りませんが、加盟店に成ってからログインできる PayPay for Business でヘルプを確認すると、デカデカと以下の記載がありました。んーーー、狡いww

PayPay禁止事項

※欄にあるように、オンラインでの利用には別途PayPayオンラインへの加盟が必要で、しかも提携ECサイトや専用のショッピングカートを利用しなければならないらしく、小さな整体院やサロンがオンライン○○の料金受け取りに使える代物ではなそそうです、PayPay。

この部分をキャッシュレスで、しかも手軽なコード決済でというご同業さんはかなり多いと思うので残念極まりない。

メールやメッセンジャーにQRコードを貼り付けて、オンライン○○の参加料を徴収しちゃってる方がきっといると思います。先方からアナウンスがないのでワタクシもやるトコでしたが、禁止事項なので止めときましょう。利用者さんも知っておきましょうね。

Paypayでネット決済(非対面決済)出来るのは提携サービスだけ

他にも、

登録店舗地以外での信用販売禁止

という項目があって、訪問整体でも使えないのかーと一瞬思いましたが、信用販売(クレジットカード決済)なので、PayPay残高での決済なら大丈夫みたいです。実際、事例紹介にこんな導入例がありましたしね。

とにかく、加盟店になってから調べてわかったことですが、色々と細かい縛りがあって自由度が低くあんまり使い道ないなぁというのが正直な感想です。

PayPayとPayPalの比較

ユーザーは3億人。利用者も導入店舗もPayPayのおよそ10倍。世界最大規模のオンライン決済サービス【PayPal】とPayPayを、利用者・加盟店双方の目線で比較してみたいと思います。

利用者目線での比較

使えるシチュエーションが圧倒的に多いPayPayですが、それはあくまで日本のオフラインでの話。世界やオンラインに目を向けたら状況は一変、実際海外通販などはPayPal一択です(クレジットカード直より安心)。

PayPayもPayPalも、チャージした残高で支払うのと紐付けたクレジットカードで支払うのと二通りの支払い方があります。ポイント還元やマイル加算など、利用状況によって変わることもあるので、どうするのがお得なのか調べてみるのも面白いです。PayPayはYahooのサービスなので、Yahooカードを使ってるのが一番お得だと思います。

実店舗でキャッシュレス決済する場合、PayPayほか各種○○ペイ、各種電子マネーなど自分の得意なものでいいと思いますが、決済額が大きいとそうもいかない。かといって、大きな金額を現金で支払うのはちともったいない(マイル付かないし)。目の前にクレジットの端末があれば迷いませんけれど、端末を持たない小さな店舗の場合、今後PayPalでのクレジット決済が増える可能性がありますから、アカウントを取っておいても損はないでしょう。

販売者目線での比較

手力整体塾@からだ応援団では、数年前からPayPalでの決済に対応しています。
有料コミュニティの会費回収に使う目的でビジネスアカウントを所得、実際に1年ほど動かしていましたが維持するのに疲れて解散して、その後はオンライン講座の入金先として機能しています。

ただ、現時点においてPayPayの方が利用している方が多いのは事実だし、QRコード決済が使えれば良いなという理由でPayPayの加盟店になったわけですが、PayPalに取って代わる使い方は出来そうもないので、暫く併用することになりそうです。

利用料・振込手数料

Paypayは2021年9月までシステム利用料無料を謳っています。凄いですね。
対してPaypalは、金額に応じて、1件あたり2.9%+40円~3.6%+40円と、通常のクレジットカード決済とほとんど同じ利用料が掛かります。

売上を引き出す(銀行へ振り込む)手数料にも若干違いがあって、PayPayはジャパンネット銀行(21年4月にはPaypay銀行へ社名変更予定)への振り込みは永年無料。その他の銀行へは月末締めなら無料、1万円以上都度入金は105円の手数料が発生します。

PayPalの場合、5万円未満を引き出す時は250円の手数料が掛かりますが、5万円以上の引き出しは無料で、全国ほぼ全ての銀行へ引き出せます。

業種や形態によって様々な縛りがあるPayPayに比べ、PayPalは公序良俗の範囲内であればほとんど何も縛りがありません。オンラインでもオフラインでも、クレジットでもチャージ残高でも、上限100万円まで取引できます。

PayPal最大の利点はなんといっても【定期課金】(購読ともいう)。毎月とか毎年とか決まったパターンで、利用者のアカウントから引き落としてくれます。
手続きも簡単で数千円くらいの会費回収なら手数料も安く済む。今後オンラインサロンなどの月会費徴収を考えているならPayPalは必須でしょう。

今まではメールやWEBサイト上でのオンライン決済しか出来なかったPayPalですが、2020年にはQRコード決済に降臨。既に北米では薬局チェーンCVSの8200店で導入されているらしく、日本でもコード決済に対応する日はそう遠くないように思います。

購入代金を分割に出来るオプションもはじまっているようなので、PayPalの動向に注目です。

ちなみに現在でも、目の前でメールを送るなり、決済ページのURLをQRコードにしておくなり、PayPalを使った対面決済の手段はあります。試しに下のQRコードを読み込んでみてください。そしてなんならポチってくださいw(ウソ、試しに表示するの良いけどポチっちゃダメです)

専用アプリやアカウントが必要なのはどちらも一緒。月額利用料や専用端末が不要なのも一緒です。

ただしPayPayは、1年以上利用がない場合加盟店契約を解除するようです。PayPalにはそのような縛りもありません。

つまり、個人事業の小さな整体院がキャッシュレス導入するなら、ワタクシのおすすめはPayPalです。日本でももうちっとメジャーに成ってくれることを願います。

形ある【お金】がなくなる日

昨今、紙の通帳が無くなったり有料になったりしはじめました。
わが町湘南台の三井住友銀行は来る4月に閉鎖。藤沢店に間借りする形になるんだそうです。

キャッシュレス先進国のスエーデンは、2015年の段階で現金流通残高の対名目GDP比率わずか1.7%。

もうじき銀行もATMもなくなる。お金自体がなくなる。
PC持ってないとスマホ無くしてTHE ENDなんてことになりそうなので、やっぱり身体にマイクロチップ埋め込むようになるんでしょうかね。ワタクシが生きている内は大丈夫だろうけれど。

マイナンバーカードとキャッシュレス決済を紐付けて、お買い物やチャージの25%(最大5000円分)のポイントが付与されるマイナポイント事業が2021年9月まで延長されました。

2021年も中々大変な年になりそうですが、いつまでもウイルスとか景気の所為にしてないで出来ることやっていきましょう。

一昨年から続く断捨離で出てきた各国の小銭。両替してくれるところないから募金しちゃお。三井住友銀行で受け付けているらしいので湘南台店があるうちに。

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